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  • 患者中心の医療の方法 原著第3版
  • ISBN : 9784758123716
  • ページ数 : 456頁
  • 書籍発行日 : 2021年3月
  • 電子版発売日 : 2021年3月31日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥6,930 (税込)
ポイント : 378 pt (6%)

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商品情報

Patient-Centered Medicine Transforming the Clinical Method [THIRD EDITI0N]

患者中心の医療の方法を体系的に学ぶための教科書!患者中心の医療の考え方から実践まで,豊富な事例で学べます!医学生や研修医への教育・指導方法も解説!家庭医療を志す医師必読のバイブル!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

原著第3版の序


患者中心の医療の方法を支える原理は一貫していますが,その構成要素が変わりました.つまり,6つではなく,今は4つの構成要素になっています.例えば,「実際に実行可能であること」は,以前は構成要素の1つでしたが,臨床ケアの一部ではないと考えられたので,ここに含まれていた時間とチームワークについては,この本の別の部分に移しました.以前の構成要素のなかで2番目に変化が加えられるものが「予防と健康増進」ですが,これは患者と臨床家の相互のやり取りへ組み込めると考えられたので,他の構成要素の一部となりました.健康増進と予防がそれぞれ患者中心のケアのどこに組み込まれるかについて,概念がすっきりとわかりやすいものになりました(第1章参照).教育と学習の章は,関連する教育の文献と方法論について最新の情報を概説します.研究の章では,実際に経験された物語を通して,患者中心とはどういうことなのかを明らかにします.これらの章では,患者中心の臨床ケアがもたらしてくれる重要な効果について,明確で,有益で,希望に溢れる情報も提供します.

本書は5部構成です.第1部は患者中心の臨床ケアの導入に当たる部分で,患者中心の医療の方法がどのように発展してきたかについてと,他のケアモデルとの関係について扱います.加えて,患者中心性の意味するところについてのありがちな誤解を明らかにしています.第1部の第2章は,Ian R McWhinney によって書かれた歴史的展望です.

第2部では,患者中心の医療の方法における相互に作用する4つの構成要素について述べています.第3章から第7章では,構成要素①〜④のそれぞれについて詳しく解説しています.臨床に関わっている読者には,患者中心のアプローチの4つの構成要素のそれぞれに対応している事例が第3章〜第7章に埋め込まれていることに気づくでしょう.日々の臨床の中で患者中心性を適用することに最も興味がある人たちは,その事例から読むと良いかもしれません.McWhinney(2001:88)が思慮深く記したように,「事例が私たちに物事を生き生きと伝えるのです.いくらデータを集めてもそうはできません.」まとめてみると,その事例はある忙しい医師の診療で遭遇する典型的な一連の患者たちを代表しています.すべての事例は,実際の臨床で出会ったものをもとにしていますが,氏名,日付,場所についてはプライバシーの関係上,変更しています.

第3部は,教育と学習について書かれており,5つの章からなります.第8章では医学教育の経験を検討しています.学習者中心の医学教育の方法と患者中心の診療の類似性について第9章で述べています.患者中心の医療を実践・学習・教育することには,個人として,専門職として,そしてシステムとして多くの困難な課題がありますが,これについては第10章で説明しています.第11章では,患者中心の医療の方法を教育する上での方略の詳細と,実際的なヒントについて取り上げます.特別な教育ツールである患者中心の事例提示については,第12章で述べています.

第4部では,患者中心の臨床ケアが実践される上で重要な保健医療の2つのコンテクストを扱います.第13章では,チームワークのコンテクストについて深く掘り下げます.第14章では,患者中心のケアでお金が貯まるというニュースを提供することで,非常に関心が高まっている保健医療における費用の抑制について扱います.

第5部は,研究についてですが,関連する文献のレビューを重要な評価尺度についての解説に結びつけます.質的および量的方法論が述べられます.第15章は,患者中心の医療の方法が明らかにした質的な知見について述べています.第16章は,量的研究のレビューで,特に,数々の素晴らしいシステマティックレビューを扱います.第17章では,患者中心のケアを患者がどのように認識しているかの評価尺度と,それらを研究と教育でどのように用いるかについて示しています.第18 章では,患者中心の医療の方法に従って診察場面を評価する,私たちが開発したユニークな評価尺度について説明します.

