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図説 実践手の外科治療

栗原 邦弘 (著)

全日本病院出版会

  • ISBN : 9784881170656
  • ページ数 : 280頁
  • 書籍発行日 : 2012年5月
  • 電子版発売日 : 2013年7月12日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥8,800 (税込)
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商品情報

日常の手の外科治療に必要な知識を、オールカラーの豊富な症例写真と、文章・キーポイント・シェーマにて、詳細に解説。

手の外科専門以外の方々にも是非持っていただきたい内容を網羅した書籍です。

■ 序文

はじめに

手はきわめて繊細な感覚機能(表在性感覚,深部感覚)と運動機能を有し,ヒトが日常生活で学習を重ねる重要な器官の一つである.このような機能を持つ手はヒトの第2 の目とも表現される.ヒトは生まれた時には周囲に存在する対象物の性状を認知していない.手の感覚機能はそれらの対象物の情報(熱いか,冷たいか,硬いか,鋭いか,重いか,など)を手で触れることにより認識し,学習する.また,手は触れる,持つ,握る,投げる,など優れた運動機能を備えている.ヒトの手は道具を作り,その道具を使用する器官としての精緻な運動機能を持ち,学習と思考能力が加わりさらに機能は高められる.これらの感覚,運動機能は繰り返しの経験,また,新たな学習を重ねることによりさらに繊細な能力を獲得する.手は感覚受容器すなわち運動機能の基礎的機能を得るための感覚受容体,また骨・関節・筋組織は生下時にはその構造を形成する能力を備えているが,いずれも生後の学習により機能は目覚め,より有用な器官へと発達する.このような行動刺激は脳の発育,脳の機能の向上にとっても欠くことはできない要素である.

一方,手そのものによってヒトの心,あるいは物体を表現する器官としての働きを持つ.すなわち,手によってヒトの目に見える信号を作り,その信号を表す器官として使われる.時には手指の形に触れて信号として認識する.このために手は微細な運動機能と共に,ヒトの目に触れることから,精神的な負担とならない整容的に受け入れられる形態の手指であることも求められる.

手の運動は純粋な随意運動と言われるが,脳と共に円滑な運動を行う学習をする.この結果,無意識な運動調節,反射運動(随意運動の中の反射性運動)を習得する.この動きはたとえば人と会い,挨拶の会話を交わしながら握手をする動作の中でも自然に母指を外転した肢位をとり自然に相手と手を握り合っている手の行動などに現れる.このような自然な手の無意識な運動調節,反射運動様動作はヒトの日常生活の中では枚挙し得ない数となってゆく.

手の外科治療にはこのように手・指の生物・物理的機能,運動機能,さらに整容的な形態,などの条件を満たすことが求められる.1980 年代に始まった微小外科治療の進歩と発達は手の外科治療に大きな変化をもたらした.切断された手・指の組織を再接合することが可能となり,さらに再建法として切断された組織に近似する組織を自家遊離複合組織移植として行えるようになったことで治療法・治療成績は高まった.このようにして手の外科治療では損傷を受ける以前に近い知覚と運動と形態の再建が可能となった.しかし,外傷手の治療では現症を適確に判断し,実際の治療成績を示した治療法の選択肢を提示することと,治療過程におけるリスク,経済性,治療期間についての説明が行える能力を備えることが必要である.

今日一般に行われている手部損傷の再建法を行った症例の長期治療成績から一部にその方法を見直すべき結果を経験している.すなわち,これらの再建法は20 世紀初頭に報告されている再建法が多く,1 世紀を越えた今日の生理学的な認識,手の外科治療の基本原則,とやや異なる部分も覗える.知覚と形態の再建を基本理念として行われた当初の方法の長期成績に問題をみる結果があることや,屈筋腱再建法,末梢神経再生機序,に大きな方向変更が見られる.この中で特に再建を行う側の条件により治療法を決定することは厳に避けることは云うまでもないが,治療時間,経済的理由を治療法の決定条件とすることは論外である.

従来の治療法の長期経過観察を基に長所,欠点を見つめ,機能・形態の立場から外傷手の再建が行われるべきである.

本書は40 年間の手の外科治療の経験を基に東京慈恵会医科大学形成外科在籍中の症例を用いる教室の許可と関連病院での症例を提示し,第一線で活躍される臨床医の手助けとなる姿勢で書いた.

手の外科診療を開始した当初より臨床医,手の外科医としての姿勢を実践で示され,また手の外科治療の基礎よりご指導をいただいた東京慈恵会医科大学名誉教授丸毛英二先生に深謝申し上げます.


