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小児科学レクチャー(2巻3号)小児のアレルギーQ&A―ガイドラインと日常診療を結ぶ知恵袋―

  • ページ数 : 242頁
  • 書籍発行日 : 2012年5月
  • 電子版発売日 : 2013年4月20日
¥6,820(税込)
ポイント : 124 pt (2%)
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商品情報

内容

小児科に携わるすべての医師のための雑誌「小児科学レクチャー」の2巻3号です。アレルギー疾患については、学会によるガイドラインが多数発行され、定期的に改訂されています。これらはエビデンスに基づき詳細に記述されているという点ではすぐれていますが、ちょっした疑問に答えてほしい時や、明確なエビデンスがなくてもどちらかを選択しなければならない場合に困ることもあります。
そのような場合に、ガイドラインやエビデンスと日常の臨床を結ぶ知恵袋として本書をご活用いただければ幸いです。

序文

アレルギー疾患は,小児期に有病率が高い“common disease“,いわゆるありふれた疾患であり,子どもを対象にする医師であれば,しばしば遭遇します.そしてその診断や治療管理についても,これまでそれなりに対応できている,と考えられていることが多い疾患です.

しかしここ10年の聞にも,アレルギー疾患に関して新たな知見が集積されつつあり,アレルギー疾患治療管理の根幹にかかわるような,大きな転換期を迎えています.例えばアトピー性皮膚炎に関しては,フィラグリンをはじめとする先天的な遺伝子異常が,皮膚バリア機能障害を介して発症に関与する可能性が明らかとなり,その治療法についても寛解状態を維持するためのスキンケアの重要性が指摘されるようになってきています.食物アレルギーについても,原因食物除去をはじめ関連する食物も広く含めて除去を勧めていた時代から,「必要最小限の除去」が提唱されるようになり,さらには原因食物であっても,症状誘発閾値以下であれば積極的に摂取して早期耐性獲得を目指す,という経口免疫療法まで登場してきました.また食物アレルゲンに対する感作経路について,経消化管のみではなく,経皮・経粘膜の可能性が指摘されていたところに,小麦加水分解物含有石鹸による小麦への感作が問題となり,ますます注目されるようになってきました.


このように古くて新しいアレルギー疾患については,学会によるガイドラインが多数発行され,定期的に改訂されています.『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012』,『食物アレルギー診療ガイドライン2012』,『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2009』,『小児アレルギー疾患総合ガイドライン2011』,『食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009』などです.これらは,工ビデンスに基づき詳細に記述されているという点ではすぐれていますが,ちょっとした疑問に答えてほしい時や,明確な工ビデンスがなくてもどちらかを選択しなければならない場合にどうするか知りたい時には,困ることもあります,本書はそのような時に役立つようにガイドラインや工ビデンスと日常の臨床を結ぶ知恵袋を目指して企画しました.執筆をお願いしたのは,臨床の現場で多くの患者さんと接している経験の豊富な先生方ばかりです.本書がアレルギー疾患に悩む子どもや家族のよりよい生活の助けとなるととを願っています.


国立成育医療研究センター
アレルギー科
成田 雅美

目次

I.アレルギー総論

Q 1.アレルギー疾患の発症機序

Q 2.アレルギー疾患の発症予防

II.アトピー性皮膚炎

Q 3.アトピー性皮膚炎の病態生理と皮膚合併症

Q 4.アトピー性皮膚炎の外用療法

Q 5.アトピー性皮膚炎のかゆみと内服療法

Q 6.アトピー性皮膚炎の悪化要因

Q 7.ステロイド忌避とアトピービジネス

Q 8.アトピー性皮膚炎の合併症(皮膚疾患以外)

Q 9.スキンケア

III.食物アレルギー

Q10.食物アレルギーの診断

Q11.食物アレルギーの食事療法

Q12.食物アレルギーの除去食解除

Q13.食物アレルギーの即時型反応への治療

Q14.食物アレルギーへの社会的対応

Q15.食物アレルギーの免疫療法

Q16.口腔アレルギー症候群・食物依存性運動誘発アナフィラキシー

Q17.新生児乳児消化管アレルギー

IV.気管支喘息

Q18.気管支喘息の検査と診断

Q19.乳児喘息の診断と治療

Q20.急性発作への対応

Q21.気管支喘息の長期管理薬

Q22.気管支喘息の長期管理薬中止のめやす

Q23.環境整備

Q24.鼻炎・副鼻腔炎と気管支喘息

Q25.患者教育

Q26.気管支喘息の鑑別疾患

Q27.ウイルス感染症と気管支喘息

Q28.運動誘発喘息と運動療法

V.アレルギー性鼻炎,結膜炎

Q29.アレルギー性鼻炎の診断

Q30.アレルギー性鼻炎の原因

Q31.アレルギー性鼻炎の治療

Q32.アレルギー性結膜炎

VI.蕁麻疹,薬物アレルギー,その他

Q33.蕁麻疹

Q34.接触皮膚炎

Q35.予防接種とアレルギー

Q36.薬物アレルギー

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書籍情報

  • ISBN:9784883787555
  • ページ数:242頁
  • 書籍発行日:2012年5月
  • 電子版発売日:2013年4月20日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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