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臨床医のための 医療AI概論

  • ISBN : 9784931400955
  • 書籍発行日 : 2019年12月
  • 電子版発売日 : 2020年2月19日
  • 判 : A5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥3,630 (税込)
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商品情報

臨床現場で利活用が進む医療AIの仕組みを、高度な数学の知識がなくても理解できるように図版とともに分かりやすく解説

人工知能(AI)は、医療の現場でも疾患の診断、治療方法の検討などに導入され始めています。 この医療AIテクノロジーの基礎を知っておきたいと考えている医師・医学生のために、高度な数学の知識がなくても理解できるようにフルカラーを用いた豊富な図版と共に分かりやすく解説した教科書です。 さらに、医療AIが今後どのように進展していき、それに伴い医師ら医療スタッフの働き方がどのように変化していくかについても考察しています。 自分の疾病治療や健康増進に医療AIがどのように関わってくるかについて、興味を持っている方にもお薦めします。

■ 序文

はじめに

医療現場は、ますます過酷になっています。2004年に開始された新臨床研修制度をきっかけに、地域医療での医師不足が問題となりました。さらに同時期、医療ミスに関連した多くの訴訟報道がありました。

この新臨床研修制度と2018年から開始された新専門医制度の結果、内科や外科といった専門医資格の認定に時間のかかる診療科を志望する専攻医が、減少したと報道されています。

さらに2018年は、複数の医学部入試において、女性受験者を減点し男性受験者を優遇していた、という報道がなされています。

この背景には、医師という仕事の特殊性、つまり医師の負担や責任が大き過ぎ、その結果として長時間の超人的な働き方が、常態化していることにあります。つまり、女性医師の出産や育児に対するサポート体制を整備することなく、辞める可能性が少ない男性の受験者の優遇で対応してしまうという理由があるのでしょう。

医師の仕事は多岐にわたります。診療、診断、治療、教育、研究など数多くのことを、医師は1人でこなさなくてはなりません。また医師は、患者の診療に対し最終的な意思決定および責任を持ちます。担当する患者の病状が急変したら、夜中でも駆け付けなければなりません。今後は急激な高齢化社会を迎え、ますます医療機関を受診する高齢者が増えるでしょう。

現場の臨床医は、まさに限界を迎えています。医師の日常的な過労に起因する医療ミス、過労死が頻繁に報道されています。私の周りでも過労で体を壊したり、早々に過酷な現場から離れていく人をよく見かけました。

この流れを受け、2019年3月、厚生労働省より医師の働き方改革に対する通知がなされました。これは暫定特例水準対象の医師に対しては一定期間に限り年間1920時間までの残業を認めるというものでした。一般的な労働者の過労死ラインである月間80時間を大きく超えたこの決定は、多くの議論を巻き起こすことになりました。

しかし、私を含め多くの臨床医は、その現場を知っている者として、確かにこんなものかな、というのが実感だったのではないかと思います。この労働時間の最大値を提示できたという点においては、大きな進歩のはずです。少なくとも、今後の医師の働き方改革に向けた、1つの道しるべができたのではないかと考えています。

ここで重要なことは、医師の仕事のなかには、医師でなくてもできるような仕事、また時間短縮できるものがたくさんあります。本来、医師は医師にしかできない仕事に、集中するべきなのです。そして医師以外ができるようなことは、どんどん人工知能(AI)にやらせる方がよいのです。

現在、大方の臨床現場にはまだAIが導入されていません。しかし近い将来、AIが医療従事者の仕事を肩代わりすることで、医師はより専門性を発揮できる業務に集中できるはずです。これにより、医師の過労状態を是正することができれば、多くの医療ミスも減らせると思います。

このように書くと、AIは万能のように思えるかもしれません。しかしAIにはいくつかの弱点があります。例えばAIの基本構造であるニューラルネットワークは、なぜそのような結果になったのかを説明することが、現時点ではできません。合理的な理由の説明ができないAIの結論に対し、目の前の患者さんの治療に最終的な責任を負う医師は、どのようにAIの結果を解釈するのかという問題があります。

また現在、医療AIの開発は、多くが企業ベースで進められています。企業の目的は、AI技術により自社の製品を改良して販売することにあります。つまり商用目的です。そしてこのような研究には、多くの患者データ(教師データ)が必要となります。この教師データは、患者一人ひとりの個人情報です。この患者の個人情報が、商用目的の教師データに用いられていることも、考えていく必要があります。

そして、この議論をするためには、正確なAIの基礎知識が必須となります。しかし現在は、医師がAIに関して体系的に学ぶ機会はほとんどありません。

本書は、今後発達していく医療AIに関して、正しい知識を持っていただくことを目的に執筆しました。そして、執筆に当たり気を付けたことは、私の15年間の内科の臨床医としての経験を生かし、臨床医が十分に理解できるよう図を多用して、わかりやすくしたことです。

また、これからAIを学ぶ方にとって重要な言葉(例えば、人工知能、ディープラーニング、ニューラルネットワークなど)について解説します。そしてこの今後「医療AI学」という学問領域が出てくることを見越し、これに対する試験対策(大学試験、国家試験、認定医試験、専門医試験など)にも対応できるように留意して執筆しました。

本書が、今後の日本の医療AIの活用に対するみなさまの一助になれば幸いと考えております。

最初に申し上げておきますが、AIが医師を超えたり、医師がAIに置き換わることは絶対にありません。患者との円滑なコミュニケーションや、思いやり、傾聴、真摯な態度など、人間ならではの対応をAIに任せられないからです。AIは、臨床医にとってただのツールに過ぎないのです。そしてAIという言葉に、いたずらに踊らされてはいけないのです。

令和元年11月吉日

山田朋英/谷田部卓

■ 目次

PART1 進化するヘルスケアとその環境

PART2 人工知能とは何か

PART3 自然言語処理の発達

PART4 ヘルスケアへの応用

PART5 変容する社会と医療の姿

■ 特記事項

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