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町医者が町医者のために書いた電子カルテのかしこい選び方・使い方

  • ページ数 : 200頁
  • 書籍発行日 : 2014年4月
  • 電子版発売日 : 2014年8月8日
¥3,630(税込)
ポイント : 99 pt (3%)
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商品情報

内容

IT初心者でもこれならわかる!

新規開業や電子カルテ導入を考える医師必見、紙カルテで開業後、電子カルテを導入、その後別メーカーにデータ移行した経験をもつ医師が、電子カルテの選び方、賢い使い方をわかりやすく解説。さしてITに明るくない普通の開業医にもわかるよう、体験談をまじえながら、使い勝手やコストについても明快に語る、開業・導入・乗り換え時 診療所のIT化お助けガイドです。

序文

現在では、新規開業医の約80%が電子カルテを導入する時代になっています。大病院の電子カルテに慣れた若い先生方にとっては、電子カルテ導入にあまり抵抗はないのでしょう。一方、紙カルテでずっとやってきたわたしのような古い開業医も、レセプトのオンライン請求・電子媒体請求が義務化され、診療所のIT 化が避けて通れなくなっています。

「電子カルテを導入したいが、いっぱいあってどれがよいのかさっぱりわからない」「電子カルテを使っているが、パソコンを入れ替える際に、5 年経過したのでサポートは打ち切りと言われ、再び新規購入するように求められた」「ダイナミクスは安くていいが、自分でダウンロードしなければならないなど、使えるかどうか不安だ」「電子カルテのプリンタが壊れたので修理を依頼したら、専用機だと言われて市場価格の2 倍近い修理代を請求された」などなど、電子カルテにまつわる問題について、わたしの周りでもたくさんの声を聞きます。

しかし、それらの疑問や問題点を解決してくれるような書籍は1 冊もありません。診療所のIT 化入門書もありますが、専門用語のオンパレードで一般の医師にはわかりにくいものや、メーカー主導の

有料カタログのようなものばかりです。

現在市販されている電子カルテは40 種類くらいあり、使い勝手も費用もメンテナンスも、メーカーによってさまざまな違いがあります。しかも、各社でフォーマットが異なるため、データに互換性はありません。 開業医は、1 つの電子カルテを導入したらそれだけをずっと使い続けるので、隣の先生が使っている電子カルテと比較することはほとんどありません。ですので、数種の電子カルテに精通し、個々の機種の長所短所を語れる人などまず存在しないのです。

わたしは決してIT 人間ではなく、コンピュータにすごく詳しいわけでもないただの町医者です。そんなわたしですが、電子カルテの乗り換えを経験しました。たった2 種類ですが、それでも電子カルテのいろいろなことがわかりました。

一度電子カルテを購入したら、もう二度と他社製品に乗り換えることはできないのでしょうか? 電子カルテメーカーがもし倒産したら、どうすればいいのでしょうか?そんな疑問に答えを出せる書籍もなければ、答えられる人もほとんどいないのが現状ですが、今のわたしなら、その質問にある程度答えることができます。その答えは、この本を読んでいただければきっと見つかるはずです。

この本は、町医者の目線で、町医者のために書いた診療所のIT 化の入門書です。電子カルテの導入をはじめ、診療所のIT 化を計画されている先生が、わたしの運用法を参考に、うまく電子カルテを導入され、少しでも快適に使われることを願って、この本を書き上げました。専門家でないがゆえに技術的に間違った記載もあるかもしれませんが、専門家でないから語れることも多くあると思っています。

これから電子カルテを導入しようとされている先生、レセコンや電子カルテの入れ替えを考えられている先生、この本をぜひご一読ください。きっと診療所のIT 化のための大きなヒントが手に入ると信じます。


2014年3月

黒田 秀也

目次

Chapter1 プロローグ─わが国の電子カルテの現況

1 非IT人間、ITを語る

ガラパゴス化してしまったわが国の電子カルテ

診療所の電子カルテの現況

IT化を目指す開業医にできること

Chapter2 まずは診療所の必須アイテム、レセコンを理解

1 レセコンと電子カルテの違いを確認しておこう

レセコンとは

電子カルテとは

2 レセプト電子請求義務化への流れ

当初は例外規定なし、高齢医師は診療所閉鎖を覚悟

レセプト電子請求義務化の猶予期間終了へ

Chapter3 涙なしでは語れない、経験から見えてきた診療所IT化のポイント

1 2001年開業当初─借金まみれの紙カルテ時代

開院当時のIT事情

借金まみれの開業

開業時、電子カルテ採用を見送り

紙カルテと富士通のレセコンで診療開始

先生、もうカルテ置き場がありません!

