小児感染症に立ち向かう心構え─10箇条
「トリセツ」使用上の注意
Chapter I 原則
01 感染症診療の大原則と新生児・小児・成人の違い
A 原則と付帯条件
B 成人と割と一緒なところ(=原則)
C 成人とは違う点(=付帯条件)
02 新生児感染症の診かた その1.新生児感染症のアウトライン
A 新生児感染症の特徴
B 新生児の感染防御機構
03 新生児感染症の診かた その2.新生児における抗菌薬治療
A 新生児と抗菌薬のエッセンス
B 新生児抗菌薬治療の原則=「疑ったらすぐに」
C 起因菌の想定
D 「早発型」感染症の治療薬の選択
E 治療期間の原則
04 抗菌薬のつくり方と投与ルート
A 投与法と投与経路の考えかた
B 抗菌薬の溶解・希釈
C IVかDIVか
05 抗菌薬を使うと決めるとき,使わないと決めるとき
A 抗菌薬を使わないと決断をするために
B 抗菌薬を使うと決断するために
06 抗菌薬を「投与する前」・「投与しているとき」・「変更するとき」に考えること
A 抗菌薬投与前の考えかた
B 抗菌薬投与中の考えかた
C 抗菌薬変更時─変えていいとき・悪いとき
07 小児感染症の検査の考えかた その1.バイオマーカーの捉えかた─発熱とCRP
A 院内発熱の捉えかた
B CRP値の捉えかた
08 小児感染症の検査の考えかた その2.塗抹検査・培養検査のキホン─血液培養を除く
A グラム染色を活用する
B 培養検査の適応・評価・解釈
09 小児感染症の検査の考えかた その3.こどもの血液培養
A 血液培養の考えかた
B 血液培養の適応
C 血液培養のメリット
D タイミング
E 採取量
F セット数
G 正しい血液培養の方法(手順)
H 培養結果の評価
10 Not doing well な発熱
A こどもの発熱の原因と評価
B 発熱児への初期対応
C 解熱方法
11 小児注射用抗菌薬のトリセツ
A アンピシリン
B ピペラシリン
C アンピシリン/スルバクタム
D タゾバクタム/ピペラシリン
E セファゾリン
F セフォタキシム,セフトリアキソン
G セフメタゾール
H セフタジジム
I セフェピム
J メロペネム
K アズトレオナム
L エリスロマイシン
M アジスロマイシン
N クリンダマイシン
O ゲンタマイシン
P アミカシン
Q バンコマイシン
R テイコプラニン
S リネゾリド
T クロラムフェニコール系抗菌薬
U ニューキノロン系抗菌薬(シプロフロキサシン)
V スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST 合剤)
W ミノサイクリン
X 今後使うかもしれない薬剤の使用上のポイント・小児投与量
12 小児注射用抗真菌薬のトリセツ
A 抗真菌薬の考えかた
B アムホテリシンB リポソーム
C フルコナゾール
D ボリコナゾール
E ミカファンギン
13 小児感染症のエキスパートになるために その1.細菌性髄膜炎をマスターする
A 細菌性髄膜炎を疑うポイント
B 各検査の行い方・所見の読み方
C 抗菌薬治療のポイント
D 特殊状況下の細菌性髄膜炎
E 代表的な起因菌別 抗菌薬の選び方と使い方
F ステロイドの考えかた
G 支持療法
H 経過の見方
I 曝露後予防(濃厚接触者)
J 予後
14 小児感染症のエキスパートになるために その2.セプシスをマスターする
A 定義:セプシス=感染症+SIRS
B 診断のポイント
C 抗菌薬以外の全身管理のポイント
D 抗菌薬治療
Chapter II 疾患
01 中枢神経感染症
A 脳膿瘍
02 上気道・頭頸部感染症
A 溶連菌咽頭炎
B 急性中耳炎・副鼻腔炎
C 扁桃周囲膿瘍・咽後膿瘍
03 下気道感染症
A 肺炎
B 膿胸
04 発熱性尿路感染症
05 血流・血管内感染症・縦隔洞炎
A 開心術後縦隔炎
B ペースメーカー感染
C カテーテル菌血症(CR-BSI)
D 感染性心内膜炎(IE)
06 消化管感染症
A 細菌性腸炎
B 偽膜性腸炎(Clostridium difficile 腸炎)
07 腹腔内感染症
A 特発性腹膜炎
B 二次性腹膜炎
C 腹膜透析(PD)関連腹膜炎
D 胆管炎/胆嚢炎
08 軟部組織感染症・骨関節感染症
A 軟部組織感染症
B 骨髄炎
C 関節炎
09 特殊領域の感染症
A PICU感染症のエンピリック治療
B NICUでのエンピリック治療
C 発熱性好中球減少症(FN)のエンピリック治療
Chapter III 対策
01 感染防止のキホン─小児科での標準予防策と感染経路別予防策
A 標準予防策の基本概念
B 標準予防策の実践
C 感染経路別予防策
02 院内アウトブレイク時の対応─長野県立こども病院の場合
A アウトブレイクとは何か
B アウトブレイク調査開始の基準
C アウトブレイクが疑われたときの初期対応
D 疫学的調査およびデータの収集と分析
E 終息の判断
F 重大な感染事例発生時の対応
03 病原微生物別 感染症のトリセツ その1.主要なウイルスの感染対策
A RSウイルス感染症
B インフルエンザ
C アデノウイルス感染症
D ノロウイルス,ロタウイルス(疑いを含む)
E 水痘・帯状疱疹
F 麻疹
G パルボウイルスB19 感染症
H 肝炎ウイルス(Hepatitis B virus;HBV,Hepatitis C virus;HCV)
I HIV(Human immunodeficiency virus)
04 病原微生物別 感染症のトリセツ その2.院内感染対策上で重要な細菌
A MRSA
B ESBL(基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ)産生菌
C MDRP(multiple-drug-resistant Pseudomonas aeruginosa:多剤耐性緑膿菌)
D レジオネラ
E クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile;CD)
F 結核
Chapter IV Q & A
01 起因菌別に有効な抗菌薬を知りたい
02 肥満児の抗菌薬投与量はどうする?
03 感染症の予防投与は,どの抗菌薬をいつはじめて,いつ止めるか?
04 こどもに経口抗菌薬を飲んでもらう秘訣を知りたい
05 妊婦・授乳婦に抗菌薬を投与するときの注意点を知りたい
06 主要な感染症の曝露後二次感染予防法をまとめて見たい
07 全身麻酔(手術)実施予定患児の予防接種のタイミングについて知りたい
08 各感染症の潜伏期間と感染期間を知りたい
09 小児科病棟の清掃手順と注意点を詳しく知りたい
10 職員が感染症を発症した場合の出勤停止について知りたい
11 感染対策をまとめて見たい
12 投与量が分からない
逆引きケース別index 100