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商品情報
内容
核医学の基本的事項・原理原則から,病態を踏まえた診断,治療まで最新の薬剤や画像技術を含め,臓器ごとに必要な知識がこの1冊で体系的に学べる!
がん,心臓病,脳疾患,骨疾患,消化器,甲状腺疾患の診断・治療を安全かつ的確に行うためのわかりやすい解説.豊富な画像を実際に見て学べる実践的テキスト.
序文
序
2013年に本書初版を出版していただいてから,はや10年が経過しました.どの分野でもそうですが,10年は診療を変化させるに十分な期間であると感じます.2014年には,ヒト型抗ヒトPD—1モノクローナル抗体ニボルマブが承認され,がん治療の新しい扉が開かれました.この製剤以外にも,多くの分子製剤が臨床の場に参上してきました.核医学の世界を俯瞰すると,アルツハイマー病治療薬が国内承認され,アミロイドPETが保険診療に加わろうとしています.治療薬としては去勢抵抗性前立腺がん骨転移に対するアルファ線治療である223Ra塩化ラジウムが2016年に承認され,広くルーチン使用されています.神経内分泌腫瘍に対しては,2015年に111Inインジウムペンテトレオチドが診断薬として,2021年には177Luルテチウムオキソドトレオチドが治療製剤として承認されました.また同年に,3—ヨードベンジルグアニジン(131I—MIBG)が,褐色細胞腫・パラガングリオーマの治療製剤として承認されました.後者は1980年代からわが国でも散発的に治療が実施され,21世紀に入ってから自己診療・医師主導治験,先進医療,企業治験と進み承認されたものです.現在,前立腺癌に対する新たな治療である177Lu—PSMAの企業治験が進行中です.そのペアである68Ga—PSMA PETもルーチン使用に向け動いています.さらに甲状腺癌,褐色細胞腫・パラガングリオーマに対して211At製剤によるアルファ線の医師主導治験や,64Cu—ATSMによる脳腫瘍の医師主導治験が動いています.これら以外にも,種々の治験企画が立てられています.
装置を見てみると,シングルフォトンで半導体ガンマカメラが普及しはじめ,PETでも半導体検出器搭載型が当たり前の時代になってきました.それに伴い,診療現場で目にする画像が著しく改善してきました.
治療前の画像化などによって,非放射性医薬品よりも高い治療奏効率が期待できるため,今後,新規核医学治療・診断製剤が市場にでてくるはずです.ところが,核医学で用いる放射性核種供給に目を移すと,薬剤の供給トラブルが絶えることがありません.現在,治療用核種は100%輸入に頼っています.しかし,長年,種々の学会・患者会と活動してきた成果として,2022年5月に原子力委員会から,医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランが出され,国として,重要ラジオアイソトープの国内製造・安定供給,国内製造に資する研究開発の推進,医療現場の制度・体制の整備,研究基盤や人材・ネットワークの強化が実施されることが発表されました.
いつの時代にも,関わる分野の発展には,関係する人間が一致団結することが必要です.診療従事者,アカデミア・産業界で開発に関わる方々,患者会の皆さんのすべてが同じ方向を向いて議論することが必要です.本書を手にする診療従事者の皆さんが,核医学診療の理解を深め,それを患者さん達に還元していただくことを祈念いたします.
