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- レジデントノート増刊 Vol.27 No.2 改訂版 同効薬、納得の使い分け Update
商品情報
内容
『なぜその処方を選ぶのか?』各分野のエキスパートが若手の視点に立って「同効薬の使い分けで研修医が知っておくべき基本や,1人で診療する際の処方の考え方」を概説!選択の根拠をしっかり学び,症例とピットフォールを通して上級医の思考プロセスを理解することで,現場での判断力を鍛えられる!薬剤情報を最新アップデート&新規項目の追加で,初版よりますます充実.どの診療科でも現場で即役立つ知識をこの一冊で!
序文
改訂の序
本書の初版であるレジデントノート増刊「同効薬,納得の使い分け」が2019年に発行されてから約6年が経過しました.卒後研修必読の書であるレジデントノートのなかでもこの増刊号は特に反響が高く,現在でも多くの読者に読まれています.一方でこの6年の間に新たに使用されるようになった薬剤,ガイドラインの更新などもあり,このたび,改訂が行われることになりました.私は今回の改訂から共同編集者として参画させていただきましたが,自らが研修医のときにお世話になったレジデントノートの構成に携われたことを大変光栄に感じています.
今回の改訂では『“なぜその処方を選ぶのか”について,根拠とともに上級医がもつ現場での思考プロセスを学ぶ』という初版から続く企画の特徴を活かしながら,読者の方に最新の情報をお届けしたいという信念のもと,内容のアップデートだけでなく,読者の皆様から寄せられた貴重なご意見に基づく項目の追加も行いました.
また,第1章「総論:薬の使い分けの基本事項」を拡充し,2つの項目を追加しました.1章-2ではジェネリック医薬品の役割について医療経済学的視点から解説していただきました.さらに1章-3では,投薬の目的や求めるアウトカムについての考え方という,すべての投薬に関連する内容を解説いただきました.これらはどの診療科に進むとしてもすべてのレジデントに関連する内容であり,ぜひすべての読者にご一読いただければと思います.
この改訂版が,初版と同様に若手医師の皆様にとって有用なガイドとなり,日々の診療に役立つことを願っています.また,指導医の方々にも若手医師の教育や指導の際にご活用いただければ幸いです.
もちろん,「処方」や「薬の使い分け」といった内容は大変奥深く,一冊の書物のみで完結するものではございません.本書の内容をもとに,レジデント同士でのディスカッション,指導医の先生とのコミュニケーションを通じて,医師としての生涯学習のよいスタートを切っていただきたいと思います.
最後に,羊土社の皆様,共同編集として御指導いただきました片岡先生,各項目の御執筆を賜りましたすべての先生方,素晴らしい薬剤を開発・製造・販売してくださっている製薬会社の皆様,そして何より日々われわれに学びと成長をもたらしてくださっている患者の皆様に感謝申し上げます.
2025年3月
京都大学医学研究科 医学教育・国際化推進センター 講師
生野真嗣
目次
改訂の序 【生野真嗣】
初版の序 【片岡仁美】
Color Atlas
第1章 総論:薬の使い分けの基本事項
1. 薬の使い分けについてまず知っておくべきこと 【水谷可織,生野真嗣】
2. 持続可能な医療システム ジェネリック医薬品の役割と医療経済学 【渡邊大海,中尾裕貴,今中雄一】
3. 投薬の目的を考える 【谷口洋貴】
第2章 循環器の薬の使い分け
1. 総論 【岩井雄大】
2. 降圧薬の使い分け 【本行一博】
3. 抗不整脈薬の使い分け 【島本恵子,草野研吾】
4. 心不全における薬の使い分け 【庄司 聡】
5. 抗凝固薬の使い分け 【遠藤慶太,平岡栄治】
6. 抗血小板薬の使い分け 【中妻賢志】
第3章 呼吸器の薬の使い分け
1. 総論 【金子 猛】
2. 気管支拡張薬(吸入,経口)の使い分け 【國近尚美】
3. 吸入ステロイド薬(ICS)の使い分け 【谷本 安】
4. 鎮咳薬・喀痰調整薬の使い分け 【長澤 遼,原 悠,金子 猛】
第4章 消化器の薬の使い分け
1. 総論 【岡田裕之】
2. 酸分泌抑制薬の使い分け 【原田 智,樋口和秀】
3. 便秘薬・整腸薬・止痢薬の使い分け 【中島 淳】
4. 消化管運動機能改善薬の使い方(制吐薬を含む) 【眞部紀明】
第5章 糖尿病・内分泌代謝の薬の使い分け
1. 総論 【片山晶博】
2. 糖尿病の経口血糖降下薬の使い分け 【岩岡秀明】
3. 糖尿病の注射薬の使い分け 【齋藤 学,弘世貴久】
4. 脂質異常症の薬の使い分け 【宮林 諒,正司真弓,横手幸太郎】
5. 痛風・高尿酸血症の薬の使い分け 【熊谷天哲,内田俊也】
6. 甲状腺の薬の使い分け 【岸田雅之】
第6章 腎・泌尿器の薬の使い分け
1. 総論 腎機能低下患者に対する薬剤投与 【牧野内龍一郎】
2. 慢性腎臓病における薬の使い分け 【鶴屋和彦】
3. 下部尿路症状治療薬の使い分け 【村上 薫】
第7章 血液・腫瘍の薬の使い分け
1. 総論 【山内照夫】
2. 鎮痛薬,制吐薬の使い分け 【片山英樹,久保寿夫】
第8章 アレルギー・膠原病・骨関節疾患の薬の使い分け
1. 総論 【山村昌弘】
2. ステロイド(内服・注射)の使い分け 【佐田憲映】
3. NSAIDsの使い分け 【佐田竜一】
4. 抗リウマチ薬の使い分け 【塩見真由,渡部 龍,橋本 求】
5. 骨粗鬆症の薬の使い分け 【矢野裕之,金城光代】
第9章 精神・神経系の薬の使い分け
1. 総論 【仙波純一】
2. 抗不安薬と睡眠薬を取り巻く状況とその使い分け 【又吉宏紀,普天間国博,高江洲義和】
3. 抗うつ薬の使い分け 【多田光宏,仁王進太郎】
4. 抗精神病薬の使い分け 【髙木 学】
5. 成人てんかんにおける抗てんかん発作薬の使い分け 【大島智弘】
6. 認知症に対する薬の使い分け 【植野仙経,植野 司】
第10章 感染症の薬の使い分け
1. 総論 臨床推論を基本とする感染症へのアプローチ 【矢野(五味)晴美】
2. 抗菌薬(内服)の使い分け 【山本 慧,岡 秀昭】
3. 抗菌薬(注射)の使い分け 【米本仁史,岩田健太郎】
4. 抗MRSA薬の使い分け 【萩谷英大】
5. 抗真菌薬の使い分け 【土戸康弘,長尾美紀】
6. 抗ウイルス薬の使い分け 【谷口俊文】
第11章 皮膚の薬の使い分け
1. 総論 【青山裕美】
2. ステロイド(外用)の使い分け 【加藤則人】
3. 蕁麻疹における抗ヒスタミン薬の使い分け 【千貫祐子】
4. 褥瘡の薬の使い分け 【大塚正樹】
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書籍情報
- ISBN:9784758127325
- ページ数:352頁
- 書籍発行日:2025年3月
- 電子版発売日:2025年3月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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