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- 脊椎保存療法のリハビリテーション
商品情報
内容
疾患・症状別の評価,目標設定,実際のリハビリテーションがこの1冊でまとめて学べる!豊富な画像・イラストと症例で,いつ・何を・どのくらいやるかがわかり,多様な患者に対する適切な介入ができるようになる!
序文
はじめに
巷の言説によると,最近の若者は「コスパや効率を重視し,すぐに答えを知りたがる」傾向があるらしい.インターネットの発展により,あらゆる情報へのアクセスが容易になった昨今,疑問に対するとりあえずの解答が,(正しいかどうかはともかく)非常に得やすい時代になった.そんな背景があれば,自分で試行錯誤することを非効率と考えるのはもっともな話である.よくよく考えてみればコスパや効率を重視することは全く悪いことではないはずなのに,若手のスタッフにはついつい「そんな短絡的に答えを求めてはいけない.評価から仮説を立てて,その検証を行う臨床推論をくり返すことが自己の成長のためにも大切なんだ」などと説教を始めてしまう.もちろん,それは正しい.How to ではなく,Why・What を試行錯誤することで臨床力が磨かれていくことは間違いない.しかし,そのような内容の研修や書籍で膨大な情報に触れた後,なんだかすごく勉強になったような気がするものの,いざ実践の場に立つと「で,結局どうしたらいいの?」という疑問に直面するのである.
本書の特徴・狙い
本書は,初めて脊椎疾患のリハビリテーションに従事する,経験年数1 ~ 3 年程度のセラピストにペルソナを設定し企画した.前述の通り,初学者が行き詰まるのは多くの場合How to,つまり「何をすればいいのか?」である.学術的な情報を多分に盛り込んだ内容は既存の書籍で十分になされていると判断し,やや情報密度が薄くキャッチーな内容に寄ることを許容する代わりに,How to を忌避しない,臨床への転移がしやすいものを目指した.執筆には,文献的な根拠をベースにしつつも臨床の思考過程や経験知などを書き下ろすことができる先生方を迎え,学んだ知識を臨床で用いるイメージがつきやすいよう構成に工夫をいただいた.学びは実践の先にこそある.学んだ知識を総動員して実践し,それだけでは手も足も出ないことがわかってはじめて,より深い学びの必要性を実感できる.脊椎のリハビリテーションにおいて,初学者が最短距離で実践にとり組み,その先にある
学びに向かうための,まさしく入門書としての役割を本書が担うことができれば幸いである.
2024年5月
医療法人全医会あいちせぼね病院リハビリテーション部
河重俊一郎
目次
第1章 脊椎リハビリテーション概論
1)脊椎の基本的知識【青木一樹】
2)脊椎リハビリテーションの考え方【河重俊一郎】
3)脊椎疾患のレッドフラッグス【竹中裕人】
第2章 代表的な脊椎疾患に対するリハビリテーション
1)腰椎椎間板ヘルニア【上原 徹】
2)腰部脊柱管狭窄症【河重俊一郎】
3)脊椎圧迫骨折(圧迫骨折)【青木一樹】
4)腰椎分離症(分離すべり症)【竹中裕人】
5)頚椎疾患【山田翔太】
第3章 機能的症状・非特異的症状に対するリハビリテーション
1)椎間板性腰痛【上原 徹】
2)椎間関節性腰痛【星 賢治】
3)筋・筋膜性腰痛【星 賢治】
4)仙腸関節障害【星 賢治】
5)末梢神経性腰痛【星 賢治】
6)非特異的頚部痛(頚部痛・肩こり)【山田翔太】
7)心理社会的要因・精神心理がかかわった慢性腰背部痛【江原弘之】
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書籍情報
- ISBN:9784758110044
- ページ数:357頁
- 書籍発行日:2024年6月
- 電子版発売日:2024年6月29日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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