ナースとコメディカルのための小児科学

  • ページ数 : 426頁
  • 書籍発行日 : 2022年2月
  • 電子版発売日 : 2023年9月15日
¥4,180(税込)
ポイント : 76 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

看護師、助産師、各種コメディカルをめざしている学生を対象にした教科書。疾病や症状について病態生理をベースにわかりやすく解説!
看護師などの国家試験に出題された事項・疾病をわかりやすく解説することはもちろん、各疾病・症状がなぜ現れるのかなど病態生理をベースに記述することで、より理解が深まります。小児医療・ケアに当たっている現場の看護師をはじめ、小児に関係する他職種の方々にも役立ちます。

序文

序文

医療はその進歩・発展と専門性の進行に伴い,医師,看護師,その他多くのコメディカル職種のコラボレーションが必須となってきました。特に小児医療では,チームを組むメンバー全員の協力が医療の質を決定するまでになっています。質の高いチーム医療を提供するためには,小児の医療に携わる全員が小児の生理学的特性,小児の病態生理,小児疾患に関して共通した基礎的知識を持っている必要があります。

本書は小児医療の現場において,小児医療に関係する各職種の方々に「これだけは知っていてほしい」と考えられる小児科学の要点をまとめたものです。この目的から,執筆者としては現在,看護学科,保健学科,保健福祉学科などで教鞭をとっておられる小児科医を中心とし,この他に現在,小児医療の現場で活躍されながら上記各学科で非常勤講師などの立場で教えておられる方々にお願いしました。

本書ははじめ看護師,助産師,各種コメディカル職種を目指している大学生を対象とした教科書として企画されましたが,上述の編集方針で執筆していただいたので小児専門看護師を目指す大学院生,さらには現に小児医療の現場におられる看護師,保健師,助産師,その他のコメディカルの方々の参考書としても十分に対応できる内容になりました。

内容としては,看護師などの国家試験に出題された事項・疾病は当然のことながら網羅され,通常の大きさの字で記述されています。さらに高度な「知っておいてほしい」事項や疾病は参考事項として一段小さい字で記述してあります。全体をわかりやすいように2 色刷りとし,重点項目を色刷りとしました。

前述の目的に沿うために,本書では系統別に個々の疾患について症状,診断,治療という記載方法ではなく,ある程度グループ化した疾患群について,それらの疾患がなぜ起こり,なぜそのような症状を呈するのかといった「病態生理」をベースとした解説の仕方を心がけました。

全体を通して,項目立てはできるだけ細かくしましたが,それぞれについての解説はなるべく簡潔にまとめてあります。

用語は日本小児科学会編「小児科用語集」に準拠してあり,医学用語,看護用語で読み誤りしがちなものには,読み仮名(ルビ)をふってあります。また臨床現場でしばしば使われる英語は医学看護用語の直後に併記しました。

以上のごとく,本書は「小児科学」という表題ですが,医師対象の書にあるような検査,治療の項目は必要最小限とし,あくまでも小児の生理と病態を理解して,小児医療,ケアに当たることができるような構成となっています。看護,リハビリ,福祉関係の学生諸君はもちろんのこと,現に小児医療にあたっておられる看護師,その他の職種の方々に活用していただき,より良い小児医療の実現に役立つことを期待しております。


2006年3月

聖路加看護大学大学院教授    白木和夫
神戸大学大学院保健学研究科教授    高田 哲


本書の初版が2006年に刊行されてから今日まで12年が経過しましたが,お陰様で看護・医療関連各職種の教育機関で広く採用されてきて,今回の改訂第6 版を刊行するに至りました。前版では,それまで項目のなかった皮膚疾患,耳鼻咽喉疾患,眼疾患,整形外科的疾患,歯・口腔疾患を関連領域として新設するなど,かなり大幅な改訂を行いました。今回は一部執筆者が交代したほか,統計などはできるだけ新しいものに差し替え,内容もできる限り最近の知見に従って改訂しました。また,読者からのアンケートを参考として,やや煩雑となっていた文中の重点項目の色刷りをやめて太字にするなど,読みやすくなるよう努めました。

