これなら見逃さない! 胃X線読影法 虎の巻

  • ページ数 : 309頁
  • 書籍発行日 : 2015年10月
  • 電子版発売日 : 2016年9月2日
¥6,600(税込)
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商品情報

内容

シェーマ+内視鏡像+病理像で一目瞭然!

論理的で正確な診断・治療を行うには常に何故か?を考える必要があり、その答えを見出すためには鮮明に撮影された画像所見と肉眼・組織所見の詳細な対比検討が必要です。
これから胃がん診療に携わっていく若手が、難しく考えがちなX線読影をわかりやすく、まとめた“虎の巻”となる一冊!

序文

"画像病理診断学を志向すること"

恩師である馬場保昌先生(現 進興会クリニック)の教えです.

1995年夏,筆者は胃癌診断学を学ぶため久留米大学消化器内科から短期出向し,当時は東京の大塚にあった癌研究会付属病院の馬場研究室にお世話になりました.

"画像病理診断学" とは,画像所見から病変の病理組織構築を推定するというものです.研修当時,若輩であった筆者はそんなことが可能なのかといささか頭が混乱しました.しかし,馬場先生が撮影されるX線画像の美しさとその圧倒的な技術力,論理的で研ぎ澄まされた読影能を目の当たりにする日々を過ごしました.また,毎週行われていた胃癌症例検討会では,症例スライドを供覧しながらX線画像上描出されている所見を正確にとらえることから始まり,所見の性状がある程度読影できたら,次はそれが何を表しているか? 何故そのように思ったのか? その理論的根拠は何か? 実際の肉眼所見はどうか? その組織構築はどうであったか? といった議論が1例1例熱心に行われていたのです.

日常臨床は疑問だらけです.そのようななか,論理的で正確な診断・治療を行うためには常に何故か? を考える必要があり,その答えを見出すためには鮮明に撮影された画像所見と肉眼・組織所見の詳細な対比検討が必要であることを学びました.そして,画像病理診断学はこのような対比に立脚した地道な臨床研究の結果からもたらされるものであること,X線や内視鏡などのモダリティを問わず消化管形態診断学の基本であることに気付いたのです.久留米大学に帰学した後は,ひたすら胃癌の画像病理診断学の追求に没頭しました.消化器内科在籍中は,苦楽を共にした多くの同僚や後輩達に恵まれ,理解ある上司や同門の諸先輩方にご指導いただき感謝の意を表します.

本書は,画像病理診断学の面白さを伝えていく必要性を感じ,難しく考えがちなX線読影をどのようにしたらわかりやすくなるのか,自分なりにあれこれ思考錯誤しながらまとめた "虎の巻" です.これから胃癌診療に携わっていく若手諸君に,この本をきっかけにしてさらなる新しい診断学を構築していってほしいと思います.


2015年夏 久留米にて

佐賀県医師会成人病予防センター
中原慶太



目次

第1章 読影の極意

1. 読影の目標とは?

2. 読影とは?

3. 読影の極意とは?

第2章 読影の基礎知識

1. 胃の構造

2. 胃粘膜の特徴

3. 胃癌の特徴

第3章 画像と胃の状態をみよう

1. 撮影法

2. 画質

3. 胃形

4. 胃粘膜性状

第4章 胃癌をみつけよう

1. 存在診断・質的診断のポイント

2. 胃の輪郭をみよう

① 全体:胃の形・位置・バランスをみよう

② 局所:辺縁線の異常をさがそう

3. 胃のひだをみよう

① 全体:胃体部ひだをみよう

② 局所:ひだ集中像をさがそう

4. 胃の粘膜面をみよう:たまり像

① 粘膜面の見方

② 濃いたまり像(ニッシェ)

③ 淡いたまり像(陰影斑)

5. 胃の粘膜面をみよう:はじき像

① はじき像の見方

② 明らかなはじき像:丈高隆起(上皮性)

③ わずかなはじき像:丈低隆起(上皮性)

第5章 読影をやってみよう

Case1 60歳代・女性:地域検診発見例

Case2 50歳代・男性:職域検診発見例

Case3 40歳代・女性:職域検診発見例

Case4 70歳代・男性:地域検診発見例

Case5 40歳代・女性:職域検診発見例

Case6 60歳代・女性:地域検診発見例

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書籍情報

  • ISBN:9784758110587
  • ページ数:309頁
  • 書籍発行日:2015年10月
  • 電子版発売日:2016年9月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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