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  • Annual Review 神経 2021
  • ISBN : 9784498328709
  • ページ数 : 389頁
  • 書籍発行日 : 2021年5月
  • 電子版発売日 : 2021年5月21日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥9,680 (税込)
ポイント : 176 pt (2%)

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商品情報

ダイナミックに変わりつづける神経学分野の知見をいち早く伝える伝統書「Annual Review 神経」の最新刊!

脳神経科学分野のエキスパートたちが内外の文献を踏まえてその年の最注目トピックを厳選し,解説する好評シリーズの2021年版がいよいよ登場.2020年初頭から猛威を振るう新型コロナウイルス感染症と脳神経領域の関係をはじめ,iPS細胞による病態解明と創薬,medical engineeringの手術への応用など,基礎から臨床まで役立つ最新知見を伝える.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文


この1年間は新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い,日常生活だけでなくすべての医学会の活動や診療行為が影響を受けてきました.今回の「Annual Review神経2021」では,この新型コロナウイルス感染症と中枢神経系の関係について,および新型コロナウイルス感染症と脳卒中の関係について論じております.本書「Annual Review神経」は急速に発展する神経科学の中で,その年に注目される分野をコンパクトにまとめ,知識をリフレッシュするのに役に立つよう企画されております.

なかでもiPS細胞を用いた神経疾患の病態解明と創薬についての新たな結果がまとまりつつあり,とても興味深いところです.また,実臨床では,補体関連の薬剤が使用されるようになり,補体に関心が集まっております.今回はこれらの分野のupdateな知見が紹介されています.

今回の新型コロナウイルス感染症に対してもウイルスのスパイク蛋白のRNAを使ったワクチンが注目されていますが,ヒトSMN遺伝子を組み込んだ遺伝子治療用ウイルスベクターを用いた神経疾患の治療として,Ⅰ型脊髄性筋萎縮症の新しい治療は,従来救えなかった小児の患者を救い,正常な発達に近い状態まで回復させることを立証した点で,画期的な治療であり是非注目していただきたいと思います.一方成人では,RNA干渉による遺伝性ATTRアミロイドーシスの治療も始まっております.

脳内にリンパの流れが存在するのではと注目されているglymphatic systemに関しても,MRIによる描出が試みられており,今後認知症との関連でも重要な分野となることが予想されています.

脳梗塞の治療の分野でも血栓回収療法が注目され,血栓溶解剤としてのt‒PAとの併用が必要か否かに関しても,新たな知見が出てきました.外科領域でもmedical engineeringの手術への応用や集束超音波による脳機能手術などの新しい話題があります.また,ハヤブサ2で注目される宇宙科学においても,宇宙空間で前庭系が自律神経系と密接に関係している可能性があることが示されたなど,本書では様々な分野の興味ある内容の解説が載っておりますので,お読み頂ければ幸いです.

本書の各章が読者の日常診療や研究の糧となれば,編集者としてこれに優る喜びはありません.最後に,ご執筆いただきました先生方に編集委員一同より心から御礼申し上げます.


2021年3月
編集者一同

■ 目次

I. Basic Neuroscience

1.神経生理

1 Transcranial static magnetic stimulation(tSMS)の基礎と応用〈芝田純也 美馬達哉〉

2 尾状核細胞の報酬表現  〈網田英敏〉

2.神経病理

1 CGG リピート病(CGG Repeat Disoders) 〈村山繁雄 齊藤祐子〉

2 中毒・代謝障害の白質病変の画像と病理〈豊島靖子 岡本浩一郎 小野寺 理 柿田明美〉

3.生化学(分子生物学)

