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ICUとCCU 2024年1月号(Vol.48 No.1)【特集】経皮的補助循環 update

  • ページ数 : 72頁
  • 書籍発行日 : 2024年1月
  • 電子版発売日 : 2024年1月18日
3,410
(税込)
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商品情報

内容

【特集】経皮的補助循環 update
心原性ショックの SCAI ステージ分類と経皮的補助循環の選択/IMPELLA 登場後の体外設置型 VAD/IMPELLA を用いた LV unloading の効果と今後の可能性 ほか

序文

特集にあたって


2017年10月より循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(IMPELLA)が使用可能となり,現在,経皮的補助循環はIABP,IMPELLA,VA-ECMO,さらにはVA-ECMOとIMPELLA(ECPELLA)あるいはIABPの併用管理が可能となった。また,IMPELLA 5.5は体外設置型VADの適応の一部を担うようになった。今回,これらの経皮的補助循環についてupdateすることはICU/CCUに携わるものにとって意義が高いと考え企画した。

前半では,まず日本医科大学の中田淳先生に近年臨床的実用性から汎用されてきている心原性ショックのSCAIステージ分類を説明いただき,時間軸を意識したステージ分類に基づいた補助循環の選択,エスカレーションを含め心原性ショック患者への初期アプローチについて分かりやすいフローチャートを交えて解説いただいた。次に,IMPELLAの登場やdestination therapyの開始後の体外設置型VADの適応,他の補助循環からのエスカレーション,ウィーニング,植込み型VADへの移行について東京大学心臓外科の嶋田正吾先生に解説いただいた。近年適応が拡大しつつあるIMPELLAの心臓手術前後での使用についてもまとめていただいた。済生会熊本病院の鵜木崇先生にはIMPELLAを用いたLV unloadingの効果と今後の可能性について,圧容量曲線(PVloop)を参照しながら詳しく概説いただいた。さらにECPELLAの効果とその最適な管理法についても解説いただいた。近年重篤な心機能低下を呈した敗血症患者に対する補助循環の適用が注目されている。東北医科薬科大学の遠藤智之先生には,敗血症性心筋障害の最近の知見と補助循環に関する最近のエビデンスについて詳述いただいた。

後半では,補助循環開始後のICU管理について詳述いただいた。北里大学の池田祐毅先生には,各補助循環デバイス,さらにはECPELLAなどのデバイス併用時を含めた血行動態モニタリングと管理の実際について解説いただいた。ICUliberationが標準化されつつあるなか,補助循環中の患者においてはまだ十分でない。かかる患者におけるICU Liberationバンドル管理の実際について信州大学の嘉嶋勇一郎先生に解説いただいた。補助循環管理におけるデバイス関連合併症の予防や管理は非常に重要である。横浜市立大学の南本祐吾先生には,抗凝固療法,神経学的合併症,血管性合併症,消化管合併症,感染予防,人工呼吸器関連肺合併症,腎障害・CRRT,それぞれの予防と対応について解説いただいた。

最後に,国立循環器病研究センター研究所の森田英剛先生に,IMPELLAに続く新しい補助循環やその他の心臓集中治療デバイスを紹介いただき,本邦におけるデバイスを用いた心臓集中治療の今後の在り方について言及いただいた。

本特集にあたりご多忙のところ素晴らしい論文をご執筆賜りました先生方に心からお礼申し上げます。


山本 剛
日本医科大学付属病院心臓血管集中治療科

目次

特集:経皮的補助循環 update

特集にあたって

山本 剛

心原性ショックの SCAI ステージ分類と経皮的補助循環の選択

中田 淳

IMPELLA 登場後の体外設置型 VAD

嶋田 正吾

IMPELLA を用いた LV unloading の効果と今後の可能性

鵜木 崇

敗血症性心筋障害に対する補助循環

遠藤 智之

補助循環開始後の ICU 管理~血行動態モニタリングを中心に

池田 祐毅

補助循環中患者における ICU Liberation

嘉嶋勇一郎・今村 浩

補助循環開始後の ICU 管理~合併症の予防と対応

南本 祐吾・竹内 一郎

心臓集中治療デバイスの今後

森田 英剛・朔 啓太

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書籍情報

  • ISBN:9784019004801
  • ページ数:72頁
  • 書籍発行日:2024年1月
  • 電子版発売日:2024年1月18日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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