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Surviving ICUシリーズ 重症患者の痛み・不穏・せん妄 実際どうする?

  • ページ数 : 190頁
  • 書籍発行日 : 2014年9月
  • 電子版発売日 : 2015年12月4日
¥5,060(税込)
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商品情報

内容

適切な痛み・不穏・せん妄管理が患者予後を左右する!

痛みや鎮静深度の評価は実際どうする?鎮痛薬や鎮静薬の適切な使い方は?
浅い鎮静をめざすための方法は?院内でのプロトコル化はどう行う?など
ガイドラインやエビデンスをふまえつつ「実際に目前の患者にどうすればよいか」がわかる!

Surviving ICUシリーズ 重症患者の治療の本質は栄養管理にあった! はこちら

序文

これまでの集中治療は,重症患者の救命に主眼が置かれていました.もちろん患者の救命が第一なのは今日でも変わりはありませんし,これからもその優先順位が変わることはないでしょう.しかし,現在の集中治療はそれのみにとどまることなく,患者救命後,すなわち,患者がICUを退室し,さらには退院した後の社会生活までを見据えた治療が求められるようになってきています.同じように救命できるなら,さらにより良い方向で社会に還元を,という考えです.この領域における近年の研究成果は目覚ましいものがあり,キーワードは,集中治療中の ①適切な鎮痛,②必要最低限の鎮静,③せん妄対策,④早期リハビリテーションです.そして日常臨床における現時点での集大成ともいえるものが,2013年に米国集中治療医学会より公表された「2013 PAD guidelines」であり,また,日本集中治療医学会が2014年に公表した「J-PADガイドライン」です.

本書は,羊土社の「Surviving ICUシリーズ」として企画された,重症患者の「痛み・不穏・せん妄管理」のための臨床ガイドブックです.執筆は,臨床現場で実際にこの領域に取り組んでおられる,わが国のオピニオンリーダーの先生方に,「2013 PADguidelines」や「J-PADガイドライン」の内容を踏まえた上で,臨床現場で直面することが想定される疑問に対する「現場からのアドバイス」的な解説をお願いしました.対象とする読者層は,これからの日本の医療を支える若手医師および中堅クラスの集中治療看護師を想定しています.「2013 PAD guidelines」や「J-PADガイドライン」には,これまでの固定観念を覆す内容が随所に盛り込まれています.ですから,「今までこのやり方で問題なかったんだから...」という方には向いていないかもしれません.しかし,本書をお読みいただいた皆さんには,是非,今後の集中治療の潮流を理解していただけるものと信じますし,わが国の集中治療の現状で本当は改善が必要な点が多々あることも理解していただけると思います.

本書が,重症患者管理に携わる医療者にとって,患者予後を少しでも良い方向に導くための道標になってくれれば幸いです.

Intensive aftercare after intensive care...


2015年1月

布宮 伸

目次

第1章 痛み対策~実際どうする?

1. ICU患者の「痛み」にはどんなものがあるか?

2. 痛みの評価は成人ICU患者で日常的に行われるべきか?また,ICU患者の痛みの評価法にはどのようなものがあるか?

3. 痛みの評価は誰が行うべきか?

4. ICU患者の痛み対策にはどのような鎮痛法を行うか?また痛みを伴う処置に対する先行的な鎮痛の方法は?

5. 非麻薬性オピオイド鎮痛薬の有効性にはエビデンスはあるか?

第2章 不穏対策:鎮静管理~実際どうする?

1. 成人ICU患者には,鎮静が必要か?

2. 成人ICU患者は浅い鎮静深度で管理すべきか?

3. 人工呼吸管理中の成人患者の鎮静深度と鎮静の質の評価はどのように行うか?

4. 人工呼吸管理中の「毎日の鎮静中断法」の有効性と方法は?

5. 人工呼吸管理中の「浅い鎮静深度を目標とするプロトコル」の有効性と方法は?

6. 人工呼吸管理中の成人患者の鎮静には,ベンゾジアゼピン系鎮静薬よりも非ベンゾジアゼピン系鎮静薬を使用すべきか?

7. 成人重症患者管理におけるベンゾジアゼピン系鎮静薬の位置付けは?

8. 脳機能の客観的指標を,非昏睡,筋弛緩薬非投与患者の鎮静深度を評価するために使用すべきか?筋弛緩薬投与下ではどうか?

第3章 せん妄対策~実際どうする?

1. 重症患者に発症するICUせん妄は一般病棟で発症するせん妄と同じか?

2. 成人ICU患者のせん妄発症は,予後にどう影響するか?また,せん妄評価をルーチン化することで患者予後は改善できるのか?

3. 成人ICU患者のせん妄のモニタリングはどのように行うか?

4. 成人ICU患者のせん妄発症に関連した危険因子は何か?

5. ICUせん妄に対する薬理学的予防は可能か?

6. せん妄を発症してしまった成人ICU患者に対して,どのように対応すべきか?

7. ICUにおいて,非薬物的せん妄対策プロトコルはせん妄発症や期間を減少させるために使用すべきか?

第4章 リハビリテーション~実際どうする?

1. ICUにおいて,せん妄の発現抑制あるいは期間短縮を目的に早期リハビリテーション介入を行うべきか?

2. ICUにおいて早期リハビリテーション介入は,どのような患者に対して,いつから何をどのように進めていけばよいか?

第5章 PADマネジメント~実際どうする?

1. 痛み・不穏・せん妄をコントロールするための対策のプロトコル化は有効か?

2. ガイドラインやプロトコルを教育的・効果的に運用するために有用な取り組み方は?

3. 非挿管患者(NPPVを含む)において鎮痛・鎮静を行うべきか?

4. 人工呼吸管理中などの成人重症患者に対して,身体拘束を行うべきか?

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書籍情報

  • ISBN:9784758112031
  • ページ数:190頁
  • 書籍発行日:2014年9月
  • 電子版発売日:2015年12月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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