2023年8月
絹谷 清剛
目次
I 基礎編
1 放射線・放射能 〈米山寛人〉
1.放射線
2.主な放射線の特徴
(1)α線
(2)β−線とβ+線
(3)中性子線
(4)γ線
(5)X線
3.放射能
4.放射性崩壊
(1)放射性同位元素
(2)放射性崩壊の特徴
5.放射平衡
2 放射線取り扱い・管理・防護 〈小西貴広〉
1.ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告
2.放射線防護の目的
3.放射線防護体系
(1)被ばくのカテゴリー
(2)被ばく状況
(3)放射線防護の3原則
4.放射線取扱い
(1)外部被ばく
(2)内部被ばく
5.放射性廃棄物の管理
(1)放射性廃棄物の分類
(2)陽電子断層撮影診療用放射性同位元素汚染廃棄物の管理
(3)患者から排泄された廃棄物の管理
6.管理区域
7.核医学診療に関係する規制法令
(1)診療用放射性同位元素または陽電子断層撮影診療用放射性同位元素の届出(規則28条・29条
(2)核医学診療施設の構造設備に関する基準(規則30条の8〜12)
(3)放射線治療病室(規則30条の12)
(4)患者の入院制限(規則30条の15)
(5)診療用放射性同位元素の使用可能な場所(規則30条の14)
(6)陽電子断層撮影診療用放射性同位元素の使用可能な場所(規則30条の14)
(7)診療用放射性同位元素と陽電子断層撮影診療用放射性同位元素に関する記帳(規則30条の23第2項,第3項)
(8)核医学診療施設等に係る法的規制値(規則第30条の17,19,26)
(9)放射線障害が発生するおそれのある場所の測定(規則30条の22)
(10)線量限度(規則30条の27)
(11)核医学診療従事者に対する健康診断と教育・訓練
(12)放射性医薬品を用いた治療における退出基準に(医薬安発第70号通知)
8.核医学関連の測定機器
3 放射性医薬品 〈小川数馬〉
・放射性医薬品とは
1.放射性医薬品の分類
2.in vivo診断用放射性医薬品
(1)in vivo診断用放射性医薬品で用いられる放射性同位元素の種類
(2)in vivo診断用放射性医薬品の分類
3.核医学治療(in vivo治療)用放射性医薬品
・核医学治療用放射性医薬品で用いられる放射性同位元素の種類
4 測定装置 〈小野口昌久〉
1.シンチカメラ
(1)構成と原理
(2)各部の構造
2.SPECT装置
(1)構成と原理
(2)SPECTの画質に関与する基本因子
3.SPECT/CT装置
4.半導体SPECT装置
・装置管理
5.PET・構成と原理
6.PET/MRI装置
・装置管理
5 画像再構成・画像処理 〈澁谷孝行〉
1.デジタル画像の基礎
(1)標本化と量子化
(2)信号とノイズ
(3)画像表示
2.フィルタ処理
(1)Butterworthフィルタ
(2)Gaussianフィルタ
3.画像再構成
4.SPECT補正法
(1)散乱線補正
(2)減弱補正
(3)空間分解能補正
5.PET補正法
(1)偶発同時計数補正
(2)散乱同時計数補正
(3)減弱補正
6.クロスキャリブレーション
7.重ね合わせ(Fusion)画像
8.ポーラーマップ(Polar map)表示
9.心電図同期解析
10.動態機能解析
II 臨床編/診断
1 中枢神経
1 脳血流SPECT〈松田博史〉
1.薬剤(トレーサ)の性質,原理
(1)123I—IMP
(2)99mTc—HMPAO
(3)99mTc—ECD
2.脳血流の基礎
3.検査法
4.正常・生理的所見
5.臨床的意義
(1)脳血管障害の診断
(2)認知症の早期診断・鑑別診断
(3)てんかんの焦点診断
(4)その他の疾患の診断
2 神経伝達機能SPECT〈久慈一英〉
1.脳神経伝達系のSPECT
2.DATイメージング(123I—ioflupane)
(1)薬剤(トレーサ)性質,原理
(2)検査法
(3)正常・生理的所見
(4)臨床意義
3.中枢性BZRイメージング(123I—iomazenil)
(1)薬剤(トレーサ)性質,原理
(2)検査法
(3)正常・生理的所見
(4)臨床意義
3 脳槽シンチグラフィ〈瀬戸 陽〉
1.薬剤(トレーサ)性質,原理
2.髄液腔の必須知識
3.検査法
4.正常・生理的所見
5.臨床意義
(1)特発性低髄液圧症
(2)画像所見
4 脳PET〈今林悦子〉
1.薬剤(トレーサ)性質,原理
(1)循環動態イメージング
(2)代謝イメージング
(3)異常タンパク質凝集体イメージング
(4)神経炎症イメージング
(5)神経活動および受容体イメージング
(6)酵素イメージング
(7)Pretargeted imaging
2.脳に関する必須知識
(1)神経活動のエネルギー源と循環動態・代謝
(2)脳における病態生理とPET検査
3.検査法
(1)賦活の考慮
