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子どもの心の診療シリーズ8 子どもの精神病性障害 -統合失調症と双極性障害を中心に

  • ページ数 : 272頁
  • 書籍発行日 : 2009年3月
  • 電子版発売日 : 2014年9月5日
¥4,180(税込)
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商品情報

内容

わが国で子どもの心の診療に実際に携わるすべての臨床家のために、現在提供できる日本語で書かれた最高のテキストたることを願って編まれた“子どもの心の診療シリーズ”の第8巻。

子どもの内因性精神障害のうち、統合失調症と双極性障害にフォーカスを絞った一冊。臨床現場でも大いに注目される発達障害を視野に入れた診療の実際と、最新の知見を紹介。

序文

はじめに

本巻ではいわゆる子どもの精神病をめぐる問題を取り上げた.すなわち,前半は統合失調症であり,後半は双極性障害とその周辺である.両者共にその概念と歴史的な変遷について丁寧に概説し,今日われわれが使用している障害概念に至った経過を理解して頂けるように努めた.統合失調症は特に生物学的な研究が成人を対象に飛躍的に進歩しており,それに伴って小児の統合失調症でもこの10 年程の間に新しい知見が蓄積された領域である.しかし未だに小児に関する知見だけでは不十分であるために,成人でのそれを随所に盛り込むことを心掛けた.小児・青年期から成人にかけて起こる神経発達上の特色と統合失調症との関係や,最近,話題となっている統合失調症の早期発見や発症前のハイリスク者の問題などである.以上のように統合失調症に対する生物学的な理解を深めるように編集する一方で,統合失調症児(者)の心の在り様をいかに理解するのかという問いに対して,力動的な側面からのアプローチを試みたことも本巻での挑戦である.

双極性障害を中心とした後半では"うつ病"は敢えて他の巻に譲り,双極性障害を中心に論じることとした.単極性の"うつ病"よりも生物学的な色彩が濃い気分障害に対象を絞ったと言ってもよい.統合失調症と同様に概念,診断,症候から始まり,生物学的な知見や近年特に進歩が著しい薬物療法まで一線の話題を提供すると共に,周期精神病などの歴史的な概念との異同の問題にも触れることができた.

本巻は小児の精神病性の障害について最新の知見を紹介し,それぞれが精神医学全体のなかでどの辺りに位置しているのかを分かりやすく解説することを目指した.そしてその試みはいずれは児童青年精神医学から精神医学へ何らかの提言を行うことができる水準までわれわれの臨床や研究のそれを押し上げることを同時に志すものでもある.理解から飛躍そして提言へ,本巻がそんな壮大な夢の一助になることができれば幸いである.


2009年 2月

編者 松本英夫,飯田順三

目次

I. 統合失調症

1.概念・症候学・診断基準と病因仮説

2.統合失調症と神経発達

3.統合失調症と発達障害

4.統合失調症の前駆期における早期診断と薬物療法

5.小児期の統合失調質(型)パーソナリティ障害

6.小児期の幻覚・離人症状と統合失調症

7.中枢神経系の神経発達とアポトーシス

8.遺伝子解析

9.脳画像・神経生理・その他の生物学的知見

10.心理検査

11.治療

12.力動的観点からみた小児の統合失調症

13.乳幼児期の精神障害と統合失調症

II. 双極性障害とその周辺

1.概念・症候学・診断基準

2.早期発症例の特徴と臨床像

3.小児の双極性障害と発達障害

4.生物学的知見

5.薬物療法

6.思春期周期精神病

7.月経前不快気分障害

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書籍情報

  • ISBN:9784521730943
  • ページ数:272頁
  • 書籍発行日:2009年3月
  • 電子版発売日:2014年9月5日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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