臨床研修医のキャリアデザイン

  • ページ数 : 152頁
  • 書籍発行日 : 2025年3月
  • 電子版発売日 : 2025年3月26日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

●医師国家試験に合格したばかりの新人医師は、初期臨床研修で何をどのように学び、医師としてのキャリアデザインをどのように考えていけば良いのだろう?

●本書は、その答えやアドバイスを、多くの先輩医師が自らの経験に基づいて、優しく丁寧な語り口調で書き上げた指南書であり、羅針盤、ガイドブックです

●挿入ショートマンガ「新人医師 佐伯海斗と小林 澪の物語」が、本書に花を添えています。新人医師2人(佐伯海斗と小林 澪)の奮闘を追体験しながら読んでください


序文

緒言

かけがえのない医師人生を送るためにキャリアデザイン能力を初期臨床研修中に養おう!


初期臨床研修が開始されたのは2004年度です。現在は2024年ですので、20年間が経過したことになります。別の観点からは、医師国家試験に合格した平成16年卒以降の医師全員が初期臨床研修の2年間を経験していることになります。年齢で言えば、46歳以下のほぼ全ては初期臨床研修医であったのです。現在、様々な初期臨床研修に関する書籍が発売されています。ただ、それらは10年前、20年前の「できる研修医→スーパードクター」系列の先生方によって書かれたものがほとんどであると思います。10年、20年経過し、医療環境や学修形態も継続的に変化しています。また、1人の成功者の格言が全員に当てはまるメッセージにならないことは歴史が証明しています。

本書は、主に初期臨床研修時代を過ごし、苦闘の中で、何とか研修を終えてきた著者らによる「(恥ずかしい部分も含めた)反省」を基に作成しています。自分たちの反省と感じたことは、時代が変わってもある程度通じると信じ、これからの医療を担う皆様にその教訓を役立ててもらいたいと思うのです。

さらに、2023年から医学生の診療参加型臨床実習が公的化されるため、臨床実習医から臨床研修医へのさらなるシームレス化が期待されます。それは、「初期臨床研修医に今まで以上に高い学修目標が期待される」ことを表しています。この書籍に書かれている「初期臨床研修医の学びを最大限までアップさせ、生涯のキャリアデザイン教育につなげる」ための「学び方改革」を実践いただければと思います。

本書の構成としては、

第1章:医師免許の意義を考える~社会の中の医師の役割とピットフォール~

第2章:初期臨床研修2年間を最大限に活かすために

第3章:生涯にわたるキャリアデザインの基盤を創ろう

第4章:持続可能な医師生活のために

というように、第1章と第2章が「初期臨床研修を送る際の基本事項」にしています。さらに初期臨床研修医の2年間はそれから数十年続く、医師生活の基盤形成

期間なので、第3章と第4章を未来創造的な観点でまとめてみました。

本書が、皆様の一度しかない初期臨床研修において少しでもお役に立てばと祈念いたします。


2025年1月

駒澤 伸泰

目次

第1章 医師免許の意義を考える

 〜社会の中の医師の役割とピットフォール〜

1. 医師免許でできること

 〜医師免許の内容について概説〜

2. 法的にみた医師

 〜処方など医師にしかできないことや応召義務について概説〜

3. クリクラと初期臨床研修の大きな違い

 〜臨床実習生と初期臨床研修医の違いについて概説〜

4. 医師が陥りやすい法的ピットフォール

 〜守秘義務、交通違反、確定申告等〜

5. データ駆動型社会におけるピットフォール

 〜情報管理を徹底的に〜

6. 社会が医師に期待すること

 〜初期臨床研修医のプロフェッショナリズム〜

第2章 初期臨床研修2年間を最大限に活かすために

1. オリエンテーション

 〜院長・看護部長を始めとする「金言」は一生の宝〜

2. 1年目研修医 最初の 1週間

 〜正直、医師として最も消耗するが成長できる期間〜

3. 1年目研修医 1週間〜1か月

 〜緊張感の中で最も疲労するが、最も学びが多い〜

4. 2つ目の診療科、3つ目の診療科での注意点

 〜慣れてくる頃が一番危ない、それぞれの診療科でのルールを、申し送りを徹底的に〜 

5.「普通のこと」を完璧にしないと先に進めない

 〜雑用という名の医療行為はない〜

6. 選択期間は新たなステージ

 〜選択ローテーションは専門研修への足掛かり〜

7. 研修病院の社会における役割を意識する

 〜入院までのプロセスと転院・退院後をフォローする〜

8. 他職種を知り、連携を考え始める

 〜多職種連携の実践基盤を育成する〜

9. 急性期だけでなく回復期・生活期に視野を

10. 働き方改革と自己研鑽

 〜自己研鑽の気持ちがないと絶対に伸びない?〜

第3章 生涯にわたるキャリアデザインの基盤を創ろう

1. 自分は将来何をしたいのか?

 〜これからの数十年を考えてみる〜

2. 多様化する医師のキャリアと基盤能力

 〜臨床医にとって本当に必要なことは何なのか? 専門医? それとも学位?〜

3. 医師の専門研修と専門医機構の仕組みについて

 〜専門医取得も機械化、絶対に登録を忘れないように〜

4. どこの専門医プログラムに入るべきか

 〜医局型か病院型か〜

5. 学術活動の基礎を築く

 〜症例報告作成、学会参加はすべての基盤〜

6. 医学博士を取得すべきか?

 〜医学博士と PhDの意義〜

7. 生涯学習という言葉の真の意味を知る

 〜技術も社会も進化する、それに追いつくことが大切〜

8. 良き指導医になるために

 〜初期臨床研修医も医学生を指導する〜

9. 産休、育休を意識したキャリアプランを考える

 〜女性も男性も育児休暇を取得する時代の中で〜

第4章 持続可能な医師生活のために

1. 今から 60年働けますか?

 〜先輩たちの工夫を見てみよう〜

2. キャリアデザインを意識しよう

 〜どうすれば医療界や地域に最も貢献できるか〜

3. 20歳前後とは異なる健康意識

 〜無理がきかないことに気づき管理する〜

4. 日々最高のパフォーマンスを提供できるか

 〜診療に全力を尽くすために〜

5. 自己成長を支える医学教育理論

 〜これからは自分で学んでいく〜

6. マインドフルネスを維持するために

 〜「今日は気分が乗らない」ときにどうするか!?〜

7. 身体の休息 -当直明けは自分で気をつける-

 〜人間は 24時間働けない〜

8. デジタル時代のワークライフバランス

9. 心理的安全性は自分で創る

10. 日々患者さんに笑顔を提供するために

 〜自らの心身の健康を心掛ける〜

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書籍情報

  • ISBN:9784862702579
  • ページ数:152頁
  • 書籍発行日:2025年3月
  • 電子版発売日:2025年3月26日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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