(2)定量測定について
(3)定性的もしくは半定量的検査法
(4)断層像の作成と評価
4.正常・生理的所見
5.臨床意義
(1)脳腫瘍
(2)てんかん
(3)認知症
5 画像統計解析〈松田博史〉
2 循環器
1 循環器血流検査―201Tl,99mTc—MIBI,99mTc—tetrofosmin〈若林大志〉
1.薬剤(トレーサ)の性質,原理
2.検査法
(1)負荷検査法
(2)201Tlを使用した負荷検査
(3)99mTc製剤を使用した負荷検査
3.画像の作成
4.Polar map表示とスコア化
5.負荷心筋血流SPECTでの虚血と梗塞の診断
(1)正常・生理的所見
(2)臨床意義
2 心筋血流定量(PET,SPECT)と心機能解析(Gated SPECT)〈中嶋憲一〉
1.PETによる心筋血流定量
(1)PETによる心筋血流製剤
(2)心筋血流:PETによる定量
(3)解析方法
(4)18F—flurpiridazによるPET検査
2.SPECTの動態解析による心筋血流評価
(1)SPECTの動態解析とは
(2)データ収集方法
(3)解析方法
3.心機能解析(gated SPECT)
(1)心電図同期SPECT(gated SPECT)の原理
(2)心機能解析プログラム
(3)左室機能:容積,駆出率,拡張能
(4)左室機能:壁運動の評価
(5)位相解析
(6)gated SPECTの解析上の注意点
(7)機能解析の臨床的意義
3 心筋血流イメージングのエビデンス・ガイドライン〈中嶋憲一〉
1.心筋血流イメージングの役割
2.心筋血流検査の異常と予後に関する多施設研究
(1)負荷心筋SPECTで正常所見であれば心事故の発生頻度は低い
(2)重症心イベント発生の主な因子は何か
(3)重症心事故に関連する背景因子として糖尿病と慢性腎臓病が重要である
(4)冠動脈狭窄が既知の場合のSPECT血流検査の価値
(5)血行再建の適応には虚血の診断が重要
(6)冠動脈CTと心筋SPECTのいずれを先に実施するか
(7)非侵襲的イメージングの中でのSPECT検査の位置付け
3.日本循環器学会ガイドラインにおける心筋血流検査
4 心筋BMIPP〈瀧 淳一〉
1.心筋代謝の全体像と123I—BMIPPの動態
2.血流と123I—BMIPPの集積低下の一般的関係
(1)検査法
(2)臨床における適応と読影の要点
5 心筋18F—FDG,サルコイドーシス〈松成一朗〉
1.18F—FDGの性質,原理
2.心筋代謝の必須知識
3.検査法
(1)心筋viability診断の場合
(2)心サルコイドーシス診断の場合
4.正常・生理的所見
(1)心筋viability診断の場合
(2)心サルコイドーシス診断の場合
5.臨床意義
(1)心筋viability診断
(2)心サルコイドーシス診断
6 心筋MIBG〈松成一朗〉
1.MIBGの性質,原理
2.心筋交感神経の必須知識
3.検査法
4.正常・生理的所見
5.臨床意義
(1)冠動脈疾患
(2)心不全
(3)不整脈
(4)糖尿病
(5)移植心
(6)神経疾患
7 心RIアンギオグラフィ,心プール検査〈若林大志〉
1.薬剤(トレーサ)の性質,原理
2.検査法
(1)初回循環法
(2)平衡時心電図同期マルチゲート法
3.心機能解析と臨床意義
(1)右室機能評価
(2)左室機能評価
(3)左心機能の経過観察
(4)局所壁運動,左室同期不全の評価
8 Ga,PYP,HMDP〈渡辺 悟〉
1.クエン酸ガリウム(67Ga)
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)循環器疾患における臨床意義
2.99mTc—PYP,HMDP
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)循環器疾患における臨床意義
3 呼吸器 〈福岡 誠〉
1.臓器の必須知識
(1)解剖
(2)生理
2.肺血流シンチグラフィ
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)正常・生理的所見
(4)臨床意義
3.肺換気シンチグラフィ
(1)放射性ガスによる肺換気シンチグラフィ
(2)放射性エアロゾルによる肺換気シンチグラフィ
4 骨・関節 〈稲木杏吏〉
1.薬剤(トレーサ)の性質,原理
(1)骨シンチグラフィ
(2)炎症シンチグラフィ
(3)腫瘍シンチグラフィ
2.検査法
(1)骨シンチグラフィ
(2)炎症シンチグラフィ
(3)腫瘍シンチグラフィ
3.正常・生理的所見
(1)骨の正常集積
(2)骨以外の正常集積
4.臨床意義
(1)集積亢進
(2)異所性集積
(3)集積低下・欠損
5.疾患ごとの特徴
(1)骨折
(2)炎症性疾患(関節疾患を除く)
(3)関節疾患
(4)骨代謝異常・骨系統疾患
