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マウス・ラットモデル作製・解析プロフェッショナル~あなたの研究をステップアップさせる最新・最適手技

  • ページ数 : 320頁
  • 書籍発行日 : 2021年3月
  • 電子版発売日 : 2021年4月14日
¥6,160(税込)
ポイント : 112 pt (2%)
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商品情報

内容

ゲノム編集でマウス・ラット研究の重要性が高まる中,課題を突破する実験書.モデル動物の作出,病理解析,行動解析,スクリーニングの達人により,あたかも研究支援を受けるように技術を導入できるノウハウが満載

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序文

はじめに

生命科学研究において,モデル動物を用いた研究は古くから重要な役割を担ってきました.新たな解析技術が次々と研究に導入される現在でも,ヒト疾患の病態や動物の身体の構築機構を正しく理解するためには,動物実験の存在が欠かせないことは変わりありません.むしろ,動物個体を用いた研究の内容はさらに発展を続けていると言っても過言ではなく,ゲノム編集技術を用いた遺伝子改変動物の作製における進歩は,このことを端的に物語っていると言えます.遺伝子改変動物を迅速に作製し目的に合った解析手法を使うなど,モデル動物を自在に使いこなすことは,生命科学を志す研究者にとって新たな発見を得るための大きな武器となると思われます.

しかし,すでに動物実験に精通し,あるいは動物実験の専門家が近くにいるという場合は別として,モデル動物の重要性は理解していても手を出しにくいということも少なくないと思われます.また,限られた研究予算の中から動物作製や革新的な解析を用いようとして,なかなか踏み切れないケースがあろうことも想像されます.ところが,モデル動物の作製と解析にその道のエキスパートが手を差し伸べてくれる,そんな都合のよい話が世の中には存在するのです.

文部科学省の科学研究費の予算を用いて2016年度より先端モデル動物支援プラットフォーム(AdAMS)が組織されました.AdAMSは,モデル動物作製・病理形態解析・生理機能解析・分子プロファイリングの4つの支援を行い,日本の生命科学研究におけるボトムアップと先端研究の推進の両方をめざしています.支援に応募する資格のある研究者は科学研究費の受給者になりますが,毎年多くの研究課題が支援課題として採択されて着実に成果があがっています.AdAMSがめざしている活動は,通り一遍のモデル作製や解析サービスではなく,日本の科学研究をリードするエキスパートによる最先端技術を用いた支援です.

本書は,日頃AdAMSの支援活動を実施されている研究者の皆さんによるモデル動物の作製と解析を紹介するものです.AdAMSで行われている支援の内容はもとより,各研究者が得意とする先進的な内容の技術も紹介されています.また,支援事業を最大限に有効な形で利用して研究の目標を達成するためのアドバイスや,4つの支援活動を受けて素晴らしい成果をあげた研究も取り上げました.さらに,幕間としてトップランナーの先生方が研究にまつわる裏話をショートコラムの形で寄稿くださっています.この本を手に取ってくださった読者の皆様には,内容を楽しく読んでいただいて,モデル動物を使った研究に役立てていただきたいと思います.さらに,ご自身の研究にAdAMSの支援が加わるの支援が加わるとさらなる発展が望めそうだと思われた場合は,積極的な支援事業への応募を検討してください.現行のAdAMSは2021年まで続きますので,皆様からの支援への提案をこれからも期待しております.

本書の企画にあたって,ご賛同とバックアップをしてくださったAdAMS領域代表の井上純一郎先生をはじめ幹事と班長の皆様,執筆を快く引き受けてくださった班員や被支援者の皆様に心から感謝致します.また,COVID-19の影響が広がるなか,型破りの出版提案に対して真摯に対応してくださり,実現に尽力してくださった羊土社編集部の間馬彬大氏と早河輝幸氏にもお礼を申し上げます.


2021年2月

AdAMS幹事を代表して
中村卓郎

目次

第1章 モデル動物の作製

1 遺伝子改変動物の作製支援活動【八尾良司,﨑村建司】

2 ゲノム編集マウスの作製と注意点【野田大地,伊川正人】

3 遺伝子発現誘導システムを用いたマウスモデルの作製とその応用【田口純平,小沢 学,三小田 直,山田泰広】

4 学術研究リソースとしての遺伝子改変マウス【高橋 智,水野聖哉,杉山文博】

5 効率的なゲノム編集ラットの作製方法【服部晃佑,吉見一人,松下夏樹,小林和人,真下知士】

6 マウスのリソースバンク・データベースの有効な使い方 〜使えるものを上手に使ってスピードアップ【荒木喜美,荒木正健】

7 [被支援者の視点]体細胞分裂と減数分裂の違いを生み出す分子機構【石黒啓一郎】

第2章 病理形態の解析

1 実験動物解剖ことはじめ:肝心な固定法と役に立つ染色法のすべて【宮崎龍彦】

2 免疫染色で何がわかるのか【神田浩明】

3 わかり易い神経系の病理組織形態解析【上野正樹】

4 がん転移モデルとその解析法【二口 充】

5 毒性病理学的解析【魏 民,鈴木周五,藤岡正喜,鰐渕英機】

6 ネズミと人間 〜マウス・ラットモデルを用いたヒト疾患の追求【西川祐司】

7 使いたくなる病理解析新技術【豊國伸哉,伊藤文哉,本岡大社,蒋 麗】

8 [被支援者の視点]難治がんを標的としたα線放射免疫療法開発と非臨床実証研究【長谷川純崇】

第3章 生理機能の解析

1 網羅的行動解析による脳機能評価【服部聡子,昌子浩孝,宮川 剛】

2 マウスの網羅的行動解析の実施とその注意点【藤井一希,高雄啓三】

3 マウス報酬系解析とヒト研究への展開【森屋由紀,井手聡一郎,池田和隆】

4 多機能生理計測プラットフォーム 〜電気生理,イメージング,マンガン造影,小動物仮想現実【虫明 元,田中 徹,片山統裕,小山内 実】

5 [被支援者の視点]脳内イメージングで解明する記憶の脳内表現【大川宜昭】

第4章 化合物の探索・分子プロファイリング

1 分子プロファイリング総論【清宮啓之】

2 表現型スクリーニング【田代 悦,川田 学】

3 がん細胞パネルによる化合物プロファイリング【旦 慎吾】

4 オミックス解析:表現型・薬物活性とリンクする分子経路の探索【室井 誠,馬島哲夫,牛嶋 大,松浦正明】

5 機能ゲノミクス探索【松本 健,高橋陵宇,山本佑樹,田原栄俊】

6 表面プラズモン共鳴分析法による分子間相互作用解析 〜リガンドキャプチャー法を実例として【鈴木康哲,谷口博昭】

7 [被支援者の視点]骨肉腫に抗腫瘍効果を示す新規化合物の探索【清水孝恒,信末博行,佐谷秀行】

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書籍情報

  • ISBN:9784758121125
  • ページ数:320頁
  • 書籍発行日:2021年3月
  • 電子版発売日:2021年4月14日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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