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外来精神科診療シリーズ メンタルクリニックでの薬物療法・身体療法の進め方

  • ページ数 : 336頁
  • 書籍発行日 : 2015年5月
  • 電子版発売日 : 2020年4月3日
8,800
(税込)
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商品情報

内容

精神科治療薬を自家薬籠中の物としたクリニックの医師が、常識にとらわれず、真に治療へと結びつく処方の実際を開陳した1冊。
単なる薬剤の紹介に終始するのではなく、数世代にまたがる薬物間の比較や、複数の精神疾患をふまえた記述など、広い視野に立って記載されており、クリニックで実践する際に必要なポイントが一読にして掌握できる。あわせて身体療法についても紹介した。

>「 外来精神科診療シリーズ」シリーズはこちら

序文

序 本巻担当編者よりご案内

複雑であるのに希薄な人間関係となっている社会で,精神的不調を患う人が増えている.苦悩や苦痛に対処する手段として「薬物療法・身体療法」がある.臨床医の基本技術としての問診・視診など診察法と並び,治療法は直接病者の癒やしにつながる.適切な診察による診断で指針を定め,病状や症状に合わせた処方(薬物療法)や手当(身体療法)を行っていく.どの治療法でも,薬理効果や理学的効果そのものだけでなく,プラセボ効果を含む「ムンテラ」も効果発現に寄与することは事実であろう.匙加減に付け加える魔法言葉や味方としての語りかけで,改善が左右されることがある.治療者には,知識と技術と誠意が必要となる.

本シリーズの1冊目『メンタルクリニックが切拓く新しい臨床』で原田誠一編集主幹の序文に記載された「本叢書の企画・編集に携わった5名の精神科医は,いずれも(自称)侍だ.腕に(少しは)覚えがあり,開業医の苦楽を(それなりに)味わい,一家言を(幾許かは)もっている五人の侍.この野武士集団が,現在の精神医学~精神医療~日本社会に投げ

 本シリーズ編集企画の基本方針で,執筆者は原則として臨床最前線で活躍されている開業医,ということが特色となっている.大学や大病院という大舞台で活躍されていた立派な武将が,小規模の診療所に移られて思う存分実臨床に携わり,さらに腕を磨いて極意を会得された結実を著されている.裃かみしもを着て改まった対応ではなく普段着の対応の蓄積から,さらに広がった治療技術や一家相伝の技もご披露していただけるであろう.

加えて一部の項目においては,現在大学などに属しておられるその領域の第一人者の先生にもご寄稿をお願いした.そうした先生方の助太刀をいただくことで,本書に詰め込まれている内容の広がりと深み,豊かさと輝きがさらに増している.ご多忙な皆さまが力強い助っ人役をお引き受け下さり,込み入ったテーマに関して快刀乱麻を断つような名論を展開して下さりましたことを,編者は大層ありがたく光栄に感じている.

日進月歩の薬学・脳科学の知識は増えても,その利用に際しては誠意や愛情を込めて行うことが大切であることは今後も変わりない.

5人の野武士集団の片割れである当編者に,各流派の達人である執筆者が,快くご担当を引き受けて下さり,ペンを用いて見事な技をご教授下さったことを,この場をお借りして深く感謝する次第である.


2015年4月

石井 一平

目次

I 薬物療法

A 精神科薬物療法の基本―思想,原理,方法論

クリニックでの精神科診療と薬物療法―有効性と必要性,問題点と対策

ネオヒポクラティズムとレジリエンス―回復論的な治療思想と実臨床

受容体から向精神薬治療を考える

受容体プロフィールと副作用の関係

効果の評価―主観体験,客観所見,評価尺度,検査所見

副作用の評価―副作用を薬物の神経伝達物質に及ぼす影響から理解する

患者・家族への処方内容の説明の工夫

「体質学」,「身体力動学」からみた精神医学の陥穽―現代精神医療における「官能的評価」の可能性

プラセボ効果とノセボ効果

「血中濃度」の観点からの向精神薬治療法について

薬物療法ガイドラインの上手な利用法

薬剤情報の上手な集め方と利用法

薬剤師・院外薬局との協働―関係を育てる作法,役割分担,生じやすい問題と対策

B 処方決定のプロセスと実例

初回処方のコツ

処方修正のコツ

シンプルな処方を実現するコツ

スムーズな減薬と中止のコツ

「引く」薬物療法

妊娠・出産・産褥期と薬物療法

デポ剤の利用法

漢方薬の利用法

患者・家族とのQ&A集―言葉に隠された意味を感じ取る

C 精神科薬物療法の問題点と対策

抗うつ薬の効果を最大化する―3タ雨乞い療法の超克

「多剤大量投与の実情」と「指針に準じた向精神薬の減量」

薬物依存

無告知投薬の実態とその是非

薬物療法と製薬企業―私たちは健全な二重見当識をもとう

精神療法と薬物療法の併用の必要性と有効性

精神療法と薬物療法のほどよいブレンド

D 精神科薬物療法をめぐるエッセイ

双極性障害の薬物療法・雑感

アモキサピン少量投与について

新規抗うつ薬と私

選択できない精神科医療における薬物療法―医療と医学のあいだで考えること

クスリの思い出

薬剤性QT延長症候群はオオカミ少年か?

II 身体療法

精神栄養学―食事療法とサプリメントの利用

反復経頭蓋磁気刺激

高照度光療法

運動療法

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書籍情報

  • ISBN:9784521740010
  • ページ数:336頁
  • 書籍発行日:2015年5月
  • 電子版発売日:2020年4月3日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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