• ページ数 : 146頁
  • 書籍発行日 : 2012年1月
  • 電子版発売日 : 2012年6月7日
8,800
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商品情報

内容

レベル別にみた立体解剖と正常CT像を掲げ、横断解剖図とCTスライスレベルの臓器の同定構成成分一覧表も提示し、環状面,矢状面のCTでの臓器同定から小葉の解剖、リンパ部位のCT読影基準も解説。
電子書籍版では南山堂医学大辞典、イヤーノートへのリンク参照、目次・索引リンク、串刺し検索など電子版ならではの機能を搭載しました。

序文

1975年にCTがわが国に導入された.その画期的な断層画像により医療の各分野で新しい所見の発見と診断の途が開けた.

胸部疾患の領域でも従来の断層写真と比べて,CT断層は驚くほどの情報を呈示してくれた.しかし,従来の断層写真の冠状断層や矢状断層に慣れていた視線からは横断断層の画像を理解するのは,かなり難しいことであった.「どれがA1bか,どれがV2aか?」あるいは「この肺癌は,S2にあるのか,それともS6なのか?」「縦隔のリンパ節はどこまで腫大しているのか?」などは,特に肺癌の手術前にぜひとも検討しておきたい情報であり,また,種々の疾患の治療の成果を評価する時に必要な所見でもあった.

平面─平面─平面......と連なる一連の画像を理解し易くするには,立体像と考えたが,完成させるのに2年の歳月を要した.1995年に「胸部CTの異常陰影」を上梓したが,今,見ると画像の解像度は格段の差がある.にも拘らず今回,この立体画像を復刻して,新しい胸部CTの解剖図を発行しようと考えたのは,未だ立体画像を用いた参考書がないようであるため,再び陽の目を浴びさせてもよいのではないかと考えたからである.また2010年の肺癌取扱い規約第7版の改訂で,リンパ節の部位規定が変更になったことで新しくその解説を加えることにした.

最新の画像を材料に改めて立体画像の作成を試みたが,気力,体力は古稀を超えると充分ではないようで,叶えられなかったのは残念であった.ただ,人体の構造が変わる訳でもないので勘弁していただきたい.

再び日の目を見られることになったのは金芳堂市井輝和氏の助言と励ましのお陰であり,心からの感謝を捧げます.


平成23年 12月

著者一同

目次

1章 胸部の立体解剖

立体モデル ─正面像─

立体モデル ─正面像を30度傾けた図─

レベル別の正常CT像


レベル 1 胸膜頂のレベル

レベル 2 胸膜上縁のレベル

レベル 3 腕頭動脈のレベル(a)

レベル 4 腕頭動脈のレベル(b)

レベル 5 腕頭静脈の横走するレベル(a)

レベル 6 腕頭静脈の横走するレベル(b)

レベル 7 腕頭静脈の横走するレベル(c)

レベル 8 大動脈弓上縁のレベル

レベル 9 大動脈弓上部のレベル

レベル10 大動脈弓中央部より5mm 頭側のレベル

レベル11 大動脈弓中央部のレベル

レベル12 大動脈弓中央部より5mm 尾側のレベル

レベル13 大動脈─肺動脈間窓のレベル

レベル14 奇静脈弓のレベル

レベル15 気管分岐部(上部)のレベル

レベル16 気管分岐部(肺動脈幹のレベル)のレベル

レベル17 右主気管支と右上葉気管支のレベル(a)(左肺動脈のレベル)

レベル18 右主気管支と右上葉気管支のレベル(b)(左肺動脈のレベル)

レベル19 中間気管支幹と左主気管支のレベル(a)(肺動脈幹と左右主肺動脈のレベル)

レベル20 中間気管支幹と左主気管支のレベル(b)(右肺動脈のレベル)

レベル21 中間気管支幹と左上葉気管支のレベル(右肺動脈のレベル)

レベル22 中間気管支幹と舌区気管支のレベル(a)

レベル23 中間気管支幹と舌区気管支のレベル(b)

レベル24 中葉気管支と舌区気管支のレベル

レベル25 肺底区気管支のレベル(a)

レベル26 肺底区気管支のレベル(b)

レベル27 肺底区気管支のレベル(c)

レベル28 右下肺静脈のレベル(a)(左房のレベル)

レベル29 右下肺静脈のレベル(b)

レベル30 右下肺静脈のレベル(c)

レベル31 左下肺静脈のレベル

レベル32 左房下縁のレベル

レベル33 冠状静脈洞流入部のレベル

レベル34 冠状静脈洞拡張部のレベル

レベル35 下大静脈(右房流入部)のレベル

レベル36 右中下葉間(葉間溝)のレベル

レベル37 右房(最下縁)のレベル

レベル38 右横隔膜のレベル

レベル39 左右横隔膜(心臓最下縁)のレベル

レベル40 左肺靱帯のレベル

2章 縦隔臓器の同定

一枚のCT像からのレベル推定

3章 矢状断画像の同定

4章 小葉の構造

5章 リンパ節部位のCT読影基準

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書籍情報

  • ISBN:9784765315098
  • ページ数:146頁
  • 書籍発行日:2012年1月
  • 電子版発売日:2012年6月7日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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