初版の序文でも述べたように小児医療はもともと医師,ナース,その他多くのコメディカル職種の協働なくしては成り立たない医療ですが,近年の医学,医療の進歩・発達,複雑化により,関連各職種協働の重要性が更に増してきています。医師以外の職種では各種疾患の病態生理,診断,経過,予後に関する知識はあまり必要ないのではと考えるかもしれませんが,ナースなど頻繁に患児に接する方々の観察から得られた病状の僅かな変化が,時に診断の手がかりや治療の変更を必要とする有力な情報となります。医療に携わるすべての方々の判断力が,その病児の予後を左右する事態となることも稀ではありません。本書に記載された小児科学の知識を,そのような観察の基礎として体得しておいていただきたいと考えています。そしてそれをベースとして個々の事例に関してはそれぞれ専門書を参照して知識を深めていただければと思います。そうした日常の勉強,努力が医療者としての能力を高めていくものと考えています。

本書が看護基礎教育における小児看護実践能力の向上に寄与するのみならず,小児専門看護師養成や各分野の医療職の小児診療能力向上のお役にも立てることを願っております。


2018年3月

鳥取大学名誉教授・聖路加看護大学元特任教授    白木和夫
神戸大学大学院保健学研究科教授    高田 哲

目次

総論

1 小児の特徴

 1 常に成長,発達している/2 生理機能の一部は発達途上である/3 小児独特の疾患が多い/4 トランジション/5 成人で顕症化する疾患の小児期からの予防/6 家族との関係

2 成長

①正常小児の身体発育

 1 体重/2 身長/3 頭囲・胸囲/4 大泉門

②骨年齢・生歯

 1 骨年齢/2 生歯

③成長の評価

 1 評価の指標/2 身体計測値の評価/3 発育指数

④思春期の身体の変化

 1 思春期の考え方/2 思春期の身体発育経過

3 発達

①血液・免疫

 1 血液系の発達/2 免疫系の発達

②生理機能の発達

 1 心拍・血圧・呼吸・体温/2 水分代謝(腎機能)/3 消化吸収機能

③運動機能の発達

 1 主な粗大運動発達/2 運動発達の順序/3 微細運動発達

④精神発達

⑤子どもの特性と養育環境による発達の変化

 1 健常児で運動機能が遅れたときに考えること/2 発達障害,発達障害類似の乳幼児の増加/3 発達障害にみられやすい症状

⑥発達の評価法

 1 問診と観察によるマイルストーンの評価/2 反射の評価による発達年齢の評価/3 発達検査法を用いた発達年齢の評価

4 栄養

①日本人の食事摂取基準

②乳児期の栄養

 1 乳児期前半/2 母乳の利点・留意点および母乳栄養の推進/3 乳児用調製粉乳,治療乳/4 乳児期後半(離乳期)の栄養

③幼児期の栄養

④学童期・思春期の栄養

⑤食育

5 フィジカルアセスメント

①バイタルサイン

②意識状態の評価

 1 意識とは/2 意識状態の評価/3 意識の神経経路/4 意識障害の評価

③頭頸部

 1 形態,外表,毛髪/2 目,耳,鼻/3 口腔/4 頸部

④胸部の診察

 1 視診と触診(打診)

⑤腹部

 1 視診/2 触診・打診/3 腹部聴診

⑥反射の発達

 1 原始反射/2 姿勢反射/3 深部反射

⑦栄養状態の評価

 1 栄養状態の判定指標/2 症状,所見/3 検査所見/4 栄養状態評価時の注意点/5 メタボリック・シンドローム

6 保健

①小児保健と行政・福祉

②死亡統計・年齢別死因

③乳幼児健康診査

④学校保健

7 小児医療に関する倫理的問題

①生命倫理の基本原則

②小児科臨床における倫理問題

 1 自己決定権/2 インフォームド・コンセント,インフォームド・アセント/3 パターナリズム/4 守秘義務/5 真実の告知

8 治療

①小児の薬物療法の特徴

 1 薬物動態の特徴/2 小児薬用量の算出方法

②輸液療法の基本

 1 輸液とは/2 輸液の方法~どうやって?~/3 輸液製剤~何を?~/4 小児に必要な水分量~どれだけ?~/5 小児に必要な電解質/6 具体的な輸液スピードについて/7 まとめ

