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- 3D Anatomy 第2版
商品情報
内容
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序文
小生が入局した頃は,腹部超音波検査が普及したばかりで,「胆嚢に石がある,無い」程度のものでしたから,「この検査では細かな診断はできない」と思い,あまり関心を持ちませんでした.しかし,その後の数年間で装置が進歩し,診断に重要な情報を得ることができるようになりました.当時,「これは内科医だけでなく,外科医にとっても必要不可欠な検査だ」と感銘を受けたものです.
今日では画像診断装置の精度はさらに著しく向上し,また造影剤を使用した検査技術も発達してまいりました.これによって,描出される画像の情報は多大なものとなりました.たとえば,肝臓の尾状葉の門脈枝は容易に描出されるようになり,これによって肝後下区域門脈枝(P7)内側枝との境界を読影できるようになりました.このことは,肝後下区域(S7)と尾状葉(S9)の境界を識別できることを意味します.
このように,超音波検査をはじめとしてX線CTなどの画像は医療にとって必須の検査となっており,正確に,しかも立体的に読影する知識と技術が要求されます.私たちは日常的に3D画像を目にするようになりましたが,本当に立体的に理解するためには,平面の画像を分析して,頭のなかで立体構築する過程を経る必要があります.数学の解答を読んでも,自分で解かなければ本質を理解できないのと同じです.認識することと理解することは異なるのです.本書の目的は,画像の読影に必須の技術,すなわち臨床解剖と画像を立体的に連合させる技術“3D Anatomy”を提供することです.
初版を上梓して5年近くが経ちましたが,幸いにも多くの読者に恵まれ,このたび新たな内容を加え新装版として出版することとなりました.初版は学生や研修医の方々への指南書として書きましたが,幅広い層の方々に好評でした.『週刊文春』の読書欄にも取り上げられ,「一般の方にも推薦できる専門書」(立花隆氏)との評価をいただきました.また,専門書に引用されたこともありました.いろいろなところで,本書を評価していただきましたことを感謝いたします.
最後に,本書の特徴を述べますと,できるだけ基本原則を掲載しました.原則を知らないと応用ができないのです.たとえば,左に示した3症例の腹部CTをみていただければわかります.各症例の肝区域は,位置も形も全く異なります.これは発生過程で肝臓の傾きが変わってしまったからです.各区域の軸を知り,区域形成の原則を理解することによって,多様性のある肝臓の構造を一元的に見ることができるようになります.また,できるだけわかりやすくするために図を多用しました.“百聞は一見にしかず”です.そして,写真と図を対比しながら効率よく学べるように工夫しました.
一度身に付けた読影力は生涯にわたって応用できます.この技術をもって,新しい画像診断にも生かしていただければ幸いです.
2003年 早春
著者
目次
第1部 腹部のオリエンテーション
正面
CT水平面
CT矢状面
CT冠状面
第2部 臓器のオリエンテーション
右上腹部
左上腹部
肝区域
肝右葉
肝左葉
肝尾状葉
肝静脈
大動脈
膵臓
胆嚢・胆道
脾臓
腎臓
胃・食道
十二指腸
腹膜腔
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書籍情報
- ISBN:9784784941865
- ページ数:200頁
- 書籍発行日:2003年3月
- 電子版発売日:2012年9月15日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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