オンラインレセプト義務化へ

2 2008年、初めての電子カルテ導入を決意!

手書き式電子カルテ「Doctor Board」導入

レセコンをORCAに入れ替え

3 初めての電子カルテDoctor Boardがやって来た!

まず院内にLANを敷くことから開始

レセコンの入れ替えとデータ移行

新レセコンORCAの運用開始

紙レセからフロッピーでの請求を経てオンライン請求へ

Doctor Boardの特徴と周辺機器

Doctor Boardのメリット・デメリット

4 コストはそれなり、でもやっぱり便利な検査画像のデジタル化

デジタル化に対応する超音波検査機へ買い替え

超音波検査画像の外部書き出しと保存

X線画像のデジタル化

CRで骨塩定量が可能に

5 2012年、電子カルテ会社がまさかの倒産!

早朝、突然のメール

電子カルテ会社の倒産を機に考えたこと

電子カルテ使用中止の際の対応

Doctor Boardをいつまで使い続けるか、それが問題だ...

電子カルテをMacで動かしたい!

6 新電子カルテDopanet Doctorsへ乗り換え しかしそう簡単ではなかった...

Macベースの電子カルテDopanet Doctors導入を決意!

Doctor Boardのデータをどうやって書き出すか?

ひたすら地道に、データ書き出し作業は半年かけてコツコツと!

7 高い授業料を払って得た教訓とは

Dopanet Doctorsの発注

Dopanet Doctorsの稼働開始

電子カルテ乗り換えを経てわかったこと

Chapter4 電子カルテのメリット・デメリット

1 診療所に電子カルテは必要か?

Chapter5 初心者でもわかる電子カルテのしくみと利用法

1 基本中の基本、電子カルテ本文の記載内容と使用手順

頭書きデータ

2号用紙

電子カルテの使用手順

2 カルテ本文以外のデータのオススメ管理法

問診票・診療情報提供書・診断書など紙ベースのデータは電子カルテの外へ

患者フォルダの便利な利用法

検査データの整理法

3 工夫のしどころ、デジタル画像データの取り扱い

儲かる? 儲からない? X線画像デジタル化の経済学

デジタル画像に関して使われる謎の用語の正体

余計な手間とコストをかけないX線画像デジタル化(CR化)の方法

悩ましい、デジタル画像の一括管理

他院のデジタル画像データの閲覧をスムースに行うには

ダイナミクスとともに広がるRS_Base

Chapter6 電子カルテを選ぶ前に、自分のIT力を知ろう

1 わたしのパソコン歴

PC98からMacへ、そしてWindowsへ

Windowsパソコンを自作

iBookを購入してMacに回帰

バックアップの重要性に気づく

2 IT機器のメンテナンスは自前でするか人任せにするか

電子カルテメンテナンスの具体的作業

3 三者三様、医師のIT力

医師の年代層とIT力に相関はあるか

自分のIT力を知ろう...あなたのIT度は?

Chapter7 レセコン・電子カルテの選び方

1 レセコン・電子カルテの選択肢

レセコン選びは単純

電子カルテ選びは悩ましい

大阪府保険医協会のレセコン・電子カルテに関するアンケート結果

2 レセコン選びのポイント

レセコンの機能と使い勝手

メーカー製レセコンは数年で総入れ替え

ソフト代無料のORCAはハードを渡り歩く

3 ダイナミクスかメーカー品か

ダイナミクス導入に必要なスキル

ダイナミクスの特徴①価格の安さ

ダイナミクスの特徴②ライセンス販売

4 電子カルテ選びのチェックポイント

一般的な情報収集時のチェックポイント

カスタマイズのやりやすさ

最重要機能はデータの書き出し機能

バックアップ機能

Chapter8 診療所のIT経済学

1 新規開院時の誘惑

開業するとやって来る人々

開業コンサルタントは玉石混淆

2 10年間で考えるレセコン・電子カルテ運用時の費用

費用のシミュレーション

レセコンをリースにすることの問題点

Chapter9 医療界のIT化は開業医にどんな影響をもたらすのか

1 電子カルテ・診療所の未来予想図

ITの社会へのかかわりの例

スマホ、タブレットの医療への応用

今後のわが国の電子カルテはどうなる?

Chapter10 おまけ─Macのススメ

1 Appleの独創性

2 Macベースの電子カルテを使う理由

Macのバックアップは非常に優秀

Time Machineが威力発揮

プレゼンにMacは欠かせない!

互換性には問題なし


索引

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  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784840448901
  • ページ数:200頁
  • 書籍発行日:2014年4月
  • 電子版発売日:2014年8月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


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※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。