③輸血

 1 輸血/2 全血輸血と成分輸血/3 輸血に伴う有害事象(副作用・合併症)と自己血輸血

④小児慢性特定疾患治療研究事業

9 小児によくみられる症候の病態生理

①発熱

 1 体温の調節機構/2 発熱の機序/3 熱型/4 発熱の原因疾患

②頭痛

 1 痛みの発生機序/2 頭痛の分類/3 一次性頭痛/4 二次性頭痛との鑑別

③腹痛

 1 腹痛の発生機序/2 臨床的にみた腹痛の種類/3 腹痛の評価

④嘔吐・下痢

 1 嘔吐/2 下痢

⑤咳そう

⑥浮腫

 1 浮腫の病態/2 浮腫を認める疾患

⑦チアノーゼ

⑧ショック

⑨痙攣

⑩黄疸

 1 定義/2 病態生理/3 症状/4 鑑別すべき疾患/5 体質性黄疸

10 小児救急疾患

①救急処置が必要な子ども

②誤飲・誤嚥とその処置

 1 消化管異物/2 気道異物/3 誤飲・中毒

③熱傷の特徴・重傷度および処置

 1 小児の熱傷の特徴/2 診断/3 処置

④溺水とその処置

 1 病態/2 治療/3 予後

⑤頭部外傷と乳幼児の意識レベルの判定

 1 頭部外傷/2 意識レベルの判定

⑥小児の救命処置

 1 小児の一次救命処置/2 気道閉塞の解除

⑦救急処置を受ける子どもの不安の緩和

各論

1 先天異常

①先天異常の種類と特徴

 1 先天異常と遺伝性疾患/2 先天異常の成因別分類と発生頻度

②染色体異常

 1 染色体と遺伝子/2 染色体の数や構造の異常/3 常染色体の異常/4 性染色体の異常/5 染色体微細構造異常/6 新しい遺伝学的解析体制の構築

③外因による奇形

 1 感染に伴うもの/2 薬物,化学物質

④先天的な問題を持つ子どもと家族

 1 出生前診断/2 診断の告知と家族の受容/3 遺伝情報および保因者への対応/4 先天異常のある児のヘルスケア

⑤放射線

 1 着床前期/2 器官形成期/3 胎児期/4 子宮内被ばくと発がん

2 代謝性疾患

①子どもの代謝の特徴と発達

 1 子どもによくみられる代謝異常/2 新生児マススクリーニング

②先天代謝異常の分類

 1 先天代謝異常の分類/2 先天代謝異常の主な臨床徴候/3 先天代謝異常の診断/4 先天代謝異常の治療/5 アミノ酸代謝異常症/6 有機酸代謝異常症/7 糖質代謝異常症/8 リソソーム病

