臨床画像 2018年6月号 所見から進める膵腫瘤の鑑別

  • ページ数 : 104頁
  • 書籍発行日 : 2018年6月
  • 電子版発売日 : 2019年9月25日
¥2,750(税込)
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内容

画像医学,画像診断に携わる放射線科医や一般臨床医を対象に,画像診断の重要かつ最新のテーマ,話題のトピックスを取り上げて解説する総合画像医学雑誌。

■特集:所見から進める膵腫瘤の鑑別
 序説
 多血性充実性腫瘤
 乏血性充実性腫瘤
 嚢胞性腫瘤:主膵管との交通を示すもの
 ほか

序文

序説

膵腫瘤を疾患ごとに分類し,その病態,病理,画像所見を詳細に解説した特集はよくみられる。しかし,実際の臨床の現場では,まず,膵の病変の画像所見の特徴を的確にとらえたうえで,鑑別診断や確定診断を行っていくプロセスが一般的である。膵腫瘤に遭遇した場合に,どのように鑑別を挙げ,どの所見で確定診断を絞っていくかが重要である

膵の腫瘤性病変は充実性であっても,乏血性のものもあれば多血性のものもある。多血性腫瘍の代表例の膵内分泌腫瘍は乏血性を呈する場合もある。つまり同一の疾患であっても,相反する画像所見を呈することがあることを理解して鑑別を行う必要がある。また,嚢胞状を呈する膵腫瘤では,真の嚢胞性腫瘍以外に嚢胞変性を伴う充実性腫瘍も存在する。また,嚢胞性腫瘤には良性病変から悪性病変まで多様な疾患が存在している。

本特集では,膵の腫瘤性病変に遭遇したときに鑑別診断を進めるためのキーとなる画像所見を8つ挙げて,その画像所見を呈する疾患とその鑑別点について解説していただいた。①「多血性充実性腫瘤」は石川県立中央病院 放射線診断科の戸島史仁先生に,②「乏血性充実性腫瘤」は金沢大学 放射線科の出雲崎 晃先生らに,③「嚢胞性腫瘤:主膵管との交通を示すもの」は,九州大学 臨床放射線科の石神康生先生らに,④「嚢胞性腫瘤:主膵管との交通を示さないもの」は,岐阜大学 放射線科の野田佳史先生らに,⑤「嚢胞性と充実性が混在する病変」は,山梨大学 放射線医学講座の市川新太郎先生に,⑥「石灰化を伴う病変」は,信州大学 画像医学教室の鈴木健史先生らに,⑦「出血を伴う病変」は,大分大学 放射線医学講座の高司 亮先生らに,⑧「膵管内あるいは静脈内腫瘍塞栓を伴う病変」は,鹿児島大学 放射線診断治療学教室の福倉良彦先生らにそれぞれ執筆をお願いした。

本文を読んでいただければ理解できると思うが,1つの膵腫瘤であっても複数の画像所見を呈するので,同一の疾患がいろいろなセクションで解説されていることがわかる。膵の腫瘤性病変をみた場合には,その画像的な特徴をすべて拾い上げることができれば,おのずと確定診断に近づくことができる。本特集が若手放射線科医のみならず,腹部を専門としない放射線科医にも役立つ企画になれば幸いである。


蒲田 敏文

目次

特集:所見から進める膵腫瘤の鑑別

序説

多血性充実性腫瘤

乏血性充実性腫瘤

嚢胞性腫瘤:主膵管との交通を示すもの

嚢胞性腫瘤:主膵管との交通を示さないもの

嚢胞性と充実性が混在する病変

石灰化を伴う病変

出血を伴う病変

膵管内あるいは静脈内腫瘍塞栓を伴う病変

連載

・頭蓋病変の画像診断[第11回]

頭蓋底の腫瘍性病変

・悪性リンパ腫の"appearances"[第6回]

腎・生殖器

・放射線科医の魅力とリクルート【放射線治療医編】

[第3回]岐阜大学:岐阜大学放射線科入局者確保の取り組み

・特集アドバンストコース[Vol.34,2月号特集]

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書籍情報

  • ISBN:9784008003806
  • ページ数:104頁
  • 書籍発行日:2018年6月
  • 電子版発売日:2019年9月25日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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