(5)無腐性骨壊死
(6)骨腫瘍
5 内分泌 〈赤谷憲一〉
I 甲状腺
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)甲状腺の必須知識
(3)検査法
(4)正常・生理的所見
(5)臨床意義
II 副甲状腺
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)副甲状腺の必須知識
(3)検査法
(4)正常・生理的所見
(5)臨床意義
III 副腎
1.副腎皮質
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)副腎皮質の必須知識
(3)検査法
(4)正常・生理的所見
(5)臨床意義
2.副腎髄質
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)副腎髄質の必須知識
(3)検査法
(4)正常・生理的所見
(5)臨床意義
6 消化器 〈國田優志〉
I 肝臓
1.肝(細網内皮系)
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)正常・生理的所見
(4)臨床意義
2.肝受容体
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)正常・生理的所見
(4)臨床意義
II 胆道
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)正常・生理的所見
(4)臨床意義
III 消化管出血
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)臨床意義
IV 消化管タンパク漏出
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)臨床意義
V 胃粘膜(異所性胃粘膜)
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)臨床意義
VI 胃・食道通過
1.食道通過
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)臨床意義
2.胃食道逆流
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)臨床意義
3.胃排泄
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)臨床意義
VII 唾液腺
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)検査法
(3)正常・生理的所見
(4)臨床意義
7 腎・泌尿器 〈若林大志〉
1.薬剤の性質,原理
(1)腎動態シンチグラフィ
(2)負荷試験
(3)腎静態シンチグラフィ
2.腎臓の必須知識
3.検査法
(1)腎動態シンチグラフィとは
(2)正常・生理的所見
(3)臨床意義
4.負荷シンチグラフィ
(1)利尿薬負荷腎シンチグラフィ
(2)カプトプリル負荷腎シンチグラフィ
(3)腎静態シンチグラフィ
8 血液 〈赤谷憲一〉
I 骨髄シンチグラフィ
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)骨髄の必須知識
(3)検査法
(4)正常・生理的所見
(5)臨床意義
II 脾シンチグラフィ
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)脾の必須知識
(3)検査法
(4)正常・生理的所見
(5)臨床意義
III リンパ系のシンチグラフィ
1.リンパ(流)シンチグラフィ
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)リンパ流の必須知識
(3)検査法
(4)正常・生理的所見
(5)臨床意義
2.センチネルリンパ節シンチグラフィ
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)センチネルリンパ節の必須知識
(3)検査法
(4)正常・生理的所見
(5)臨床意義
IV 循環血液量(循環赤血球量・循環血漿量)
(1)薬剤(トレーサ)の性質,原理
(2)循環血液量の必須知識
1.循環赤血球量測定
(1)検査法
(2)正常・生理的所見
(3)臨床意義
2.循環血漿量測定
(1)検査法
(2)正常・生理的所見
(3)臨床意義
9 腫瘍,炎症(Ga,Tl,MIBI) 〈瀧 淳一〉
1.67Gaシンチグラフィ
(1)集積機序と動態
(2)検査法
(3)正常像
(4)臨床的意義
2.201Tlシンチグラフィ
(1)集積機序と動態
(2)検査の実際
(3)正常所見
