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救急・集中治療(28巻1・2号)心不全 その常識は正しいか?

  • ページ数 : 149頁
  • 書籍発行日 : 2016年1月
  • 電子版発売日 : 2016年3月18日
¥5,060(税込)
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商品情報

内容

心不全管理の常識は はたして常識か?

病態が大きく変動する急性心不全、難治性心不全は、乏しいエビデンスからどのように実地診療でのベストを尽くすかが求められています。
微妙なさじ加減が必要な、エビデンスの構築が難しいであろう領域で、心不全管理の常識は はたして常識か、心不全管理の明日をにらみつつ、エキスパートの先生方があなたの疑問を一刀両断!

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序文

心不全 その常不識は正し全いか?

この四半世紀は,心不全管理を取り巻く考え方が一変したパラダイム・シフトの時代と評されてきました.急性期に症状を良くした強心薬が,慢性使用で逆に命を縮めたとの報告もきっかけとなりました.大規模臨床試験に基づくエビデンスが登場したら,理論的な裏付けを進め,そのうえでガイドラインとして広く浸透させ,現場はそれに従う.エビデンス至上主義の始まりです.

しかし,患者が喜ぶ治療が,はたして,患者を不幸にしてしまうものなのか.現場は,この違和感に苛まれた四半世紀でもありました.なぜならエビデンス至上主義では,ときに話がまとまらない,いえ,むしろ話がまとまらない事例が多いことに,みなが気付き始めたからです.病態が大きく変動する急性心不全,難治性心不全がその代表でしょう.微妙なさじ加減が必要なこれら病態には,エビデンスというものが極端に欠如し,これからもエビデンスの構築が難しいであろう領域です.言い換えれば,心不全難治例が蔓延る現在の実臨床では,乏しいエビデンスからどのように実地診療でのベストを尽くすかが求められています.この四半世紀で,慢性心不全の予後は改善したのに対し,入院下心不全の予後はほぼ不変である点は,それを裏付けるデータではないでしょうか.

このような背景を念頭に,心不全管理の常識は はたして常識か,心不全管理の明日を睨みつつ,エキスパートの先生方に一刀両断していただきました.掲げた疑問は,わたし個人が常に実臨床のなかで自問自答を繰返している項目です.ぜひ,多くの先生方に,臨床や研究での指針やヒントに活用していただければ嬉しいかぎりです.


特集編集 猪又 孝元
北里大学医学部 循環器内科学

目次

「手足が冷たい」は,末梢循環不全の徴候か?

心不全管理におけるBNPガイドは,はたして有用か?

左室駆出率が低い急性心不全患者は,高リスクか?

心エコー図による左室充満圧の推測は,実地診療で当てになるのか?

急性心不全管理にスワンガンツカテーテル留置は,なるべく避けるべきか?

急性心不全の管理の際に,利尿や腎保護を図るために,腎臓にとって必要なのは腎灌流「圧」なのか,それとも,腎灌流「量」なのか?

急性心不全管理において,塩分制限は必要か?

心不全の急性期管理では,絶食期間をおくべきか?

心不全超急性期や静注強心薬に依存する重症心不全に,心臓リハビリテーションは避けるべきか?

急性心不全管理において望ましいNPPVは,BiPAPでなければならないのか?ASVでも十分か?

CS1の電撃性肺水腫症例に対して,硝酸薬スプレーと酸素投与/NPPVに加える第一手の治療として,フロセミド静注は避けるべきか?

カルペリチドは,急性心不全治療のクラスⅠと考えてよいか?

急性心不全管理において,ドパミン使用は是が非でも避けるべきか?

β遮断薬がすでに投与されている慢性心不全患者が急性増悪した場合,つねにβ遮断薬は継続すべきか?

心不全超急性期の頻脈性心房細動に,アミオダロン静注を試すべきか?

心不全患者には,水制限は必要か?

無症状の左室収縮能低下例のすべてに,ACE阻害薬,β遮断薬,抗アルドステロン薬の3剤投与は必須か?

HFpEF(左室駆出率の保たれた心不全)には,治療法がないのか?

ステージDの心不全には,心臓再同期療法は無益か?

心不全終末期での苦痛緩和に,鎮静薬は避けるべきか?


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書籍情報

  • ISBN:9784883785407
  • ページ数:149頁
  • 書籍発行日:2016年1月
  • 電子版発売日:2016年3月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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