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- ICUとCCU 2024年6月号(Vol.48 No.6)【特集】移植関連集中治療:最新の動向
商品情報
内容
ICU における抗菌薬適正使用のためのASPとASTの重要性/ICU 患者における抗菌薬の PK/PD 理論/集中治療室(Intensive Care Unit:ICU)における感染症モニタリング ほか
序文
特集にあたって
日本の移植件数は先進63 ヵ国中60 位,移植希望者16,000 人のうちわずか2% しか移植が受けられないのが今の現状である。多くの機関や団体によってこの問題に取り組んでいるが,2022 年のデータでも移植希望待機中に亡くなった患者の数は429 名におよぶ。日本で臓器移植が進まないことの大きな原因は臓器提供数が他の先進国と比べて極端に少ないことがあげられる。2021 年のデータでは人口100 万人あたりの臓器提供者数はアメリカ41.6 例,スペイン40.8 例を筆頭に韓国でさえも8.56 例であるのに対して,日本は0.62 例である。アメリカの67 分の1,韓国の13 分の1 である。この問題に対して近年臓器提供に関する新しいマニュアルが整備されてきている。今後の日本での臓器提供の増加につながる取り組みとしてこれらを紹介していきたい。またわれわれ集中治療医は臓器提供のみならず,臓器移植術後管理にもかかわる必要がある。日本の臓器移植医療の発展のためにわれわれ集中治療医が果たせる役割を共に考えていきたい。
今回の特集では,前半の3 稿を臓器提供関連,後半の3 稿を臓器移植手術関連でまとめていただいた。まずは行政の立場としての取り組みを厚生労働省の吉川美喜子先生にお願いした。これまでの行政の取り組みを踏まえて,現状そしてこれからの取り組みを具体的に提示いただいている非常に貴重な寄稿である。是非皆さんに読んでいただきたい。第2 稿は近年まとめられている臓器提供マニュアルに関する解説を班長でもある長崎大学田﨑修先生にお願いした。厚生労働省を中心としてまとめた臓器摘出を見据えた患者評価・管理と術中管理のためのマニュアルについて解説いただいた。このマニュアルには家族サポートに関する考え方やケアチームに関する項目も含まれている。法的脳死判定・臓器摘出においては家族に対するサポートが不可欠であり,これが最も大切と言っても過言ではない。この点に関する寄稿としては最高レベルと言っても良いものである。これから臓器摘出を前提に家族へのアプローチを始められようとする方に是非読んでいただきたい。第3 稿は脳死判定の最新の動向について岡山大学の内藤宏道先生に執筆をお願いした。最近の改訂により法的脳死判定に関しても大きな変更がなされており,脳死判定に関わる可能性の高い集中治療医には必読であると考える。現時点での日本の脳死判定のスタンスをよく表した寄稿となっているので,是非読んでいただきたい。
後半の3 稿は最も管理に難渋するであろう,心臓,肺,肝臓移植患者の周術期管理に関してご寄稿いただいた。それぞれ心移植は大阪大学小山有紀子先生,肺移植は東京大学佐藤雅昭先生,肝移植は九州大学牧盾先生に執筆をお願いした。それぞれの移植管理に関して本邦のリーディングセンターである施設からご寄稿いただけたことはありがたい限りである。実際には移植医療にかかわっていない先生方にも,十分参考になる寄稿にしていただいているので,是非一読していただきたい。多くの先生方のご協力により本特集が無事に発刊できることに改めて感謝したい。また読者の方々にとっても現在の日本の移植医療を概観できる有益な特集になったと考えている。
森松 博史
目次
特集
移植関連集中治療:最新の動向
特集にあたって
森松 博史
最近の国内の移植医療推進に向けた取組について
吉川美喜子
臓器提供マニュアル:最新の動向
田﨑 修・田島 吾郎・平尾 朋仁・竹田 昭子
脳死判定:最新の動向
内藤 宏道・塚原 紘平・中尾 篤典
心移植周術期管理
小山有紀子
肺移植周術期管理
此枝 千尋・山本 幸・土井 研人・佐藤 雅昭
肝移植周術期管理
牧 盾
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書籍情報
- ISBN:9784865175950
- ページ数:50頁
- 書籍発行日:2024年6月
- 電子版発売日:2024年7月11日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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