 9 その他の代謝異常/

③糖尿病

 1 子どもの糖尿病の特徴と疫学/2 糖尿病の種類とその症状・治療/3 糖尿病の生活指導

④脱水

 1 小児の体液調節の特徴/2 脱水の重症度評価とケア/3 体液の電解質,酸塩基平衡

3 内分泌疾患

①子どもの内分泌疾患の特徴と疫学

 1 内分泌系の情報伝達機構/2 子どもの内分泌疾患の疫学/3 主なホルモンの種類と作用/4 子どもの内分泌疾患の見方,主要症候

②成長ホルモン分泌不全性低身長症

 1 低身長の評価/2 診断と治療/3 成長ホルモン療法の生活指導

③尿崩症

④先天性甲状腺機能低下症

⑤甲状腺機能亢進症

⑥先天性副腎過形成症

⑦性早熟症

4 免疫,アレルギー性疾患

①生体の感染防御機構

 1 生体における免疫系の役割/2 免疫に関与する細胞や因子/3 抗体/4 組織適合抗原/5 胸腺の役割/6 免疫の成立

②原発性免疫不全症

 1 免疫不全症と感染/2 免疫不全症の分類

③続発性免疫不全症

④アレルギーの発生機構

 1 アレルギーとアレルゲン/2 子どものアレルギー疾患の特徴と疫学/3 アレルギー疾患の観察とアセスメント

⑤気管支喘息

⑥アレルギー性鼻炎

⑦アトピー性皮膚炎

⑧薬物アレルギー

⑨食物アレルギー

⑩アナフィラキシー

 1 定義と診断基準/2 アナフィラキシーの発症機序と誘因/3 アナフィラキシーの重症度評価と治療

⑪アレルギー疾患を持つ子どもの治療と生活指導

 1 環境整備

 2 治療の基本・集団生活への配慮

5 リウマチ性疾患

①小児リウマチ性疾患(膠原病)の特徴と疫学

 1 概念とその疫学/2 主な症候とアセスメント

②リウマチ熱

③若年性特発性関節炎

④全身性エリテマトーデス

⑤川崎病

⑥IgA血管炎

⑦小児リウマチ性疾患の治療と生活指導 171

6 感染症総論

①子どもの感染症の特徴

 1 感染の概念/2 母子感染/3 院内感染/4 日和見感染/5 新生児期・乳幼児期・学童期・思春期の感染

②「感染症法」と「学校伝染病」

 1 感染症法/2 学校伝染病/3 環境と感染

③感染症とその予防

 1 予防接種の特徴/2 隔離が必要な子どもと家族/3 感染症情報

④感染症治療の原則

 1 薬剤感受性菌と耐性菌/2 その他の治療薬

7 感染症各論

①ウイルス感染症

 1 麻疹/2 風疹/3 水痘・帯状疱疹/4 突発性発疹/5 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)/6 伝染性紅斑/7 手足口病/8 ヘルパンギーナ/9 急性灰白髄炎ポリオ/10 日本脳炎/11 インフルエンザ/12 伝染性単核症/13 後天性免疫不全症候群:HIV感染症/14 ヒトパピローマウイルス/15 その他のウイルス感染症

