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集中ケアの「質」を考える ICUナースのためのクリニカル・インディケーター

卯野木 健 (著)

学研メディカル秀潤社

  • ISBN : 9784780910759
  • ページ数 : 112頁
  • 書籍発行日 : 2012年6月
  • 電子版発売日 : 2019年8月2日
  • 判 : B6判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥1,980 (税込)
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商品情報

ICUにおけるクリニカル・インディケーターとその使用方法について、具体的に解説する。

本書は、「集中治療室において、何かもっとみんなでやってみたいな」と思っていて、「でも、何から取りかかったらよいかわからない」という方に向けて書いた本です。質(Quality、クオリティ)を測定し、その結果から改善策を講じて、評価する、 という手法を使って、「質を改善する」という作業を紹介しています。

■ 序文

はじめに

本書は、「集中治療室において、何かもっとみんなでやってみたいな」と思っていて、「でも、何から取りかかったらよいかわからない」という方に向けて書いた本です。本書では、質(Quality、クオリティ)を測定し、その結果から改善策を講じて、評価する、 という手法を使って、「質を改善する」という作業を紹介しています。

まずは、なぜこのような手法を紹介することにしたかを最初に説明したいと思います。ここ10年ほどでICUの看護に関連するエビデンスはかなり蓄積され、また、手に入りやすくなりました。さまざまな雑誌や学会で新しい知見が紹介され、エビデンスに基づいたガイドラインが紹介されています。

したがって、知識レベルとしては、私たちは「何をやったほうがよいのか」に関しては知っている(知りうる)わけです。しかし、それらの知識を完全に発揮して、私たちが漠然と考える最高のICUがつくれているでしょうか?何かぐずぐずとした思いがないでしょうか?

私が思うに、今問題となっているのは、「何をすればよいのかは総論として知っているのだけれども、それをどうやって自分の施設で実行できるのかがわからない」など、そういった「どのように行うか」ではないでしょうか。

この「どのように行うか」という悩みに関して、本書で紹介する「質の改善」という手法は、解決策のひとつになるかもしれません。チームとしてのICUに弱点や強みを明確に提示し、それらに対する改善策をうち、そしてそれを評価するという方法です。

これらの方法はデータ収集を通じて行うのですが、行う前はその作業がとても煩雑にみえるかもしれません。しかし、実際にやってみると、やり方次第ではそれほど煩雑ではないかと思います。まずは、あまり細かいことを考えずに、「自分たちがやってみよう」というのが本書のコンセプトです。

本書では、実践している方々が明日にでも使えるように、最低限必要だと私が考えたものに絞って解説しています。また、教科書的、体系的なものは避けて、実践的なものにしたつもりです。もし、実際に本書で紹介しているような活動を行ってみて、何か壁に当たったら、PDSAサイクルやリーダーシップ論のようなものを別に学んでほしいと思います。

患者に最適な看護をチームとして提供していくという作業は、「これをやれば大丈夫」というものはありません。

本書が、「どのように行うかが見えないまま」という現状を打破するひとつのきっかけになれば幸いです。


2012年5月吉日

■ 目次

はじめに

第1章 なぜ今、質の評価なのか?

ICUの看護の目標は?

現在地がわかって初めて目的にたどりつける

私たちはどう到達するか?ばかりを考えがち

目的地がなければチームはまとまらない

看護における現在地と目的地は?

そもそも「質(Quality)」とは何か?

医療における質とは何か?

数値はチームを動かす原動力のひとつになるかも

数値は動機付けになるかも

数字だけがすべてではない。でも数字にするとわかりやすい

質を示す指標──Quality Indicator(クオリティ・インディケーター)

クオリティ・インディケーターの分類

クオリティ・インディケーターを評価するーベンチマーキング

ICUの質の改善というサイクルをまわそう

第2章 現在地を知ろう〜私たちのケアの質は?

まずは現在地を見定める

構造?プロセス?アウトカム?

アウトカム測定

プロセス測定は、わかりやすい

構造の測定の結果は変えにくい

ナース"センシティヴ"なクオリティ・インディケーターを選ぶ

測定が簡単なクオリティ・インディケーターを選ぶ

悪いクオリティ・インディケーター vs 良いクオリティ・インディケーター?

みんなで vs 一部の人で?

改善できそうなものを

データベースを用意する

第3章 目的地までの行き方を考えよう〜どのように改善する?

まずはクオリティ・インディケーターを公開しよう

Quality Improvement(クオリティ・インプルーヴメント)

クオリティ・インプルーヴメントを行う資格があるかを見直す

クオリティ・インプルーヴメント・プロジェクト

クオリティ・インプルーヴメントの実際

改善のための手法を考える

コンプライアンスをみてみる

コンプライアンスを実際に測定してみる

抵抗しているわけではなく、戸惑っていると考える

どうやって変化させるか

変化には時間がかかる。一喜一憂しない

「安定」はやってこない

第4章 目的地に到達したか確かめよう〜どのように評価する?

必ず評価する

変化をスタッフと共有する

発表してみよう


さくいん

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