1 iPS 細胞を用いた神経疾患の病態解明と創薬:ドラッグ・リポジショニングによるALS 治療 〈髙橋愼一 森本 悟 岡野栄之〉

2 病原性記憶Th 細胞による難治性炎症疾患の病態形成機構〈木内政宏 平原 潔 中山俊憲〉

3 補体関連疾患の病態生理update 〈木下タロウ〉

4.画像

1 側頭葉てんかん画像診断の進歩 〈曽根大地 松田博史〉

2 Glymphatic system ならびにその関連事象のMRI などによる描出 〈山本 憲〉

II. 本年の動向

1 脳梗塞急性期のアドレノメデュリン静注療法の確立 〈猪原匡史〉

2 デュシェンヌ型筋ジストロフィーの核酸医薬を用いたエクソン・スキップ治療〈峰岸かつら 青木吉嗣〉

3 多系統萎縮症におけるオリゴデンドロサイト前駆細胞の役割解明と新規治療法開発〈眞木崇州〉

4 中枢神経障害による神経症状を改善する治療薬の開発 〈山下俊英〉

5 グリア瘢痕制御による新規中枢神経再生技術に関する研究開発 〈岡田誠司〉

6 自閉スペクトラム症と小脳 〈橋本俊顯〉

7 振戦の定量解析 〈酒井克也 石井信之 望月仁志〉

8 Lewy 小体型認知症の臨床診断基準 〈小松潤史 山田正仁〉

9 頸椎頸髄疾患の診断に役立つ最新の神経筋解剖 〈園生雅弘〉

10 アルツハイマー病とアミロイドβの現在 〈小野賢二郎〉

11 次世代の先端医療開発: iPS 細胞による再生医療 〈菊地哲広 髙橋 淳〉

12 Medical engineering の脳神経外科手術への応用 〈森田明夫〉

III. Clinical Topics

1.感染症・炎症疾患

1 新型コロナウイルス感染症と中枢神経系 〈下畑享良〉

2 新型コロナウイルスと脳卒中 〈早川幹人〉

3 日本国内発症PML サーベイランス疫学調査と解析 〈三浦義治〉

2.脳血管障害

1 主幹脳動脈閉塞例において機械的血栓回収療法の前に,t—PA の投与は必要か?〈木村和美 鈴木健太郎 松丸祐司〉

2 NA—1(nerinetide)による脳梗塞超急性期における脳保護療法実現の可能性〈髙橋愼一〉

3 Tissue—based による一過性脳虚血発作の新・定義 〈長谷川泰弘〉

4 脳血管攣縮研究の現状と展望 〈鈴木秀謙〉

3.脳腫瘍

1 膠芽腫に対するtumor treating fields 〈荒川芳輝〉

2 小児悪性脳腫瘍の遺伝子解析 〈中野嘉子 市村幸一〉

4.外傷

1 頭部外傷の初期診療: 頭部外傷治療・管理のガイドライン第4 版(2019)を中心に〈和田孝次郎〉

2 頭部外傷による遅発性脳障害: 慢性外傷性脳症(CTE)のタウイメージング〈高畑圭輔〉

5.変性疾患

1 ジストニアの病態生理: モデルマウスの神経活動から考察する〈知見聡美 南部 篤〉

2 GGGGCC リピートと神経変性(ALS,FTD) 〈森 康治 後藤志帆〉

6.中毒・代謝疾患

1 ウィルソン病の高精度診断 〈松浦晃洋 杵渕 幸〉

2 成人型シトルリン血症(CTLN2)の病態と治療法 〈矢﨑正英〉

7.脱髄・免疫性疾患

1 自己免疫介在性脳炎のスペクトラム 〈飯塚高浩 金澤直美〉

2 MS/NMO 女性患者への診療アプローチ 〈清水優子〉

8.末梢神経障害

1 免疫介在性ニューロパチーの超微形態学 〈小池春樹〉

2 RNA 干渉による遺伝性ATTR アミロイドーシス治療 〈関島良樹〉

9.神経筋疾患

1 Non—classical MG 〈松尾秀德〉

2 Ⅰ型脊髄性筋萎縮症に対する遺伝子治療 〈齋藤加代子〉

10.自律神経疾患

1 自律神経機能調節における前庭系の役割: 宇宙で快適に生きるために―前庭系の可塑的変化 〈森田啓之〉

2 多様な心理ストレス反応を制御する脳神経回路: 心身相関メカニズムの理解へ〈中村和弘〉

11.機能性疾患

1 てんかん治療における迷走神経刺激法の機序 〈松井 広〉

2 AMPA 受容体PET の可能性 〈阿部弘基 高橋琢哉〉

12.機能的脳神経外科

1 脊椎・脊髄外科の現状と展望 〈中瀬裕之〉

2 経頭蓋集束超音波による脳機能手術〈阿部圭市 堀澤士朗 堀 大樹 堀 智勝 平 孝臣〉


索 引

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