最終章(第19章)では,本書の重要なメッセージを要約して,患者中心の医療の方法の実践・教育・研究を行う上での課題とやり甲斐という未来へ目を向けます.


2013年10月

カナダ,オンタリオ州ロンドンにて
Moira Stewart
Judith Belle Brown
W Wayne Weston
Ian R McWhinney
Carol L McWilliam
Thomas R Freeman




日本語版への序


本書で述べられている「患者中心の医療の方法」は,過去50年にわたり,医療者が患者のためにケアの質を向上させることの助けになってきました.この方法は,公平性と思いやりの道徳的基盤の上に構築されました.生物医学のみに焦点を当てた方法から,患者がもつ問題の社会,感情,発達,そして家族の側面についての焦点も加えた方法へ−そのような新しい方法でケアを行いたいと考える臨床家によって,そのような臨床家のために,この方法は考案されました.医療者と患者が出会う時,医学の世界と患者の世界が重なります.この医療の方法は,これら2 つの世界の間のギャップを埋めるために「共通の理解基盤を見出す」と呼ばれる案内を提供します.重要なことは,「患者中心の医療の方法」が患者と医療者の間にある,継続的かつ徐々に深まる人間関係を前提としていることです.

「患者中心」という用語は,しばしば明確な定義なしに使用されますが,本書では明確に定義されています.本書を読むことにより,一連の研究エビデンスによって支持され,そして医学教育で教え学ぶことが成功している「患者中心の医療の方法」について理解を深めることができるでしょう.

「患者中心の医療の方法」を使用することを支持する一連の科学的エビデンスについては,強調する価値があります.日本を含む世界で行われた研究が,患者が患者中心のアプローチを望み,それを期待していることを示しています.また,患者中心の医療の方法は,患者の健康とアウトカムを改善するのに効果的であることが示されています.そして重要なこととして,患者中心のケアは保健医療の費用を抑制する効果をもたらします.

『Patient–Centered Medicine : Transforming the Clinical Method』の第3版にあたる本書の翻訳は,「患者中心の医療の方法」の概念と実践に没頭してきた葛西龍樹 博士と日本プライマリ・ケア連合学会の若手メンバーの献身的な仕事に委ねられました.そして彼らはそれを成し遂げました.1992年,葛西博士は,カナダのBritish Columbia大学での家庭医療専門研修中に,選択研修としてWestern大学を訪れ,Ian McWhinneyや筆者らと学びました.それが私たちの長い友情の始まりであり,その後も日本とカナダの間で多くの訪問を両方向で重ね,多くの実りある議論を生み出しました.これからも,その成果は私たちみんなへ栄養を与え続けることでしょう.