(4)臨床的意義
3.99mTc—MIBIシンチグラフィ
(1)集積機序と動態
(2)検査の実際
(3)正常像
(4)臨床意義
10 SPECT/CT
・症例から考えるSPECT/CTの有用性 〈若林大志〉
11 腫瘍PET
1 前処置と検査手順〈横山邦彦〉
1.放射性医薬品
(1)18F—FDG
(2)腫瘍集積のメカニズム
2.18F‒FDG腫瘍PETにおける検査の流れ
(1)前処置
(2)検査手順
3.定量評価法
(1)SUV(standardized uptake value)
(2)SUVのピットホール
2 生理的集積〈横山邦彦〉
(1)基本
(2)脳神経系
(3)頭頸部
(4)胸部
(5)腹部
(6)骨盤
(7)骨と軟部組織
3 頭頸部(咽頭,喉頭,唾液腺,甲状腺)〈山瀬喬史〉
1.読影の基本
2.口腔,鼻腔,副鼻腔
3.喉頭
4.咽頭
5.甲状腺
6.唾液腺
4 肺癌・縦隔腫瘍〈廣正 智〉
1.肺癌
2.縦隔腫瘍
5 乳癌〈森 博史〉
1.主病巣の局所評価
2.リンパ節転移の評価について
3.遠隔転移の評価について
6 消化管(食道癌,胃癌,大腸癌)〈渡辺 悟〉
1.食道癌
2.胃癌
3.大腸癌
7 肝,胆道および膵臓〈高田亜希〉
1.肝臓
2.胆道(胆囊と胆管)
3.膵臓
(1)膵臓の部位
(2)原発巣の診断
(3)腫瘍性囊胞
4.IgG4関連疾患
8 泌尿器(腎臓,尿管,膀胱,前立腺癌,精巣)〈山瀬喬史〉
1.腎尿路腫瘍
(1)原発性腎癌
(2)転移性腎癌
(3)尿路悪性腫瘍
2.前立腺癌
3.精巣腫瘍
9 女性生殖器(子宮・卵巣)〈國田優志〉
1.子宮頸癌
2.子宮体癌
3.卵巣癌
10 悪性リンパ腫〈國田優志〉
1.基礎知識
2.臨床分類
3.病期診断
4.リンパ節腫脹の鑑別
5.節外リンパ腫病変
6.生検部位の決定
7.治療効果判定
8.治療効果の予測
11 皮膚・骨・軟部腫瘍〈高田亜希〉
1.皮膚
2.骨・軟部腫瘍
12 原発不明癌〈山瀬喬史〉
13 18F—FDG以外の製剤〈廣正 智〉
1.疾患特異的イメージング
2.アミノ酸代謝イメージング
3.核酸代謝イメージング
4.線維芽細胞活性化タンパク質イメージング
III 臨床編/治療
1 核医学治療 〈萱野大樹〉
2 131I治療 〈萱野大樹〉
1.甲状腺機能亢進症に対する131I治療
(1)放射性医薬品
(2)治療原理
(3)適用と禁忌
(4)治療方法
(5)治療効果
(6)副作用
2.甲状腺癌に対する131I治療
(1)放射性医薬品
(2)治療原理
(3)適用と禁忌
(4)治療目的と投与量
(5)治療方法
(6)初回131I治療後の流れ
(7)治療効果
(8)副作用
3 ゼヴァリン治療(90Y標識抗CD20抗体放射免疫療法) 〈萱野大樹〉
1.放射性医薬品
(1)111Inイブリツモマブ チウキセタン
(2)90Yイブリツモマブ チウキセタン
2.治療原理
3.適用疾患と禁忌
(1)適用
(2)禁忌
4.治療方法
(1)投与スケジュール
(2)投与量
(3)111Inゼヴァリン,90Yゼヴァリンの実際の投与方法
5.111Inゼヴァリン画像の判定
(1)適格生体内分布
(2)不適格生体内分布
6.治療効果
7.副作用
4 223Ra治療 〈萱野大樹〉
1.放射性医薬品
2.治療原理
3.適用
4.治療方法
5.治療効果
6.副作用
5 131I—MIBG治療 〈萱野大樹〉
1.放射性医薬品
2.治療原理
3.適用と禁忌
(1)適用
(2)禁忌
4.治療方法
(1)準備
(2)投与量
(3)131I‒MIBG投与
5.治療効果
(1)効果判定と再治療
(2)治療効果
6.副作用
(1)早期の副作用
(2)中期の副作用
(3)晩期の副作用
6 177Lu—DOTATATE治療 〈森 博史〉
1.177Lu—DOTATATE
2.177Lu—DOTATATE治療の効果
3.177Lu—DOTATATE治療による有害事象
4.177Lu—DOTATATE治療の実際
7 その他の核医学治療 〈稲木杏吏〉
1.治療用放射性医薬品の開発
2.開発中の治療用放射性医薬品
(1)177Lu—PSMA—617
(2)Na211—At
(3)211At—MABG
(4)225Ac製剤
3.治療用核種の製造
今後の核医学 〈絹谷清剛〉
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書籍情報
- ISBN:9784498065307
- ページ数:420頁
- 書籍発行日:2023年11月
- 電子版発売日:2023年11月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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