②細菌感染症

 1 細菌の分類/2 グラム陽性球菌/3 グラム陽性桿菌/4 グラム陰性桿菌/5 グラム陰性球菌/6 その他の細菌

③結核

④梅毒

⑤クラミジア感染症

 1 肺炎クラミジア感染症/2 性器クラミジア感染症/3 オウム病クラミジア感染症

⑥リケッチア感染症

 1 つつが虫病/2 日本紅斑熱/3 Q熱

8 呼吸器疾患

①子どもの呼吸器疾患の特徴

 1 解剖学的な特徴/2 感染症の特徴

②呼吸器症状

 1 呼吸器症状の観察とアセスメント

③感染による気道の炎症

 1 上気道炎

 2 急性喉頭炎

 3 急性気管支炎

 4 急性細気管支炎

④感染による肺実質,間質の炎症

 1 ウイルス性肺炎

 2 細菌性肺炎

 3 マイコプラズマ肺炎

9 血液疾患

①造血にかかわる諸機能の障害

 1 造血組織および機構/2 小児期の血液所見の特徴/3 血液疾患の概要

②子どもの貧血

 1 再生不良性貧血/2 鉄欠乏性貧血/3 牛乳貧血/4 遺伝性球状赤血球症/5 自己免疫性溶血性貧血

③白血病

 1 白血病の症状とアセスメント/2 白血病の分類/3 慢性骨髄性白血病(CML)/4 その他の関連疾患

④新生児・乳児ビタミンK欠乏症

⑤特発性血小板減少性紫斑病

⑥血友病

⑦フォンウィレブランド病

⑧播種性血管内凝固症候群

⑨造血器疾患の治療

 1 貧血の治療/2 出血傾向に対する治療とケア/3 化学療法/4 骨髄移植,末梢血幹細胞移植, 臍帯血移植

10 腫瘍性疾患

①子どもの腫瘍性疾患の特徴

 1 小児期悪性腫瘍の疫学/2 小児がん治療の目標/3 小児がんの原因/4 小児期悪性腫瘍の診断とアセスメント

②悪性リンパ腫

 1 ホジキンリンパ腫/2 非ホジキンリンパ腫

③ウィルムス腫瘍

④神経芽腫

⑤肝芽腫

⑥その他の悪性腫瘍

 1 骨腫瘍/2 脳腫瘍/3 横紋筋肉腫

⑦悪性新生物の治療とケア

 1 化学療法/2 放射線療法/3 外科的療法

⑧終末期にある子どもと家族

 1 ターミナル・ケア,緩和ケアとトータルケアの意味/2 終末期とは/3 終末期のコミュニケーション/4 終末期の子どもの症状緩和/5 子どもを看取る家族ケア 死別後も含めて

11 循環器疾患

①子どもの循環器疾患の特徴

 1 循環器疾患の疫学/2 循環器疾患の診断とアセスメント

②先天性心疾患

 1 心室中隔欠損/2 心房中隔欠損/3 動脈管開存症/4 心内膜床欠損症/5 ファロー四徴症/6 完全大血管転位/7 左心低形成症候群/8 大動脈縮窄症

③後天性心疾患

 1 心筋症/2 心筋炎/3 心膜炎/4 川崎病心後遺症/5 感染性心内膜炎/6 マルファン症候群

④不整脈

 1 頻拍性不整脈/2 徐脈性不整脈/3 先天性心疾患関連不整脈/4 遺伝性不整脈/5 小児期各時期における特徴的不整脈

⑤心不全

⑥起立性調節障害

 1 定義/2 頻度/3 分類(ODのサブタイプ)/4 診断/5 治療

⑦循環器疾患を持つ子どもの治療と日常生活

 1 治療/2 術前・術後の日常生活

⑧手術を受ける子どもと家族

 1 心理的サポート/2 子どもの心臓手術の特徴/3 先天性心疾患の手術の種類/4 非チアノーゼ性心疾患に対する手術の考え方/5 チアノーゼ性心疾患に対する手術の考え方/6 緊急手術,準緊急手術を要する疾患/7 術後の合併症の考え方/8 術後継続医療についての考え方

