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スーパー総合医 大規模災害時医療

  • ISBN : 9784521739045
  • ページ数 : 292頁
  • 書籍発行日 : 2015年7月
  • 電子版発売日 : 2019年9月25日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥10,450 (税込)
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商品情報

聴診器を持つすべての開業医必読必携! かかりつけ医による総合診療

大災害発生時に行う医療支援活動について,緊急時(急性期)から生活支援期(中期),復興期(慢性期)に分類し,時間経過に合わせた対応を解説.
それぞれの時期で活動の中心となる機関や職種が異なるため変化していく状況に合わせてどういう役割が必要かという視点を重視.

■ 序文


東日本大震災から4 年余りが経った.被災地の話題は,3. 11 の年中行事として以外,あるいは被災地以外では取り上げられることは,ほとんどなくなってきている.しかし被災地の現状は,丸4 年経過して依然として20 万人以上の仮設暮らしの方がおり,被災の激しかった地域ではようやく復興公営住宅が建ち始めたところという状況である.これからおそらく2,3 年のうちに仮設住宅から復興公営住宅への移行が進んでいくと思われるが,一方で仮設が終焉する過程と,新しい復興公営住宅での生活が始まっていく過程で,様々な問題が生じることが危惧される.

常に「後医は名医」であり,振り返ってみて,あの時もっといい対応ができなかったのか?という疑問や批判は生じるが,現状においてもすでに今後起こりうる課題は予想されることであり,実は震災直後より予想できたこともあったはずである.しかし日本では,災害医療の仕組みがDMAT をはじめとした救急医療を中心に整備されてきた経緯があり,中長期的な健康課題まで充分には視野に入っていなかった.たとえば,震災後半年から1 年で大筋が決まっていく復興の街づくり・地域づくりに,超高齢社会の健康問題を視野に入れるような強い提言を行うところまでは至らなかった.

そのような救急救命中心の災害医療の組み立ては,津波と原発事故という今回の災害ではあまり有効性を発揮できなかったという反省が聞かれるところである.一方,いわゆるプライマリケア・総合医の役割は注目されることとなった.日本医師会のJMAT,日本プライマリ・ケア連合学会のPCAT,在宅医療関係者のJRS などであり,その後筆者を含む複数の総合医が被災地の医療復興を目指して活動している.また災害公衆衛生の領域が注目されるようになった.今後,総合診療・プライマリケア領域や公衆衛生が救急救命とともに,災害時医療(結局医療のみならずその後の健康政策に大きく影響を与える)を共に考え仕組みをつくっていくことが必要であると感じている.すなわち超高齢社会は亜急性期・慢性期などを考える視点が増えることとなり,被災後の地域を基本とする筆者としては,今回の東日本大震災の教訓を学ぶことで,非常に重要な視点が生まれ,さらに今後の大規模災害に備えての問題提起が必要と考えている.

超高齢社会となったこと,すなわち虚弱高齢者の数・割合が大きくなっていることと,それに向けた平時の仕組みが整備されて来ていたことが,阪神・淡路大震災の20 年前と異なるところである.筆者の経験上,阪神・淡路大震災の中長期支援の経験と比較し,今回は介護保険制度がつくられていたことが大きな違いだった.すなわち,介護支援専門員や地域包括支援センターが虚弱高齢者を把握していた点であり,震災後特にいわゆる認定を受けていない多くの方々の地域での暮らしを緩やかに掌握している地域包括支援センターは,震災後その住民全体を把握する際に大いに活躍したと考えられる.そういった点で普段から地域での多職種協働を実践している総合診療医,特に在宅医療に携わる医療者が被災地の支援で活躍したことは,災害の特性だけではなく,時代の変化から当然の帰結であったと考えられる.

実は今回の災害は,大規模な災害拠点を中心とした救急救命の視点(県レベル)に,地域包括ケアに代表される超高齢社会を背景とした地域の生活を支えることを含めた幅広い健康問題(市町村のさらには生活圏)への広がりを示唆するターニングポイントになる災害だったのではないか,と考えている.

今後地域包括ケアシステムの構築が進むことで,日頃より多職種協働や行政との連携を行っている医師が確実に増えることと,さらに新専門医制度で総合診療医が社会的に認知されてくるこれからの時代に向けて,本書が災害医療に幅広く貢献できる可能性を総合医は持っていることを示す一助になれれば幸いである.


2015年6月

専門編集 長 純一
石巻市立病院開成仮診療所長 石巻市包括ケアセンター長

■ 目次

1章 総論

災害医療におけるプライマリ・ケア

災害救護に求められること 東日本大震災対応の経験から見えてきた,求められる地域住民の備えと地域開業医の災害対応のありかた

大学の果たした役割,今後の災害医療への提言

PCAT活動総論

2章 緊急時(急性期)

災害拠点病院としての急性期対応

大規模災害時における医療救護チームの派遣調整

地域災害医療コーディネーターの役割

Special Lecture 災害時(急性期)のロジスティック支援

Special Lecture 診療所の被災-医師の体験より

病院の被災

Special Lecture 高齢者の在宅療養を支援する訪問診療医 被災地でのchallenge

Special Lecture 大災害時の検案

急性期の歯科活動

新潟県中越地域でのサポートセンター構想 災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバードの創設

3章 生活支援期(中期)

災害時のボランティアコーディネート

災害時の要援護者への支援

災害時にあっても求められる在宅医療

災害時における医薬品供給

災害時の食を中心とした多職種協働

透析患者への救護支援活動

在宅人工呼吸器療養者への救護活動

感染症の予防,早期発見,そして隔離対策

Special Lecture 外部支援者の復興への取り組み

Special Lecture 医師として,市長として

リハビリテーション科医の中期対応活動 リハビリテーション科医が周囲に求めるもの

被災者から見た緊急時~生活支援期におけるメンタルケア

4章 復興期(慢性期)

原発事故と慢性期の放射線医療

次の災害対策への公衆衛生の取り組み

被災地での地域精神保健活動

メンタルケア:PTSD,悲嘆反応など

Special Lecture 子どものメンタルケア

生活不活発病 災害時医療の新たな課題である「防ぎえる生活機能低下」

継続支援

Special Lecture 災害支援ネットワークの活動

釜石平田仮設の取り組み

Special Lecture 石巻市の地域包括ケアへの取り組み

新潟県中越地震から学んだこと 大規模災害時における医療支援のありかた

復興期における視点 ソーシャル・キャピタルと社会格差

付 多職種からの活動報告と今後への対策

看護協会(中板育美)

訪問看護

作業療法士

理学療法士

Special Lecture 東日本大震災における歯科活動 被災地の東北大学歯学研究科は何をしたか

医療ソーシャルワーカー

介護支援専門員(ケアマネ)

薬剤師

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