現場の疑問に答える もの忘れ診療Q&A

  • ページ数 : 206頁
  • 書籍発行日 : 2020年7月
  • 電子版発売日 : 2020年7月21日
¥4,180(税込)
ポイント : 76 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

日常携わる高齢者診療における,もの忘れ・認知症を診療する上でのさまざまな疑問点,注意点をQ&A形式で実践的に解説!
アルツハイマー型・レビー小体型・血管性認知症の違いといった基本から,糖尿病など生活習慣病と連関した「合わせ技認知症」など話題のトピックまで含め,高齢者を診るすべての医療従事者にとって役立つ内容

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

はじめに

認知症は高齢者の要介護となる原因の第1 位にあげられ,健康寿命の延伸には認知症への対策が最も大きな課題となります.2012 年に本邦で行われた大規模疫学調査によれば,認知症高齢者数は約462 万人と推定され,2020 年の現在では約600万人,そして2025 年には700 万人を超えるであろうと推測されております.これは65 歳以上の高齢者の5 人のうち1 人に相当します.さらに,前段階の軽度認知障害もほぼ同数いるものと推定されるため,3 人中1 人が認知症またはその前段階ということになります.したがって,認知症は誰でもが関わりをもつ最もcommonな疾患ということになり,医療従事者としては避けてとおることができません.

認知症の中で,最も多いのがAlzheimer 型認知症ですが,その他にも様々な原因疾患が知られており,それぞれ症状や経過に違いがみられます.したがって,治療やケアもそれぞれ異なってまいりますので,正しく認知症を理解し,早期に診断,鑑別を行い,適切な対応が求められます.

本書は,認知症の総論につづき,各論では認知症をきたす代表的な疾患(Alzheimer型認知症,血管性認知症,Lewy 小体型認知症,前頭側頭型認知症,その他の認知症),そして最後に認知症の政策,制度,に分けられて構成されております.臨床の現場で疑問に答える形式で,最新のトピックスも加えられ,図表を多く用いてコンパクトにまとめられております.はじめて認知症を学ぶ医学生や看護学生から,実際に認知症者の診療や看護,介護にたずさわる臨床医,研修医,看護師,薬剤師,その他の医療スタッフなど多くの方々にご活用いただけるものと思います.

本書を通じて,認知症診療のスキルアップにつながることを切に願い,多くの患者さんの診療に役立つことができれば幸いです.


2020年7月

東京医科大学高齢総合医学分野特任教授
南東北グループ総合東京病院認知症研究センター長
羽生 春夫

目次

Chapter1 総論

Q1 認知症の定義と診断基準について教えて下さい

Q2 わが国の認知症の有病率と病型について教えて下さい

Q3 認知症ではどのような症状がみられますか?

Q4 軽度認知障害(MCI)の概念と対応について教えて下さい

Q5 もの忘れ外来の診療手順を教えて下さい

Q6 生理的健忘との鑑別について教えて下さい

Q7 うつやせん妄との鑑別について教えて下さい

Q8 認知症を引き起こす原因について教えて下さい

Q9 治りうる認知症にはどのようなものがありますか?

Q10 神経心理検査にはどのようなものがありますか?

Q11 画像検査にはどのようなものがありますか?

Q12 血液,脳脊髄液検査にはどのようなものがありますか?

Q13 抗認知症薬について教えて下さい

Q14 BPSDにはどのようなものがありますか?

Q15 BPSDの治療薬にはどのようなものがありますか?

Q16 易怒性や攻撃性にはどのように対処すべきですか?

Q17 妄想や幻覚にはどのように対応すべきですか?

Q18 うつやアパシーにはどのように対処すべきですか?

Q19 合併症(転倒・骨折,誤嚥・肺炎,摂食障害・低栄養)への対応と予防について教えて下さい

Q20 フレイルやサルコペニアとの関連について教えて下さい

Q21 認知症の危険因子と防御因子について教えて下さい

Q22 運動や食事による認知症予防について教えて下さい

Q23 糖尿病との関連について教えて下さい

Chapter2 Alzheimer型認知症(AD)

Q1 病理・病態について教えて下さい

Q2 臨床像と診断基準について教えて下さい

Q3 画像所見の特徴について教えて下さい

Q4 アミロイド,タウPETについて教えて下さい

Q5 抗認知症薬による治療アルゴリズムについて教えて下さい

Q6 高齢者タウオパチーとの鑑別について教えて下さい

Chapter3 血管性認知症(VaD)

Q1 診断基準について教えて下さい

Q2 画像所見と病型分類について教えて下さい

Q3 神経症状や身体症状への対応について教えて下さい

Q4 危険因子の管理,治療について教えて下さい

Q5 抗血栓療法について教えて下さい

Q6 脳アミロイドアンギオパチーについて教えて下さい

Chapter4 Lewy小体型認知症(DLB)

Q1 診断基準と早期診断のポイントについて教えて下さい

Q2 DLB とPDD との相違について教えて下さい

Q3 画像所見の特徴について教えて下さい

Q4 経過と予後について教えて下さい

Q5 レム期睡眠行動異常症(RBD)との関連について教えて下さい

Q6 パーキンソニズムの治療について教えて下さい

Chapter5 前頭側頭型認知症(FTD)

Q1 診断のポイントについて教えて下さい

Q2 画像所見の特徴について教えて下さい

Q3 薬物療法と非薬物療法について教えて下さい

Q4 介護者への指導について教えて下さい

Chapter6 その他の認知症

Q1 プリオン病について教えて下さい

Q2 進行性核上性麻痺と大脳皮質基底核変性症について教えて下さい

Chapter7 政策,制度

Q1 家族(介護者)教室について教えて下さい

Q2 認知症疾患医療センターとはどのようなところでしょうか?

Q3 介護保険制度について教えて下さい

Q4 認知症サポート医の役割について教えて下さい

Q5 認知症施策推進大綱について教えて下さい

Q6 認知症カフェについて教えて下さい


索引

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:9.8MB以上(インストール時:23.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:39.2MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:9.8MB以上(インストール時:23.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:39.2MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784498328563
  • ページ数:206頁
  • 書籍発行日:2020年7月
  • 電子版発売日:2020年7月21日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。