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実臨床に役立つIBD内視鏡-診断・モニタリング・サーベイランス

  • ページ数 : 264頁
  • 書籍発行日 : 2015年10月
  • 電子版発売日 : 2018年11月9日
¥8,250(税込)
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商品情報

内容

炎症内視鏡(特にIBD)に焦点を絞った実臨床に役立つ教科書

IBDの診断において大事なことは、履歴や理学的所見、検査値、内視鏡所見に基づき正しく診断し、他疾患との鑑別を行い、間違った診断やそれに基づく治療による患者の不利益をなくすことである。IBDに関心のある一般内科医・消化器内科医を対象として執筆された専門書。

序文

潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)の本邦での増加は著しく,消化器疾患を診療している医師にとってIBD 患者さんの診療は避けて通れないものとなってきた.また,抗TNFα抗体を含めて種々の新薬が登場し,治療法も複雑になり,的確な診断や治療経過把握に内視鏡は欠かせないものとなっている.この状況に対応した内視鏡の解説書が少ないことを懸念していたが,ここにIBD の実臨床に直接役立つ,今までにないユニークな内視鏡の教科書が出来上がったと確信している.消化管,とくに大腸内視鏡は,疾患群別に腫瘍内視鏡と炎症内視鏡とに分けて考える必要がある.本書は炎症内視鏡,とくにIBD に焦点を絞ったものである.IBD など炎症の腸疾患を実際に診療していくにあたり,内視鏡には3 つの大きな役割があると考えている.

1)まず診断の手段としての内視鏡である.IBD の診療において大事なことは,医療面接により正しく的確に病歴を把握し,理学的所見,糞便検査や血液検査に基づいて,鑑別をすすめていくことである.ここまでで,ほぼ90 % 以上の症例で診断が可能であるが,さらに内視鏡所見に基づき精確に診断し,他疾患との鑑別を行い,各患者さんに応じた治療を行っていくことである.間違った診断や,病態も考えない治療は患者さんの不利益をもたらすことになる.

2)次に,治療効果や経過を評価(モニタリング)するための内視鏡である.IBD の治療において大事なことは,症状などの変化のみならず治療後の内視鏡によるモニタリングにより治療効果を判定し,治療の変更や継続・中止などを判断していくことである.

3)さらに,炎症からの発癌への対策,すなわち,適切な癌サーベイランスにも内視鏡が必要とされる.また,腫瘍内視鏡と同様に,内視鏡による拡張術など内視鏡治療にも重要である.

対象読者は,おもにIBD に関心のある一般内科医や消化器内科医と考えている.また,一般病院において内視鏡を日常的に扱っているが,必ずしもIBDを専門としているわけではない方々も対象としている.患者さんは下痢や腹痛などをきたし,外来にやってくる.的確な診断と治療が求められる.次に,数人ないし数十人のIBD 患者を担当しており,治療を開始したがそれが適切なのか,さらには,どのような治療をいかに続けていくか日常悩んでいる方々,そのような読者も想定している.

本書は山本博徳先生とともに監修させていただいたが,編集いただいた久松理一君と矢野智則君が各著者と密接に連絡をとり築き上げた労作であり,炎症内視鏡の3 つの役割を重視して,内視鏡写真を中心に編集された,かつ実臨床に合わせて,実際の症例呈示と豊富な内視鏡写真から構成された,今までにない非常にユニークでわかりやすいものとなった.炎症内視鏡のバイブルとなると確信している.読者の皆様の日常臨床に直接役立つものとして座右においていただければと存じます.


2015年9月

北里大学北里研究所病院炎症性腸疾患先進治療センター
日比 紀文

目次

第1章 IBD診断における問診・理学的所見の取り方のコツ・ピットフォール

第2章 IBDの内視鏡診断 典型例/他疾患との鑑別

第3章 IBDにおける内視鏡の重要性(総論)

第4章 IBDにおける内視鏡のコツ

内視鏡施行前の評価(CT・MRI・USなど)/適応・禁忌・注意事項/病理生検のコツ

第5章 内視鏡によるIBDモニタリング

【総論】IBDのモニタリングにおける内視鏡の位置づけ/粘膜治癒という概念の重要性と課題/各内視鏡スコアの特性

【各論】 潰瘍性大腸炎  急性期の寛解導入前後での内視鏡(その適応、時期、注意事項など)/外来でのモニタリング

【各論】 クローン病  抗TNF-α抗体製剤による寛解導入前後での内視鏡観察/術後の内視鏡モニタリング/臨床症状と内視鏡所見が一致しない症例/小腸病変のモニタリング

第6章 IBD治療中の特殊ケース

難治性潰瘍性大腸炎におけるCMV感染合併-どこまで内視鏡でわかるか?/IBDにおけるClostridium difficile感染合併例-偽膜形成例と非形成例/5-ASAアレルギー-特徴的内視鏡所見は存在するのか?

第7章 IBD内視鏡治療

内視鏡的バルーン拡張術の適応-どのような症例に積極的に行うか/バルーン拡張術の実際-偶発症,ピットフォールも含めて/バルーン拡張術後の戦略

第8章 IBDカプセル内視鏡

BD患者におけるカプセル内視鏡の適応/カプセル内視鏡前の消化管開通性評価/IBD患者のカプセル内視鏡所見

第9章 IBDサーベイランス内視鏡

潰瘍性大腸炎患者/クローン病患者


付録 IBDの内視鏡スコア/IBD診療におけるコントロバーシーな話題
IBD診療において陥りやすいピットフォール(症例ケース)

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書籍情報

  • ISBN:9784888759175
  • ページ数:264頁
  • 書籍発行日:2015年10月
  • 電子版発売日:2018年11月9日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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