神経疾患・診療ガイドライン-最新の診療指針-

  • ページ数 : 336頁
  • 書籍発行日 : 2009年7月
  • 電子版発売日 : 2013年1月1日
¥7,150(税込)
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商品情報

内容

神経疾患・診療に関する代表的な78項目について、
「ガイドラインの現況」「疾患と病態」「検査と診断」「治療の実際」「ワンポイントアドバイス」等に分けエキスパートが簡潔に解説。
電子書籍版では、全文検索、本文語句から今日の治療薬や目次・索引から該当本文ページへのリンク参照を実現。ぜひご活用ください。

序文

さまざまな臨床医学の領域においてevidence based medicine (EBM)に基づく診断と治療の重要性と必要性が叫ばれてほぼ10年が経過しようとしている.この間,それぞれの分野において数多くの診療ガイドラインが作成され臨床の場において活用されている.また,日進月歩の発達を遂げている臨床医学においては,この10年間にすでに幾版かのガイドラインの改訂が行われている分野も少なくない.神経内科の領域でもそれは例外でない.日本神経学会において「脳血管障害(脳卒中)」,「パーキンソン病」,「痴呆(認知症)」,「てんかん」,「筋萎縮性側索硬化症」,「慢性頭痛」の6疾患について2000年から診療ガイドラインの作成が開始され,最終的に2002年に公表された.そして現在これらに「多発性硬化症」が加えられて改訂第2版の準備が進められている.さらに,日本神経治療学会からは「片側顔面痙攣」「Bell麻痺」「手根管症候群」「細菌性髄膜炎」「神経免疫性疾患(重症筋無力症,ギランバレー症候群・慢性脱髄性多発ニューロパシー,多発性硬化症)」がガイドライン・標準的神経治療として公表されている.しかし,ここに挙がった疾患以外については,わが国独自のものがなく海外のガイドラインを直接参照しなければならないことも多く,海外にもガイドラインがなく未だにしっかりとした診療に拠り所がない疾患もある.また,各ガイドラインはさまざまな形,場所で存在しており,多忙を極めている臨床医がそれらを自家薬籠中の物として駆使するには現実問題として,はなはだ不便を感じていた.


このような中で,今現在診療している患者の疾患に関するガイドラインが即座に参照できるような,いわば「ガイドラインのためのガイドライン」の作成企画のご相談を総合医学杜から受け,わが意を得たり,と即座に編集お引き受けして完成したのが本書である.


これまでの臨床経験から頻度の高い代表的な神経内科疾患を選び出し,それぞれの領域の専門家に各疾患のガイドラインの現況を説明していただき,疾患の概要・病態,検査と診断,具体的な処方例を含めた治療の実際,general practitionerとして活躍されている読者をも想定して専門医へ紹介するタイミング,および専門医からのアドバイス,などを簡潔に記載していただいた.本書が臨床の場で利便性を発揮し,正確な診断から適切な治療へのステップが最短になることを願っている.

最後に本書の編集における慶應義塾大学医学部神経内科専任講師 清水利彦先生の多大な協力に対して満腔の謝意を表したい.


これまでにないユニークな切り口の神経内科診療のガイドブックが誕生した.


平成21年 5月

慶應義塾大学医学部 神経内科
鈴木 則宏

目次

I.脳血管障害

 アテローム血栓性脳梗塞

 心原性脳塞栓症

 ラクナ梗塞

 一過性脳虚血発作(TIA)

 無症候性脳梗塞

 脳動脈解離

 脳出血

 くも膜下出血

 もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)

 脳静脈洞血栓症

 CADASIL,CARASIL

 高血圧性脳症

 側頭動脈炎

 抗リン脂質抗体症候群

II.認知症を主とする疾患

 アルツハイマー病

 前頭側頭型認知症(FTD)

 脳血管性認知症

 正常圧水頭症

III.錐体外路症状を主とする疾患

 パーキンソン病

 進行性核上性麻痺

 ハンチントン病

 脊髄小脳変性症

 ジストニア・ジスキネジア

 本態性振戦

 ミオクローヌス,アテトーゼ,バリズム,ヒョレア

IV.脊髄症状を主とする疾患

 脊髄腫瘍と類似疾患

 OPLL / OYL

 運動ニューロン疾患

 球脊髄性筋萎縮症(Kennedy-Alter-Sung 症候群)

 脊髄血管障害

 平山病

 横断性脊髄炎

 脊髄空洞症

 HTLV-Iassociated myelopathy(HAM)

 亜急性脊髄連合変性症

V.内科関連疾患

 肺性脳症

 肝性脳症

 低酸素脳症

 傍腫瘍性神経症候群

 糖尿病性昏睡(糖尿病性ケトアシドーシス)

 糖尿病性末梢神経障害

 髄膜癌腫症

VI.代謝性疾患

 ファブリ病

 Wilson 病

 Wernicke 脳症

VII.脱髄性および炎症性疾患

 多発性硬化症

 急性散在性脳脊髄炎

 神経ベーチェット病

 神経 Sweet 病

VIII.末梢神経障害

 Guillain-Barre´症候群

 Fisher 症候群

 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)

 多巣性運動ニューロパチー(MMN)

 M蛋白に伴うニューロパチー

 Charcot-Marie-Tooth 病(CMT)

 家族性アミロイドポリニューロパチー

 圧迫性ニューロパチー

 血管炎性ニューロパチー

 中毒性ニューロパチー

 特発性顔面神経麻痺(Bell麻痺)

 critical illness polyneuropathy(CIP)

 神経痛性筋萎縮症(neuralgic amyotrophy)

IX.筋疾患

 多発性筋炎・皮膚筋炎

 重症筋無力症

 Lambert-Eaton 筋無力症候群

 周期性四肢麻痺

 筋ジストロフィー(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)

 筋強直性ジストロフィー

 ミトコンドリア病

 筋痙攣

X.機能性疾患

 神経痛

 慢性頭痛

 てんかん

XI.感染性疾患

 細菌性髄膜炎

 単純ヘルペス脳炎

 結核性髄膜炎

 HIV 脳症

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書籍情報

  • ISBN:9784883783885
  • ページ数:336頁
  • 書籍発行日:2009年7月
  • 電子版発売日:2013年1月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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