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- 病棟・ICU・ERで使える クリティカルケア薬 Essence & Practice Update for 2025-27
商品情報
内容
臨床のリアルに徹底的にこだわった好評書が待望の改訂。添付文書やIFにとどまらないエビデンスの充実度は残しつつ、最新の知見を盛り込み、臨床で本当に必要な情報が得られる現場オリエンテッドな内容となっています。Ⅰ~Ⅴ章では、病態や医療機器使用に応じた薬の使い方や、気を付けるべき相互作用、副作用など、クリティカルケアでの薬物療法で押さえておくべきポイントを解説。Ⅵ章は、初版での収載薬剤を見直し「心不全治療薬」「消化器用薬」「甲状腺用薬」の項を新設したほか、同効薬比較表を追加するなど、前版よりもさらに実践的にブラッシュアップしました。患者の命を救うため日々闘っている全医療従事者の期待に必ず応える1冊です。
序文
監修のことば
『クリティカルケア薬 Essence & Practice』を刊行してからはや3年が経過した.この間,COVID-19の蔓延と収束,AI技術の急速な進展など,医療を取り巻く環境は激変した.また,国内では人口減少や高齢化が進む中,災害の頻発なども重なり,医療現場の課題はますます複雑化している.さらに,医療費高騰の一因である薬剤をできるだけ適正使用することが求められ,薬物の有効性のエビデンスをもとに選択する必要に迫られている.また近年,医療現場においてもAIの活用が広がっているが,新たな技術や情報を効果的に取り入れるためには,医療従事者全員が共通の理解を持つことが必要である.
幸いにも本書は好評を得て,本来の目的どおり臨床現場で目にすることが多くなった.一方,SGLT2阻害薬のように適応が拡大しているものもあり,常に新しい情報が必要とされている.本書にも一部加筆,修正の必要部分が多くなってきた.今回の改訂では初版のコンセプトであるクリティカルケア領域のベッドサイドで実践的に活用できることを堅持しながら,より新しい情報を網羅し,新しい時代のニーズにも応えるべく,知識の整理と共有を重視した内容となっている.
本書が,クリティカルケアの現場で働く医師,看護師,薬剤師をはじめとするすべての医療従事者にとって,日々の業務を支える一助となることを願っている.そして,本書が患者一人ひとりにとって最良の治療とケアを提供するための手がかりとなることを心から期待する.
2025年1月
奈良県総合医療センター 救急・集中治療センター
安宅 一晃
監修のことば
本書は,急性期医療へ関わる全ての医療者を対象に,臨床現場で役立つ薬物療法をお届けできることを目的として刊行されました.2021 年の初版からはや3 年が経過し,この間にも次々と新しい薬剤が生まれました.第2 版では,この3 年間に新たに登場した薬剤に加え,初版では扱っていなかった心不全治療薬や消化器系に作用する薬剤,甲状腺治療薬も取り上げました.
さて,本書の一番の特徴は,各薬剤の適応となる疾患や病態に関する生理学や薬理学に始まり,薬剤の具体的な使用方法,適応,注意点,さらには最新のエビデンスまで,網羅的に分かりやすく解説されていることです.とりわけ,臨床現場を知り尽くした優秀な薬剤師の先生方が執筆されているため,随所に珠玉のTIPS がちりばめられていることは本書の大きな魅力です.初版よりもボリュームは増えていますが,異業種である私にとっても役に立つ内容ばかりでしかも面白いため,一気に読破してしまいました.手前味噌にはなりますが,国内の優秀な薬剤師の先生方の英知を結集した本書は,まさに薬物療法の基礎と臨床を網羅した薬物療法のバイブルと言っても過言ではないと言えるでしょう.
最後になりますが,急性期医療へ携わる全ての医療者の方々にとって,本書を通じて知識を深めていただき,臨床現場においてより洗練された薬物療法が実践できるよう願っております.また,本書の出版に尽力をされた薬剤師の先生方をはじめ,じほうの関係者のみなさま方へ厚く御礼申し上げます.
2025年1月
東京都立墨東病院 集中治療科
牧野 淳
編集のことば
初版の発刊は2021年であり,それから約4年が経過した.この間,医療の進歩は目覚ましく,救急集中治療を取り巻く環境も大きく変化している.COVID-19のパンデミックの終息,医療DXの推進,医療機器の進化がその代表例である.また,新薬の開発や新たなエビデンスの蓄積により,様々な薬剤の治療における役割や位置づけにも変化が生じている.こうした背景を踏まえ,本書『クリティカルケア薬Essence & Practice 2025-27』の発刊に至った.
本書は,救急医療,集中治療,周術期医療はもちろん,一般病棟を含めたあらゆる医療現場で求められるクリティカルケアの薬物治療を体系的にまとめたものである.本書は辞書のような厚さを有し,膨大な情報量を誇る.総論では,各薬物治療の基本的な考え方,薬剤の比較,注意すべきピットフォールを詳述しており,初学者からエキスパートまでがじっくりと薬物治療を学ぶことができる内容となっている.各論は二段構えの構成を採用している.冒頭部分には,迅速に現場で活用できることを目標に,必要最低限の情報を簡潔にまとめており,その後に薬理作用や薬物動態などの詳細な内容を記載している.臨床現場での使用を考慮し,迅速に参照できる項目についてはタブレット端末などでも調べやすいよう視認性の向上に配慮している.一方で,落ち着いた時点で詳細な情報をじっくり読み込むことで,より深い理解が得られるよう工夫している.
本書の充実した内容はこれまでも,「学びが多い」「困った際に調べれば高確率で必要な情報が見つかる」といった高い評価を得てきた.本改訂版では,その特長を継承しつつ,最新のエビデンスに基づいた薬物治療の情報をさらに充実させている.特に,クリティカルケアにおいて重要な調製法,効果発現・持続時間,副作用への対応やそのモニタリング方法など,他の類書ではあまり詳しく触れられていない内容を凝縮している.薬剤の調製法は,実際に指示を出す医師にとって極めて重要であるにもかかわらず,適切な情報にアクセスする手段は限られている.また,看護師にとっても,副作用のモニタリングやその対応は大きな負担となり,重症患者に対する膨大な使用薬剤のすべてを正確に把握することは容易ではない.本書がこれらの課題解決の一助となり,クリティカルケアにおける薬物治療の質をさらに向上させることを心より願っている.
エビデンスに基づき,クリティカルケアにおける薬物治療を体系的にまとめた本書は,日々の臨床現場で直面するさまざまな問題解決に役立つ実践的な一冊である.集中治療専門医,救急医,内科医,薬剤師,看護師など,クリティカルケアに関わるすべての医療従事者にとって必携の書であると同時に,医学部・薬学部・看護学部の学生が学習を深めるための教材としても活用できる.本書が読者の臨床能力向上に寄与し,より質の高い医療の提供に貢献することを心より願っている.
2025年1月
日本大学医学部附属板橋病院 薬剤部
今井 徹
聖マリアンナ医科大学病院 薬剤部
前田 幹広
広島大学病院 薬剤部
吉廣 尚大
目次
Ⅰ章 クリティカルケアでのアセスメントと薬物療法
Ⅱ章 病態に応じた薬の選び方・使い方
Ⅲ章 クリティカルケアでの薬物相互作用
Ⅳ章 クリティカルケアと副作用
Ⅴ章 クリティカルケア薬物治療の必須ポイント
Ⅵ章 頻用薬 使いこなしのティップス
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書籍情報
- ISBN:9784840756372
- ページ数:1112頁
- 書籍発行日:2025年2月
- 電子版発売日:2025年2月26日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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