ER・ICU 100のスタンダード

  • ページ数 : 290頁
  • 書籍発行日 : 2017年10月
  • 電子版発売日 : 2017年11月17日
¥4,180(税込)
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商品情報

内容

標準があり、臨床がある。

複雑なチーム医療にこそ、シンプルな「標準」が必要。エキスパートが基本としているプロトコルを厳選し、それらを活用するための思考、診療戦略をナビゲート。鉄板の定番書がついに登場です!

序文

標準があり,臨床がある

救急・集中治療の診療領域は,特殊な複雑系である.診療対象となる患者は"緊急度"と,"重症度"が高い.すなわち,適切な診断治療介入を,適切な時間軸の中で提供しなければ,患者を失うことにつながる.

もう一つ,この領域は,医師のみならず多職種が関与する"チーム医療"の意義が大きい.チーム医療の利点は数多く指摘されてはいるが,ケア提供者側の複雑性を増すという負の問題もまた抱えている.

この複雑系の中で,患者に適切なケアを直ちに提供するためには,シンプルな"標準"が必要である.この標準は,科学的エビデンスに立脚しており,簡便で使いやすく,その適用により患者転帰改善に貢献できるものでなければならない.マニュアルやプロトコルなどと呼ばれる.

標準のない診療,例えば,個々人や同僚,上司の経験則のみに頼る診療,あるいは,機会ごとに成書に頼る診療では,この複雑系を上手く御することはできない.

一方,標準は唯一無二ではない.各施設,各現場に応じた,標準があって良い.そのためには,基本となる標準をまずは知る必要がある.本書は,日本の様々な現場で用いられている基本的な標準を寄せ集め,別の現場での参考にして頂くために作られた.

標準があり,臨床があるのである.

最後に何よりも大事なことであるが,すべての診療は,かならずしも標準通り行われないことがあり得る.標準は,比較的"まし" な診療戦略を提供しようとするが,最良の選択は,標準に思考が加わったときに生まれる.一つの標準があり,個々の患者背景,状況,および時系列毎に,その標準を如何に適用するか,あるいは改変するかを考えることこそが,臨床医の責務であり,医師の矜持といえよう.


2017年6月

ひろしま郊外の温泉町で,森の香りと清流の音に包まれて
志馬 伸朗

目次

1 ER診断

1.トリアージ

2.意識障害の鑑別

3.喀血

2 ER治療

1.アナフィラキシー診療計画

2.アナフィラキシー(小児)

3.小児急性胃腸炎での初期輸液プロトコル(バイタルサイン安定例)

4.クループ

3 ICU基本的管理

1.ICU/HCUラウンドマニュアル

2.ICUエコー

3.患者移乗チェックリスト

4.ICUでの早期リハビリテーションプロトコル

5.ICUにおける褥瘡予防

6.ドレーン管理

7.発熱時の対応フローチャート

8.目標体温管理

9.小児のMETコール基準

10.ICU術前訪問

11.麻酔申し送り(小児病院での例)

4 外傷/熱傷/中毒

1.IVRコンセンサス:動脈性出血が疑われる外傷例への対応

2.大量輸血プロトコル(1)

3.大量輸血プロトコル(2)

4.横紋筋融解症プロトコル

5.胃洗浄・消化管除染プロトコル

6.小児外傷性てんかん予防マニュアル

5 気道

1.気管挿管

2.気管挿管チェックリスト

3.小児における気管チューブの選択

4.ミニトラック挿入

5.気管切開

6.気道熱傷プロトコル

6 呼吸

1.結核疑い患者の感染評価プロトコル

2.重症肺炎診療プロトコル

3.気管支肺胞洗浄プロトコル

4.小児の喘息治療

5.人工呼吸器初期設定

6.人工呼吸患者の院内搬送

7.VAPバンドル

8.人工呼吸器離脱プロトコル(1)

9.人工呼吸器離脱プロトコル(2)

10.人工呼吸器離脱プロトコル(3)

11.抜管

12.抜管前ステロイド投与プロトコル

13.抜管後NPPV/HFNC適用プロトコル

14.HFNCの適応と調整

15.小児ECMO導入マニュアル

7 循環

1.心臓血管外科感染予防マニュアル

2.持続血管作動薬指示

3.発作性頻脈性心房細動急性期治療アルゴリズム

4.心臓血管外科NOMI予防バンドル

5.心臓血管外科NOMI管理バンドル

6.深部静脈血栓症予防プロトコル(1)

7.深部静脈血栓症予防プロトコル(2)

8.心臓血管外科術後患者の急変対応

9.体外循環を用いた心肺蘇生(E-CPR)

10.体外循環を用いた心肺蘇生(E-CPR)および目標体温管理(TTM)プロトコル

8 神経・鎮静

1.鎮痛・鎮静プロトコル(1)

2.鎮痛・鎮静プロトコル(2)

3.小児気管挿管患者の鎮痛・鎮静アルゴリズム

4.鎮痛鎮静せん妄プロトコル

5.せん妄予防

6.小児の麻薬とベンゾジアゼピンのウィーニング

7.脳卒中初期診療

8.脊髄虚血予防マニュアル

9.脊髄虚血治療マニュアル

10.小児の外来処置時の鎮痛・鎮静

9 感染・敗血症

1.敗血症性ショック初期治療プロトコル

2.敗血症における初期輸液管理

3.敗血症の蘇生プロトコル

4.定期手術時,外傷時,熱傷時の予防的抗菌薬投与

5.抗菌薬プロトコル

6.Clostridium difficile infection(CDI)への対応

7.重症患者における薬物動態の変化を意識した抗菌薬投与計画

8.血液培養採取チェックリスト

10 体液・電解質

1.KClマニュアル

2.電解質補正プロトコル

11 腎・血液浄化

1.腎代替療法プロトコル(1)

2.腎代替療法プロトコル(2)

3.抗凝固薬クエン酸による持続的腎代替療法

4.PMX-DHP適応チェックリスト

12 栄養・消化器

1.ストレス潰瘍予防プロトコル(1)

2.ストレス潰瘍予防プロトコル(2)

3.栄養プロトコル(1)

4.栄養プロトコル(2)

5.経腸栄養プロトコル(1)

6.経腸栄養プロトコル(2)

7.経腸栄養プロトコル(3)

8.経腸栄養中断プロトコル

9.経口摂取開始プロトコル

10.血糖管理プロトコル(1)(インスリン持続投与,皮下注)

11.血糖管理プロトコル(2)

12.血糖管理プロトコル(3)

13.急性膵炎初期治療プロトコル

14.先天性代謝疾患急性発作時初期治療

15.小児の急性肝不全に対する人工肝補助療法

13 血液・凝固

1.ICUにおける輸血管理

2.輸血製剤投与プロトコル

3.大量輸血プロトコル(成人)

4.静脈血栓塞栓症予防

14 薬剤

1.持続投与する薬剤の希釈法

2.循環作動薬・鎮痛鎮静薬希釈法

3.循環作動薬・鎮痛鎮静薬希釈方法(小児)

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書籍情報

  • ISBN:9784498066922
  • ページ数:290頁
  • 書籍発行日:2017年10月
  • 電子版発売日:2017年11月17日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。