2012年 3月

栗原 邦弘

■ 目次

<総論>

I 手の外科診療の基本姿勢

~コラム~ 手外科専門医

II 手の基本解剖・機能

1 手掌部・手背部の皮膚

2 手・指掌側皮線

3 手掌部land markと深部組織

4 感覚機能

感覚の分類/感覚機能評価

5 破格筋

6 種子骨

7 副手根骨

8 基本肢位と運動

安静時肢位/指屈伸運動と手関節の協調運動/手・指の運動/摘み運動/手指の一体運動

III 手の外科治療における補助診断

1 画像検査

単純X線写真/超音波検査/CT検査/MRI検査/その他

2 その他の検査

発汗検査/電気生理学的検査/日常生活動作の評価

IV 救急処置を必要とする手部損傷

1 全身管理を必要とする外傷

熱傷/Major amputation/Major infection/挫滅症候群

2 局所管理を必要とする外傷

V 手部損傷の治療原則

1 手部損傷の初期の対応

2 手部損傷の初期治療

無痛(麻酔)・無血野(止血帯)の確保/手の外科手術器具/消毒,洗浄/デブリードマン


<実践編>

I 皮膚軟部組織損傷

1 手指高度損傷

2 手袋状皮膚剥脱創(手袋状剥皮損傷):degloving injury

3 指(手袋状)皮膚剥脱創:ring avulsion injury

4 指先部組織欠損

指先部損傷の分類/保存療法(軟部組織欠損のみ)/皮膚移植法/局所皮弁法(骨欠損を含む)/区域皮弁/遠隔皮弁

II 末節骨再建を必要とする手指部損傷

1 人工骨による指先部再建

2 趾遊離複合組織移植による再建

III 手指部屈筋腱損傷

1 基礎的解剖と機能

手外筋/手内筋/靱帯性屈筋腱腱鞘/腱交叉/腱紐

2 手部屈筋腱損傷の診断

診断の基本姿勢/損傷時肢位と断裂腱の退縮/指屈筋腱損傷の合併損傷

3 指屈筋腱断裂の治療

腱損傷部の展開/腱縫合の要点/腱の骨固定法/屈筋腱腱鞘温存法

4 術後早期運動療法

IV 手指部伸筋腱損傷

1 指伸筋腱の解剖

手外筋/手内筋

2 保存療法

3 観血的療法

腱縫合/骨固定

4 術後療法

5 手指伸筋腱の皮下断裂

再建法

V 末梢神経障害

1 診断

神経学的診察法/徒手筋力テスト/電気生理学的検査/診断上のその他の留意点

2 治療

神経の部分断裂/神経の完全断裂/陳旧性神経断裂

3 橈骨神経損傷

解剖所見/橈骨神経高位麻痺/橈骨神経低位麻痺/後骨間神経麻痺/橈骨神経知覚(浅)枝麻痺

4 正中神経損傷

解剖所見/正中神経高位麻痺/正中神経低位麻痺/前骨間神経麻痺/手根管症候群/母指対立運動再建

5 尺骨神経損傷

解剖所見/尺骨神経高位麻痺/尺骨神経低位麻痺/肘部管症候群/尺骨神経管症候群,ギヨン管症候群

~コラム~ 絞扼性神経障害

VI 骨・関節の損傷

1 関節脱臼

肘関節の脱臼/手関節部の脱臼/CM関節脱臼/MP関節脱臼/PIP関節脱臼/DIP関節脱臼

2 骨折

定義/分類/骨折の診断/骨折の治療/橈骨頭骨折/橈骨頸部骨折/橈骨骨幹部骨折/Galeazzi骨折/Monteggia骨折/橈骨遠位端骨折/Chauffeur骨折/舟状骨骨折/有鈎骨鈎骨折/大菱形骨骨折/中手骨骨折/基節骨骨折/中節骨骨折/末節骨骨折/骨端軟骨板損傷

VII 炎症性疾患

1 非感染性疾患

腱鞘炎/骨特発性(無腐性)壊死/骨端炎/変形性関節症/多発性関節リウマチ/痛風

2 感染性疾患

指先部感染症/手部感染症

VIII 手指の拘縮

1 皮膚性拘縮

全層皮膚移植/分層皮膚移植/Z形成術/指間形成

2 阻血性拘縮,区画症候群

3 Dupuytren拘縮

IX 手指部腫瘍

1 軟部腫瘍

良性腫瘍/悪性腫瘍

2 骨腫瘍

良性骨腫瘍

X 特異疾患

1 爪甲の異常

爪甲形状の変化/爪甲の色調変化/爪甲色素線条

2 特異な手・指損傷

化学損傷/高圧銃損傷/その他

●エピローグ

●索 引

■ 特記事項

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