2021年3月

Moira Stewart

■ 目次

◆ 原著第3版の序

◆ 日本語版への序

◆ 監訳のことば

◆ 訳者まえがき,訳者一覧

第1部 総論

第1章 はじめに

 患者中心の医療の方法/患者中心の医療の方法と他の診療モデルとの関係/

 患者中心の医療の方法の価値/ 21世紀の患者中心の医療の方法への挑戦:ケアの新たなコンテクスト/

 EBM と患者中心の医療の方法:2 つの世界観の合流/患者中心の医療の方法についてのよくある誤解/

 結論

第2章 医療の方法の進化

 Thomas Sydenham / SydenhamからLaennecへ/病気のナラティブ/

 Kurt Goldstein の医療への全人的アプローチ/健康と疾患についての別の考え方/

 医療の方法の改革/変化の難しさ

第2部 患者中心の医療の方法の4つの構成要素

第3章 第1の構成要素:健康,疾患,病気の経験を探る

 健康,疾患,病気/健康の特性を探る医療の方法/

 病気の経験の4つの特性(FIFE)を探る医療の方法/健康,疾患,病気の経験の区別/

 病気へのよくある反応/患者の手がかりときっかけ/健康と病気の経験のナラティブ/

 健康の特性:健康増進と疾患予防との関連性/個々の患者における健康増進と疾患予防/結論

 •「 私は死にたくない!」構成要素①を説明する事例

 •「 私は編集者に投書しなければいけない!」構成要素①を説明する事例

第4章 第2の構成要素:全人的に理解する 

 第1節- 個人と家族

 人間:個人としての発達/スピリチュアルな問題/人と家族のライフサイクル/結論

 • トラウマ,悲劇,信頼そして克服:構成要素②を説明する事例

第5章 第2の構成要素:全人的に理解する 

 第2節- コンテクスト

 はじめに/コンテクストの近位と遠位の要素/結論

 •Mary T:構成要素②を説明する事例

 •「先生,私がレズビアンかどうかわかる検査をお願いします.」:構成要素②を説明する事例

第6章 第3の構成要素:共通の理解基盤を見出す

 共通の理解基盤を見出すことの重要性/問題を定義する/ゴールを定義する/

 予防と健康増進/患者と臨床家の役割を定義する/共通の理解基盤を見出す過程/

 共通の理解基盤を見出す支援のための方略/結論

 •「 いっそ成り行きに任せてしまえ!」:構成要素③を説明する事例

第7章 第4の構成要素:患者- 医師関係を強化する

 はじめに/同情,思いやり,共感,信頼/患者- 医師関係における力/継続性と恒久性/

 癒やしと希望/自己洞察と実践知/転移と逆転移/結論

 • 私たちが最初に目と目を合わせた時:構成要素④を説明する事例

 • 漠然とした苦痛のための目印:構成要素④を説明する事例

第3部 患者中心の医療の方法の学習と指導

第8章 医師になること:医学教育の人間的経験

 教育に用いられる2 つの対照的なメタファー/学習の人間的側面を理解する/

 1.ナラティブ学習:変化をもたらす旅/ 2.発達理論/ 3.メンタリング/

 4.専門職の形成/教師のためのガイドライン/結論

 • 使者:医師になることを説明する事例

第9章 学習者中心の教育

 ①ニーズ評価:ギャップとゴールの両方を探る/②学習者を全人的に理解する/

 ③共通の理解基盤を見出す/④学習者- 教師関係を強化する/結論

 • そこにいること:学習者中心であることを説明する事例

第10章 患者中心の医療の方法を学び教える上での困難な課題

 患者- 医療者コミュニケーションの意識されない複雑さ/臨床診療の性質/

 共通の理解基盤を見出すことに伴う不快さ/自己洞察の必要性/

 伝統的医学モデルの過度の強調/患者の話を聴くことより,病歴聴取に集中する/

 経験の浅い教師/教師への競合する要求/教師の過保護/ロールモデルとしての教師/

 教育と学習のチームワーク/結論

第11章 患者中心の医療の方法を教育する:実際のコツ

 教育前/教育中/教育後/結論

第12章 患者中心のケアの教育ツールとしての事例報告

 事例提示アプローチのレビュー/患者中心の事例提示の説明/

 患者中心の事例提示の短縮形/患者中心の事例提示の利点/結論

 • Margaret L:患者中心の事例報告を説明する事例

第4部 保健医療のコンテクストと患者中心のケア

第13章 チーム中心のアプローチ:どのようにチームを作り,維持するか

 • チームは彼女の物語を入れる器だった:チーム中心のアプローチを説明する事例

第14章 保健医療費と患者中心のケア

第5部 患者中心のケアに関する研究

第15章 患者中心のケアを照らし出すための質的方法論の使用

 患者の健康,疾患,病気の経験を探る/全人的に患者を理解する/共通の理解基盤を見出す/

 患者- 臨床家関係を強化する/患者中心のケアを提供する際のチーム中心のケア/結論

第16章 患者中心のケアの影響に関するエビデンス

 患者中心の相互作用を改善する/患者のアドヒアランスを改善する/健康アウトカムを改善する/

 患者中心のケアの測定/要約

第17章 患者中心性についての患者の認識を測定する

 はじめに/患者中心性についての患者からみた認識の測定尺度/結論

第18章 患者中心性を測定する

 患者中心のコミュニケーション測定尺度/

 患者中心のコミュニケーション測定尺度のコーディング/結論

第19章 本書のまとめ


文献

著者紹介

事例分担執筆者

謝辞・献辞

索引

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