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- 糖尿病診断基準2010―臨床での応用と実際―
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内容
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序文
糖尿病の新しい診断基準が約10年ぶりに改定されました.これまでの血糖値の上昇による診断に加えて,慢性高血糖の指標としてHbA1c値を診断基準に取り入れることになりました.HbA1c測定に関しては,その定義,標準測定法などについて国際標準化をする必要があることが提案され,我が国においてもその対応が検討され,日本糖尿病学会誌「糖尿病」に発表されました.
HbAlc値は世界的にNGSP値が使用されていることから,HbA1c(JDS値)からNGSP値を推算し,HbA1c(国際標準値)として表記することになりました.そこで本特集では,これら糖尿病診断基準の改定に関係するこれまでの我が国および海外の成績,臨床でどのようにその基準を応用するかを中心に紹介します.
さらに近年1型,2型の糖尿病の疾患感受性候補遺伝子の精力的な検討がなされ,2型糖尿病発症に関係する多くの候補遺伝子が報告されています.またMODY,ミトコンドリア糖尿病の遺伝子異常や1型糖尿病に関する特殊病態の診断基準も確立され,本章でも新しい成因分類と特殊病態の診断基準が解説されています.そして妊娠糖尿病の診断基準,小児,高齢者の診断上の諸問題および特定健康診査・特定保健指導の基準にどのように新診断基準を反映させるかなどの問題が検討されています.さらに,血糖,HbA1c以外の糖尿病診療に関連する各種関連検査として,グリコアルブミン,1,5-AG,食後高血糖や持続血糖モニターによる血糖変動指標の臨床的意義,インスリン測定キットの諸問題,インスリン感受性試験の臨床的意義が概説されています.また,糖尿病慢性血管合併症として網膜症,腎症,神経障害の診断基準や病期分類と大血管障害の危険因子である高血圧,血清脂質異常症の管理基準値など関連病態の診断・管理基準を概説しています.
本特集で取り上げられた新糖尿病診断基準の内容は詳細であり,高度ですが,非常に理解しやすい形でまとめられていて,糖尿病専門医以外の読者にも,現状の糖尿病診断の集大成が理解できると確信しています.改めて多くの執筆者の皆様に深甚なる謝意を表します.
柏木 厚典
目次
I.糖尿病の新診断基準に関する項目
1 糖尿病の分類
2 糖尿病の新しい診断基準
3 糖尿病臨床診断における血糖値,HbA1c(JDS) 値と糖尿病合併症
4 糖尿病に関する米国の新診断基準の概要と今後
5 糖尿病関連遺伝子研究の現況と診断への応用
6 ミトコンドリア糖尿病の臨床的特徴と診断基準
7 MODY遺伝子異常と糖尿病
8 食後高血糖に関するIDFガイドライン
9 妊娠糖尿病の定義と診断基準
10 高齢者の耐糖能異常の特徴と基礎病態
11 小児における糖尿病診断:病型とその特徴
12 特定健康診査・特定保健指導基準との関連
II.HbA1c国際標準化に関する項目
13 HbA1cの定義,標準物質,基準測定法,補正の問題
14 HbA1c国際標準化と我が国の対応-HbA1c測定系開発の歴史-
15 HbA1c(JDS値),HbA1c(国際標準値)とIFCC値-標準化に関する世界の流れ-
16 米国におけるNGSP値測定上の諸問題-NGSP相当値とJDS値-
17 HbA1c測定値の臨床評価における諸問題-血糖値と乖離する病態,ADAG-
18 測定法,機器の多様性と測定上の諸問題
III.その他の血糖管理指標の測定法とその基準値に関する項目
19 グリコアルブミン
20 1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)
21 持続血糖モニター(CGM:continuous glucose monitoring )機器とその血糖変動指標
22 インスリン感受性試験-グルコースクランプ法とISI-
23 インスリン測定キットの特徴とその臨床的意義-HOMA-RとHOMA-β-
24 インクレチン濃度とその評価の意義
IV.1型糖尿病関連診断基準に関する項目
25 急性発症自己免疫性1型糖尿病
26 緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)
27 劇症1型糖尿病
28 自己抗体の変動と膵β細胞障害進展の評価
29 糖尿病性昏睡
V.糖尿病関連病態の診断基準(簡易診断基準も含む)に関する項目
30 腎症進展に関する病期分類-アルブミン尿とeGFR-
31 糖尿病を合併した高血圧-高血圧治療ガイドライン2009-
32 脂質異常症を伴う糖尿病の管理-ガイドラインから-
33 糖尿病神経障害の管理診断法
34 糖尿病網膜症病期分類
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書籍情報
- ISBN:9784883787029
- ページ数:216頁
- 書籍発行日:2011年2月
- 電子版発売日:2011年12月3日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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