12 消化管疾患

①子どもの消化管の特徴

 1 消化酵素の分泌/2 免疫学的防御能/3 各部位の特徴

②口の疾患

 1 舌小帯短縮症/2 口内炎/3 口腔内カンジダ症 鵞口瘡/4 唾液腺疾患

③食道の疾患

 1 先天性食道閉鎖症・狭窄症/2 食道アカラシア/3 胃食道逆流症・食道裂孔ヘルニア/4 Mallory-Weiss症候群/5 食道・胃異物

④胃の疾患

 1 胃軸捻転/2 肥厚性幽門狭窄症/3 消化性潰瘍・ヘリコバクター・ピロリ感染症

⑤腸の疾患

 1 ウイルス性腸炎/2 細菌性腸炎/3 腸重積症/4 急性虫垂炎/5 ヒルシュスプルング病(巨大結腸症)/6 先天性消化管閉塞・狭窄/7 肛門周囲膿瘍

⑥消化器疾患を持つ子どもの治療とケア

 1 下痢と食事指導/2 中心静脈栄養法/3 人工肛門

13 肝胆道・膵・腹膜疾患

①子どもの肝胆道・膵・腹膜疾患の特徴

②新生児胆汁うっ滞

③遺伝性肝内胆汁うっ滞症およびシトリン欠損症

④胆道閉鎖症

⑤先天性胆道拡張症

⑥ウイルス肝炎

 1 A型肝炎/2 B型肝炎/3 C型肝炎/4 D型肝炎/5 E型肝炎

⑦急性膵炎

⑧横隔膜ヘルニア

⑨急性腹膜炎

⑩ヘルニア

 1 臍ヘルニア/2 臍帯ヘルニア/3 腹壁破裂/4 鼠径ヘルニア

14 腎,泌尿器系疾患

①子どもの腎,泌尿器系疾患の特徴

 1 尿検査/2 学校検尿/3 子どもの腎機能のアセスメント/4 腎生検の適応と援助

②腎不全

 1 急性腎障害/2 慢性腎臓病

③糸球体腎炎の臨床分類

 1 急性腎炎症候群/2 慢性腎炎症候群

④一次性糸球体疾患

 1 溶血性レンサ球菌感染後急性糸球体腎炎/2 IgA腎症/3 膜性増殖性糸球体腎炎/4 膜性腎症/5 半月体形成性糸球体腎炎/6 微小変化型ネフローゼ症候群/7 巣状分節性糸球体硬化症

⑤全身疾患に基づく糸球体腎炎

 1 溶血性尿毒症症候群/2 紫斑病性腎炎/3 ループス腎炎

⑥遺伝性腎炎

 1 アルポート症候群/2 良性家族性血尿,菲薄基底膜病

⑦先天性腎尿路異常

 1 腎形成異常/2 尿路通過障害(水腎症)/3 膀胱尿管逆流/4 重複腎盂・尿管/5 巨大膀胱

⑧尿路感染症

⑨精巣,陰囊の疾患

 1 停留精巣/2 精巣捻転/3 陰囊水腫(精巣水瘤)

⑩腎疾患を持つ子どもの治療とケア

 1 食事指導/2 生活管理指導/3 薬物療法/4 透析療法の適用基準と選択/5 腎移植

15 神経性疾患

①子どもの中枢性疾患の特徴

 1 中枢性疾患の症候とアセスメント/2 中枢性疾患の診断

②髄膜炎,脳炎,脳症

 1 化膿性髄膜炎/2 無菌性髄膜炎/3 脳炎/4 急性脳症

③神経皮膚症候群

 1 結節性硬化症/2 神経線維腫/3 スタージ・ウェバー症候群

④奇形

 1 神経細胞移動障害/2 二分脊椎(神経管閉鎖障害)

⑤脳腫瘍

 1 髄芽腫/2 頭蓋咽頭腫

⑥脳血管性疾患

 1 頭蓋内出血/2 もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)

⑦脳性まひ

⑧リハビリテーションに向けた看護

⑨在宅ケア

16 子どもの痙攣性疾患

①子どもの痙攣性疾患の特徴

②子どもの痙攣性疾患の疫学

③脳波検査

④熱性痙攣

⑤てんかん

 1 概念/2 てんかん発作の国際分類/3 てんかんおよびてんかん症候群の国際分類/4 点頭てんかん ウエスト症候群/5 レンノックス・ガストー症候群/6 小児欠神てんかん/7 中心・側頭部に棘波を持つ良性小児てんかん

⑥泣き入りひきつけ

⑦痙攣性疾患の治療

 1 痙攣重積状態の治療/2 てんかんの治療

⑧痙攣性疾患の日常生活での注意点

17 運動器疾患

①子どもの運動器疾患の特徴

 1 筋収縮の機構とその障害/2 臨床検査

②筋ジストロフィー

 1 デュシェンヌ型筋ジストロフィー/2 ベッカー型筋ジストロフィー

③先天性筋ジストロフィー

 1 福山型先天性筋ジストロフィー

④先天性ミオパチー

⑤ミトコンドリア病(脳筋症)

 1 慢性進行性外眼筋麻痺/2 MERRF/3 MELAS

⑥多発性筋炎

⑦脊髄性筋萎縮症

 1 ウエルドニッヒ-ホフマン病

⑧重症筋無力症

⑨骨系統疾患

 1 先天性股関節脱臼/2 ペルテス病/3 先天性筋性斜頸

⑩在宅人工呼吸管理

 1 非侵襲的陽圧換気療法/2 侵襲的陽圧換気療法

18 発達障害および精神疾患

①発達障害とその分類

②知的能力障害(知的発達症/知的発達障害)

