• m3.com 電子書籍
  • メンターと学ぶバスキュラーアクセスエコー 対話式で段階的に習熟できる!

メンターと学ぶバスキュラーアクセスエコー 対話式で段階的に習熟できる!

  • ページ数 : 168頁
  • 書籍発行日 : 2023年6月
  • 電子版発売日 : 2023年8月31日
4,400
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 80pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

VAエコーを「これからはじめたい」「指導者がいない」「さまざまな疑問を抱えている」方におすすめの一冊!

●会話形式でVAエコーの習得を目指す「技術編」と,解剖,理学所見,超音波の知識を解説した「知識編」により,段階的に技術と知識を学べる1冊.
●技術編では,エコーの知識のない透析スタッフが,VAエコーに習熟しているメンターに教わりながら,基礎から知識と技術を習得していく様子を会話形式で解説.
●知識編では,解剖,理学所見,超音波の知識についての解説を収載.

序文

序文


一般的なエコー検査は指導法が確立しているため,それにしたがって少しずつ知識や技術を得ることで確実にマスターできます.しかし,VAエコーにおいては体系だった教育法がありません.「どうにかしてそれを確立したい!」と思ったことが本書を作るきっかけでした.

そこで,多くの後輩を指導し,育てている人見泰正氏と八鍬恒芳氏に相談しました.そこでは,「臨床検査技師はある程度エコーの教育システムが完成しているけれど,透析室のスタッフはそのようなシステムがなく,また指導者もほとんどいない」ということが問題点として挙げられました.透析スタッフがVAエコーを行う場合,「今やっている方法は正しいのか?」「描出された病変をどのように評価したらよいのか?」など,さまざまな疑問に突き当たります.そんな時,目の前の疑問に答えてくれる指導者がいれば,どんなに心強いだろう.そのような思いから,「少しずつ技術を習得できるような,会話式のテキストを作ってみよう」という話になりました.読者として想定しているのは,これから透析室でVAエコーを始めてみたいけれど指導者がいない方や,すでに少しずつ行っているけれど躓いている方々です.

本書は技術編と知識編に分かれています.まずは会話で進める技術編からお読みください.最初は,ファントム(作り方もあります)や,自分自身の腕にプローブを当てて,基本走査を習得します.その時,できれば実際にプローブを手に取って,「なるほど,確かにそうだ!」という感覚を得てください.次は,実際に患者さんの腕にプローブを当てる段階です.さまざまな疑問にはメンターがていねいに答えてくれます.機能評価,形態評価など多くのことをマスターしなくてはなりませんが,最初からすべてできる必要はありません.点と点が少しずつつながり,細い線となってきたころに,全体像がおぼろげながらにみえるはずです.その線を太く,頑丈にするのは実践のみです.どんどんプローブを手に取って,新たな発見をしてください.

本書は,この分野の第一人者の先生方に執筆していただきました.とくに技術編では,会話式という通常とは違う原稿をお願いしましたが,それぞれの先生方が工夫を凝らしていただき,素晴らしい原稿に仕上げていただきました.無理な注文も多かったと思いますが,最後まで併走していただき,感謝の念に堪えません.

編者を務めていただいた,人見氏,八鍬氏には,それぞれの立場から貴重な意見をいただき,ときに議論を交わしながら,統一感のあるテキストに仕上げることができました.本書が完成したのは,両編者あってのことです.深く感謝いたします.

本書でVAエコーを習得された方は,次のメンターとなって,ぜひ後輩の育成をしてください.そして,それぞれの立場で,透析患者の命でもあるVAを長く使用できるよう,前進し続けましょう.


2023年5月

飯田橋春口クリニック
春口洋昭

目次


序文

I 技術編

1 まずはこれをマスターしよう

A プローブの走査と血管描出

1 ファントムで操作法を学ぶ

 短軸から長軸へ

 長軸での走査

2 ファントムで穿刺法を学ぶ

3 自分の血管を観察してみよう

 上腕動脈から橈骨動脈を観察する

 橈側皮静脈を前腕から肘部まで観察する

B 機能評価

1 上腕動脈血流量測定の基礎を学ぼう

 上腕動脈の描出

 パルスドプラ法による平均血流速度の測定

 血管径の計測

C 形態評価

1 狭窄を観察してみよう

 理学所見(視診と触診)

 エコー検査

2 穿刺部をみてみよう

3 血管分岐はどのようにみえるのか

 基本:分岐と合流

 応用:実際の血管を描出

4 カラードプラで観察してみよう

D 透析室におけるエコーの活用

1 穿刺する前に血管を観察してみよう

 穿刺前のBモードによるエコー評価

 穿刺前のカラードプラによるエコー評価

2 透析中の機能評価法をマスターしよう

 透析中のエコー評価の注意点

2 これができれば一人前

A ルーティン検査法

1 AVF

 吻合部の描出にトライする

 肘の静脈描出と血管走行

 マッピングに挑戦してみよう

2 AVG

 人工血管の種類と見え方の違いを知ろう

 AVGの特徴とエコーのコツ

B エコーガイド下穿刺

1 エコーガイド下穿刺に必要な前準備と感染対策

 エコーガイド下穿刺の概要

 ブラインド穿刺の重要性

 エコーガイド下穿刺の事前準備

 感染対策

2 画質調整法とアーチファクトの理解

 画質調整法

 アーチファクトの理解

3 エコーガイド下穿刺の走査技術と注意点を知ろう

 エコーガイド下穿刺の各手法

 一人短軸sweep走査法

 一人短軸swing走査法

 二人長軸法

4 エコーガイド下による穿刺修正法と注意点を知ろう

 穿刺修正

II 知識編

1 血管解剖および理学所見

A 上肢の血管・神経解剖

1 上肢の動脈の解剖

2 上肢の静脈の解剖

3 上肢のVA作製に関連する動静脈解剖

4 上肢の代表的な神経の解剖

 1 皮神経の解剖

 2 動脈と並走する神経

5 解剖学的位置関係を意識した上肢の血管・神経のエコー描出像

6 上肢の血管・神経の走行の実際―VA手術写真から―

B 理学的検査法

1 視診

 1 上肢の全体の観察

 2 血管の観察

2 触診

 1 スリル

 2 血管の硬さ

3 聴診

 1 AVFの聴診

 2 グラフトの聴診

4 上肢の挙上

5 血管圧迫

 1 血管分岐の有無

 2 瘤の性状

6 理学的所見のまとめ

2 エコーの知識

A 超音波装置の取り扱い

1 超音波とは

2 超音波装置の種類

3 超音波プローブの種類

4 装置の設定と超音波の基礎

 1 視野深度の調節

 2 ゲインの調節

 3 STC(sensitivity time control)/TGC(time gain compensation)

 4 ダイナミックレンジ

 5 フォーカスの設定

 6 空間分解能

B 各種モードの特徴と使い分け

1 Bモード断層像

 1 Bモード断層像の概要

2 カラードプラ法

 1 カラードプラ法の概要

 2 カラードプラ法の調整

3 パルスドプラ法

 1 パルスドプラ法の概要

 2 パルスドプラ法の調整

索引

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:28.2MB以上(インストール時:59.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:112.9MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:28.2MB以上(インストール時:59.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:112.9MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784263226964
  • ページ数:168頁
  • 書籍発行日:2023年6月
  • 電子版発売日:2023年8月31日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。