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Gノート2015年4月号 患者さんに合わせて、いつもの糖尿病診療をまるごと見直そう!

  • ページ数 : 190頁
  • 書籍発行日 : 2015年4月
  • 電子版発売日 : 2016年6月3日
¥2,750(税込)
ポイント : 50 pt (2%)
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商品情報

内容

合併症の評価と管理・薬剤選択・他職種との連携など、適切にできていますか?

継続的に糖尿病患者さんを診るための必須事項を凝縮!合併症チェック項目,適切な治療目標と経口薬・インスリンの使用法,専門医へ紹介する場合などを実診療にそって解説.フローチャートで治療の流れも一目でわかります。

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序文

質にこだわった一歩上の糖尿病診療をめざして

2014年4月の本誌創刊号で高血圧特集を組み,世に送り出してから早1年,たくさんの嬉しい反響をいただきました.「Gノート」は総合診療のための雑誌として企画してきましたが,病院総合診療医,家庭医のみならず,ほかの専門医,薬剤師や看護師など医師以外の医療職,そのほかの方々,と当初私が考えていたよりも広い読者層に受け入れられているというのを耳にし,ニーズの大きさを実感しています.今後も,皆さんのご期待に応える充実した内容となるよう頑張っていきたいと思っています.

さて,1年ぶりに特集の編集をします.今回も慢性疾患管理のテーマを担当することになり,糖尿病を取り上げることにしました.糖尿病は高血圧とともに大変ありふれた疾患で,平成25年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば,「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性16.2%,女性9.2%であるとされ,平成24年の同調査では「糖尿病が強く疑われる者」は約950万人,「糖尿病の可能性を否定できない者」は約1,100万人と推計されています.両者を合わせると約2,050万人であり,これほど多くの患者さんがいれば,糖尿病がメインプロブレムとなる患者はもちろんのこと,他疾患で通院している患者さんでも糖尿病を合併しているケースを頻繁に目にするのも当然のことでしょう.

糖尿病は,複数の診療領域におよぶ多彩な合併症を引き起こし,また経過が長いため,複雑性,包括性,継続性という点で,そのマネージメントにあたっては,病院総合診療医や家庭医がその本領を発揮できる疾患と言えます.また,各臓器別診療科の医師にとっても,自分の専門の疾患のマネージメントのために診ている患者さんが糖尿病を合併していると知ったときに,適切に対処し,スムーズなコンサルテーションができるとスマートです.そして医師以外の医療職の方々には,医師がどのようなことに注意しながら糖尿病患者の診療を行っているかを知っていただくことで,患者さんに合わせた治療をともに提供していければと思います.

今回の糖尿病特集にあたっては,最新の知識をできるだけわかりやすく伝えるよう心がけました.日本糖尿病学会の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」と米国糖尿病学会(ADA)の診療ガイドライン「Standards of Medical Care in Diabetes 2015」を中心に,総合診療の現場で使いやすいようなシンプルな方法を考えて解説しています.例えば,経口血糖降下薬の第一選択について,ADAの診療ガイドラインではメトホルミンとされているにもかかわらず,本邦の診療ガイドラインでは「薬剤の選択は,個々の薬物の作用の特性や副作用を考慮に入れながら,個々の患者の病態に応じて行う」とあり,国内の実診療ではDPP-4阻害薬がシェアのトップを占め,SGLT2阻害薬も急速に売上げを伸ばしている状況です.エビデンスに基づいて患者さんそれぞれに最も適切な治療方針を決められるようにフローチャートを用いながら具体的に解説しました.

執筆は,新進気鋭の若手や私の信頼するベテランの仲間に依頼しました.いずれも,最新のエビデンスをふまえたうえで,診療現場で実際にどのように行うかに特に重点をおいて書かれています.かゆいところに手が届くような,今日からすぐに役立つノウハウが満載ですので,熟読し,診療に活かしてほしいと思います.

糖尿病診療は伝えたいことがたくさんあり過ぎて,誌面の都合で書ききれなかったところもあります.さらなる情報は,著者が運営するwebサイト「The SPELL」を参照してください.

また,本特集でも執筆してくださっている,船橋市立医療センター代謝内科の岩岡秀明先生のご著書「ここが知りたい! 糖尿病診療ハンドブックVer.2」も,かかりつけ医を対象とした大変わかりやすい内容となっていますので,一読をお勧めします.

質の高い日常診療を行う際には,EBM(エビデンスに基づいた医療)を実践することが大切なポイントです.質にこだわった一歩上の糖尿病診療を,ぜひ実践してください.

目次

【特集】

患者さんに合わせて、いつもの糖尿病診療をまるごと見直そう!

・特集にあたって

・どのようにして糖尿病を見つけるか?

・忘れるな! 動脈硬化リスクファクターと合併症~見つけ方とフォローの方法

・糖尿病に対する食事療法と運動療法のエビデンス

・患者さんに合わせた血糖コントロール目標の決め方

・何からはじめる? どう使う? 経口血糖降下薬の選び方

・インスリンの使い方 ~導入から患者さんへの説明まで

・もう迷わない! 入院中のスマートな血糖管理

・思いもよらない糖尿病緊急症 ~救急外来での見つけ方と対応

・診療所外来,在宅での糖尿病管理のコツ

・小児・思春期の糖尿病をどう診る?

・周産期の耐糖能異常をどう診る?~妊娠時のサインを見逃さず,その後に活かす

・糖尿病専門医から総合診療医へのアドバイス~うまく連携して,よりよい診療をしていくために

・糖尿病診療における看護師のかかわり方~治療中断を防ぐため,看護師から総合診療医へ求めるもの

糖尿病診療における薬剤師のかかわり方~薬剤師から総合診療医に求めるもの

寄稿

・総合診療への期待

がん患者の包括的支援をめざして連携を

連載

・どうなる日本!? こうなる医療!!

そこが知りたい! 医療・介護総合確保推進法①病床機能報告制度による急性期病院へのインパクトと在宅医療シフト

・研修では教えてくれない! ノンテクニカルスキル

第7回 コミュニケーションスタイル 後編~言語とモチベーションの源の違いを知り,コミュニケーションやチームづくりの改善をしよう~

・医師として知っておくべき 介護・福祉のイロハ ~実践・連携編

第7回 やっていますか? 退院時カンファレンス ~一度はじめたらやめられない,そのメリットとは?~

・聞きたい! 知りたい! 薬の使い分け

第7回 不眠症治療薬~「薬で眠らせる」は不可! そもそも治療が必要な不眠か?~

・誌上EBM 抄読会 診療に活かせる論文の読み方が身につきます!

第6回 NSAIDsにレバミピドを併用すべきか?

・Common disease診療のための ガイドライン早わかり

第7回 高血圧

・なるほど! 使える! 在宅医療のお役立ちワザ

第1回 ポケットエコーは聴診器の仲間! 地域の味方! 前編~診療力100倍! 診断から判断へのパラダイムシフト!~

・思い出のポートフォリオを紹介します

第7回 複数の健康問題 ~Patient-Centered Medical Home~

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  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758123068
  • ページ数:190頁
  • 書籍発行日:2015年4月
  • 電子版発売日:2016年6月3日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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