③限局性学習症/限局性学習障害

④注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害

⑤自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害

⑥発達障害の医療

⑦特別支援教育の実際:教育現場での対応

⑧障害福祉制度

⑨排泄障害

 1 夜尿症/2 遺糞症

⑩チック症,トウレット(チューレット)症 368

⑪幼児期または小児早期の哺育,摂食障害

 1 異食症/2 反すう症/3 幼児期または小児期早期の哺育障害

⑫思春期に生じる摂食障害

1 神経性食欲不振症

⑬睡眠障害

⑭ヒステリー

⑮児童虐待

 1 児童虐待の概要/2 児童虐待防止に関する法律

⑯不登校

新生児および周産期疾患

1 新生児とその適応生理

①胎児血液循環と新生児循環

 1 胎児循環/2 新生児循環

②新生児に関する言葉の定義

 1 新生児の分類

③適応生理

 1 肺水と新生児一過性多呼吸

2 新生児仮死

①新生児仮死の概念

②新生児仮死を引き起こす要因とその予測

③アプガー・スコア

④蘇生

⑤低酸素性虚血性脳症

⑥新生児の頭蓋内出血

 1 脳室内および脳室周囲出血/2 硬膜下出血,硬膜外出血/3 くも膜下出血

⑦脳室周囲白質軟化症

⑧ハイリスク児のフォローアップ

3 新生児黄疸

①ビリルビン代謝

②病的黄疸の分類と診断

 1 早発黄疸/2 重症黄疸/3 遷延性黄疸

③母乳栄養に関連した黄疸

④核黄疸

⑤黄疸の治療

4 新生児の呼吸障害

①新生児の呼吸障害とそのアセスメント

②新生児一過性多呼吸

③胎便吸引症候群

④新生児遷延性肺高血圧症(胎児循環遺存症)

⑤呼吸窮迫症候群

⑥慢性肺疾患

⑦無呼吸発作

⑧在宅医療の導入

 1 在宅酸素療法/2 在宅人工呼吸療法

⑨在宅医療の現況

5 新生児感染症

①新生児感染症の特徴

②感染経路

 1 経胎盤感染/2 経産道感染/3 母乳感染/4 院内感染(水平感染)

③B群溶血性レンサ球菌感染症

④ウイルス胎児感染

関連領域

1 皮膚科

①母斑

 1 赤あざ/2 青あざ/3 茶あざ

②湿疹・皮膚炎

③皮膚感染症

2 歯科

①歯の種類と萌出

②日常よくみられる小児の歯科疾患

 1 歯の疾患/2 口腔粘膜の疾患

③口腔外傷

④歯列・咬合の異常

⑤先天性疾患・全身疾患に伴う歯科疾患

⑥口腔習癖

⑦入院患者の歯科的管理

3 耳鼻咽喉科

①急性中耳炎

 1 病態/2 診断/3 治療/4 合併症

②滲出性中耳炎

 1 病態/2 診断/3 治療

③先天性感音難聴

④鼻出血

 1 病態/2 治療

⑤慢性副鼻腔炎

 1 病態/2 診断/3 治療

⑥アデノイド肥大・口蓋扁桃肥大

 1 病態/2 診断/3 治療

⑦声帯結節

 1 病態/2 診断/3 治療

4 眼科

①流涙・眼脂・結膜充血

 1 鼻涙管閉塞/2 結膜炎/3 霰粒腫・麦粒腫/4 眼瞼内反症/5 緑内障

②眼位異常・頭位異常・眼球運動障害

 1 斜視/2 眼瞼下垂

③白色瞳孔

 1 網膜芽細胞腫/2 第1次硝子体過形成遺残/3 網脈絡膜欠損(コロボーマ)/4 コーツ病・滲出性網膜炎

④瞳孔領白濁

 1 白内障

5 整形外科

①発育性股関節形成不全

 1 発育性股関節形成不全とは/2 診断/3 治療

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:21.3MB以上(インストール時:55.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:85.3MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:21.3MB以上(インストール時:55.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:85.3MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784867190333
  • ページ数:426頁
  • 書籍発行日:2022年2月
  • 電子版発売日:2023年9月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。