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救急·集中治療(24巻1・2号)救急に必要な精神科的知識と対応

  • ページ数 : 266頁
  • 書籍発行日 : 2012年2月
  • 電子版発売日 : 2013年11月8日
¥7,150(税込)
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商品情報

内容

Critical Careに携わる ICU、救急、麻酔、外科、内科の医師とコメディカルを対象に、解説と情報を満載した『救急・集中治療』が電子版となりました。
本書 24巻1・2号では、救急医が抱く精神科的な疑問について、救急医にある程度の知識や診療能力を身につけてもらえるよう解説し、また向精神薬の重篤な副作用、精神科疾患のある患者の重篤な身体合併症への対応についても掲載しました。

序文

わが国の交通事故死者は年々減少し.年間5干人を下回るようになった.ところが,自殺既遂者は, 1998年以降は年間3万人を超え続けている.自殺企図者は自殺既遂者の10倍いるとされ,多くが救急医療施設に搬送される.救命救急センターを例にとってみると,全搬送患者の10〜20%は自殺企図者であり,そのほとんどは精神科的背景を有している.実に高い割合である.それだけにとどまらず救急医療施設には精神科疾患のある患者が向精神薬の重篤な副作用や身体合併症を生じて搬送されることがある.さらに, 救急医療施設では入院患者がせん妄状態となったり,アルコール離脱症状を生じたり,脳損傷によりさまざまな精神症状を呈することがある.

このように, 救急医療施設では,多くの患者が,さまざまな精神科的な問題を抱えているのである.ところが,多くの施設は精神科医によるコンサルテーション・リエゾンサービスが受けられずに対応に苦悩している. さらにその結果として,精神科的背景のある患者の救急医療施設による受け入れ拒否,および,その結果としての救急隊の現場での長時間滞在という大きな社会問題が生じている.

これらの問題の解決策としては,救急医療現場で診療に従事する精神科医を増やす,また,精神科医であってもある程度は身体合併症を診療する能力を身につけてもらうことも必要であろう.ただし,これは一朝一夕には困難で,行政もからめて今後取り組んでいくべき課題であろう. いま早急にできる解決策としては,救急医に,ある程度の精神科的な知識や診療能力を身につけてもらうことであろう.

そこで,今回は,コンサルテーション・リ工ゾン精神医学の専門家を中心に, 救急医が抱 く精神科的な疑問について解説してもらおうと思う. また,精神科医のみならず救急医lこ,向精神薬の重篇な副作用,精神科疾患のある患者の重篇な身体合併症への対応について解説してもらおうと思う.


特集編集 上保 吉人

北里大学医学部 救命救急医学

目次

I.救急外来・病棟で必須な向精神薬

Q 1.救急外来・病棟で必須と思われる従来型抗精神病薬を2~3教えてください(佐藤 茂樹)

Q 2.救急外来・病棟で必須と思われる非定型抗精神病薬を2~3教えてください(仙波 純一)

Q 3.救急外来・病棟で必須と思われる抗うつ薬を1~2教えてください(奥村 正紀 他)

Q 4.救急外来・病棟で必須と思われる気分安定薬を1~2教えてください(山本 賢司)

Q 5.救急外来・病棟で必須と思われるベンゾジアゼピン類を2~3教えてください(佐藤 玲子 他)

Q 6.救急外来・病棟で必須と思われる抗パーキンソン病薬を教えてください(野本 宗孝 他)


II.救急外来で遭遇する精神症状・精神障害

Q 7.身体的には軽症であるが,精神障害により自傷・他害が切迫している患者に遭遇した場合の対応(八田耕太郎)

Q 8.昏睡状態との触れ込みで搬送された緊張病性昏迷の患者への対応(板東 宏樹 他)

Q 9.解離性障害を背景に搬送された患者への対応(桂川 修一)

Q10.過換気症候群への対応(渋井 総朗)

Q11.身体症状を主訴に搬送されたパニック障害患者への対応(佐伯 俊成 他)


III.救急病棟で遭遇する精神症状・精神障害

Q12.興奮状態となった患者への対応(小泉 範高 他)

Q13.幻覚・妄想状態となった患者に遭遇した場合の対応(京野 穂集 他)

Q14.せん妄となった患者への対応(岸 泰宏)

Q15.自殺企図で入院した統合失調症患者への対応(池下 克実)

Q16.自殺企図で入院したうつ病患者への対応(澤山 透)

Q17.自殺企図で入院した中毒性精神障害患者への対応(大塚耕太郎 他)

Q18.自殺企図で入院したBPD患者への対応(林 直樹)

Q19.アルコール離脱症状を生じた患者への対応(青木 藍 他)

Q20.脳損傷による器質性精神障害患者(急性期)への対応(市村 篤)

Q21.急性ストレス障害(ASD),心的外傷後ストレス障害(PTSD)患者への対応(臼杵 理人 他)

Q22.身体疾患で入院した認知症患者への対応(小林 孝文)


IV.救急外来で対応を要する向精神薬の副作用

Q23.急性ジストニアで受診した患者への対応(新井 久稔)

Q24.アカシジアで受診した患者への対応(新井 久稔)

Q25.(抗コリン作用などによる)排尿障害・尿閉で受診した患者への対応(木下 玲子)

Q26.SSRIによるセロトニン症候群または退薬症候群で受診した患者への対応(寺尾 岳)


V.救急病棟での入院を要する向精神薬の副作用,身体合併症

Q27.悪性症候群の患者への対応(和田 健)

Q28.抗精神病薬で治療されている患者の不整脈への対応(吉田 徹)

Q29.抗精神病薬で治療されている患者の誤嚥・窒息への対応(井出 文子)

Q30.抗精神病薬で治療されている患者の肺動脈血栓塞栓症への対応(浜中 聡子)

Q31.抗精神病薬で治療されている患者の呼吸性ジスキネジアへの対応(神應 知道 他)

Q32.非定型抗精神病薬で治療されている患者のケトアシドーシスへの対応(杉田 学)

Q33.向精神薬で治療されており麻痺性イレウスで受診した患者への対応(横山 正宗 他)

Q34.慢性リチウム中毒の患者への対応(岩崎 泰昌)

Q35.リチウム誘発性腎性尿崩症の患者への対応(水谷 太郎)

Q36.慢性統合失調症患者などの水中毒への対応(川上 宏人)

Q37.アルコール依存症患者のアルコール性ケトアシドーシスへの対応(中谷 研斗 他)

Q38.摂食障害患者の重症低栄養状態への対応(高橋 恵理)


VI.救急医の素朴な疑問

Q39.自殺企図患者をどうして助けなくてはならないの?(山田 光彦)

Q40.過量服薬(overdose)を繰返すリピーターの患者を精神科医はちゃんと治療しているの?(伊藤 敬雄)

Q41.休日や夜間に精神科施設に患者を紹介しようとしても診てくれないのはなぜ?(土井 永史)

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書籍情報

  • ISBN:9784883785155
  • ページ数:266頁
  • 書籍発行日:2012年2月
  • 電子版発売日:2013年11月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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