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- 病理と臨床 2025年1月号(43巻1号) 消化管Ⅰ―上部消化管―
商品情報
内容
特集テーマは「消化管Ⅰ―上部消化管―」.食道扁平上皮内腫瘍の病理診断/好酸球性食道炎/H. pylori未感染胃腫瘍/自己免疫性胃炎の病理診断/NHPH胃炎の診断/CLDN18/胃癌および食道癌におけるPD-L1評価/非乳頭部十二指腸腫瘍 等を取り上げる.連載記事として[マクロクイズ],[鑑別の森],[病理学基礎研究の最前線],[病理医としてのアドバンテージを体感しよう―海外における病理医活動の紹介―],[今月の話題]他を掲載する.
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序文
特集 消化管Ⅰ─上部消化管─
消化管は日常の病理診断でも最も検体数の多い臓器の一つです.最近の『病理と臨床』でも2018年に大腸癌,2019年に消化管粘膜内腫瘍,2020年にWHO腫瘍分類,2021年に消化管非腫瘍性疾患の特集が組まれていますが,消化管全体を対象とした特集としては2016年以来,ということになります.今回は上部・下部消化管に分けて2号にわたる大型特集を企画しました.幅広い対象疾患の中から,日常診断で問題となることが多い疾患,そして近年,新たな知見が得られた領域や,臨床で遭遇する機会が増えてきた疾患,および新たなバイオマーカー検査について取り上げました.
本号「消化管Ⅰ」では,食道,胃,十二指腸を対象としました.食道では扁平上皮内腫瘍と好酸球性食道炎を取り上げました.食道扁平上皮内腫瘍の診断は新しいテーマではありませんが,治療選択に重要な役割を果たす一方,しばしば診断の難しい領域であり,現在の考え方を解説しています.好酸球性食道炎は近年,日本においても生検診断を求められる機会が増えてきておりますので,診断のポイントについて詳述します.胃についてはH. pylori 感染率の減少に伴い,H. pylori 感染を背景としない腫瘍や胃炎が注目を集めており,それらのH. pylori 未感染胃腫瘍とともに自己免疫性胃炎,H. pylori 以外のヘリコバクター感染による胃炎,また,最近話題となっている胃梅毒について取り上げました.さらに,食道および胃で分子標的治療効果予測の重要なバイオマーカーであるCLDN18,PD-L1 の評価と臨床的意義について解説します.CLDN18 検査は抗claudin18.2 抗体薬の適応決定を目的としたコンパニオン診断として2024年から新たに始まった検査で,基本事項を中心に病理医が知っておくべき内容を紹介しています.PD-L1検査についても,一次治療で使用可能な免疫チェック阻害薬の適応拡大に伴い,2つの検査試薬(PD-L1IHC 28-8 pharmDx「ダコ」とPD-L1 IHC 22C3 pharmDx「ダコ」)がコンプリメンタリー診断として使用される状況になりました.胃癌のバイオマーカー検査はやや複雑な状況になっていますので,それぞれの適応や判定基準について確認し,整理する機会にしたいと思います.さらに,内視鏡医の関心の高まりなどから診断機会が増えている十二指腸腫瘍について取り上げました.
今回の特集が消化管病理診断に関連する知識のアップデートに役立つとともに,日常診療の一助となることを期待しています.
特集編集
牛久哲男 [東京大学大学院医学系研究科 人体病理学・病理診断学]
関根茂樹 [慶應義塾大学医学部 病理学教室]
目次
【特 集】
食道扁平上皮内腫瘍の病理診断……根本哲生 他
好酸球性食道炎……藤原美奈子
H. pylori未感染胃腫瘍……中 智昭 他
自己免疫性胃炎の病理診断……九嶋亮治
胃梅毒……飯田 俊 他
NHPH胃炎の診断……山ノ井一裕 他
CLDN18……牛久哲男
胃癌および食道癌におけるPD-L1評価……桑田 健
非乳頭部十二指腸腫瘍……大城由美 他
【連 載】
マクロクイズ[189]
原田憲一 他
鑑別の森[40]
術前化学療法を行った骨肉腫での治療効果と腫瘍壊死
Answer 1:元井 亨
Answer 2:山下享子
病理学基礎研究の最前線[5]
3D癌培養モデル……関根圭輔
病理医としてのアドバンテージを体感しよう―海外における病理医活動の紹介―《新連載》
連載にあたって……都築豊徳 他
病理医としてのアドバンテージを体感しよう―海外における病理医活動の紹介―[1]
なぜ海外活動を提案するのか? 国際交流委員会の立場から,海外活動に興味をもつ病理医へのメッセージ……小無田美菜 他
【今月の話題】
病理学研究とAI……関本隆太郎 他
EBER-ISH 陽性細胞パターンから免疫不全/調節異常が推測できる?……佐藤康晴
【ひろば】
病理学領域で使われる誤った学術用語への対応……中峯寛和
【Information】
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書籍情報
- ISBN:9784011204301
- ページ数:108頁
- 書籍発行日:2025年1月
- 電子版発売日:2024年12月25日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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