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- 臨床画像 2017年11月号 脳脊髄液動態異常の病態と画像所見
商品情報
内容
序文
序説
驚天動地。この特集号を読まれる多くの先生がそう思われるのではないでしょうか。
「脳脊髄液は脳室の脈絡叢で能動的に産生され,側脳室内で産生された脳脊髄液はMonro孔,第三脳室,中脳水道,第四脳室へと脳内を移動し,Luschka孔・Magendie孔を介して後頭蓋窩の脳表に出る。一部は脊髄周囲のくも膜下腔をいったん下降し,後頭蓋窩から脳幹周囲の脳槽を通り天幕上へ流れ,Sylvius裂や大脳縦裂などを上行して頭頂部へ向かい,上矢状洞周囲のくも膜顆粒に受動的に吸収されて静脈系へ還流していく」,「脳脊髄液は成人で約150mLあり,1日約500mLが産生される」など,脳脊髄液動態の基本的な知識は医学生のときに教わり,臨床でもそれを基本として診断・治療が行われています。
臨床医に求められる医学的知識は際限なく多く,日進月歩でさまざまな領域の新しい知見が加わります。医学生として学ぶ最も重要で基本的な知識を基礎として,臨床医として現場で多くの患者を診療するなかで,詳しい知識や新しい知見を少しずつ積み重ねていくことが,臨床医としての研鑽になります。
先に記載した脳脊髄液の動態に関する教科書的な知識は,今,根本から新しい概念で見直されています。
「脳にはリンパ組織がない」にもかかわらず,「原発性中枢神経系リンパ腫」が発生し,リンパ系の免疫反応が見られます。「脳のリンパ還流」もリンパ腫や免疫との関連のみならず,脳脊髄液動態との関連で新しい光が差し込んでいます。
2016年2月に開催されました第35回日本画像医学会のシンポジウムの1つとして「髄液循環異常」が取り上げられ,(臨床)西山健一先生,(画像)戸村則昭先生,(病理)豊島靖子先生にご講演をいただきました。それを核として,「脳脊髄液動態異常の病態と画像所見:新しい概念と最新の診断・治療」を今月号の特集として企画し,この領域のエキスパートとして山田茂樹先生,中島 円先生ほか,佐藤 晶先生,傳田定平先生,梅原 淳先生ほかにも加わっていいただき,ご執筆いただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
この特集を読まれた先生が,脳脊髄液動態に関する劇的な概念の変化を理解され,日常診療で悩まれたときに新たな解決策を見出す指標になることを,編集担当者として願っています。
新潟大学脳研究所 トランスレーショナル研究分野 岡本浩一郎
目次
特集:脳脊髄液動態異常の病態と画像所見:新しい概念と最新の診断・治療
企画/福田国彦 編集/岡本浩一郎
序説/岡本浩一郎
[総論]
脳脊髄液動態に関する新しい概念/西山健一
脳脊髄動態異常の画像診断 /戸村則昭
脳脊髄動態異常に伴う病理組織学的所見/豊島靖子
[各論]特発性正常圧水頭症(iNPH)の病態と画像解析/山田茂樹
特発性正常圧水頭症(iNPH)の病態:バイオマーカーと治療/中島 円ほか
脳脊髄液減少症:臨床と診断/佐藤 晶
脳脊髄液減少症:治療/傳田定平
[トピックス]
脊髄癒着性くも膜炎/梅原 淳ほか
Current Topics
肺血管炎の画像診断②
4.画像診断:MPA/栗原泰之
5.画像診断:GPA/芦澤和人ほか
6.画像診断:EGPA/黒﨑敦子
連載
・頭蓋病変の画像診断[4]
頭蓋と頭蓋底の骨折/馬場千紗ほか
・特集アドバンストコース[2017年6月号特集]
MRI最前線/高原太郎
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書籍情報
- ISBN:9784008003711
- ページ数:127頁
- 電子版発売日:2023年10月3日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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