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科学を育む 査読の技法 +リアルな例文765

  • ISBN : 9784758121132
  • ページ数 : 165頁
  • 書籍発行日 : 2021年6月
  • 電子版発売日 : 2021年6月18日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥4,620 (税込)
ポイント : 84 pt (2%)

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商品情報

査読を制すれば研究生活がうまくいく!査読で消耗しないテクニック、論文投稿で気をつけるポイントを解説。水島ラボで蓄積・改訂されてきた,コメントとして今すぐ使える765例の英語例文集も.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

はじめに

私たち研究者の重要な使命のひとつは研究成果を論文として発表することである.論文を発表するためには,通常同業者の査読によるチェック(ピアレビュー)をうけないといけない.つまり,他の研究者やコミュニティーによる評価が,個々の研究者の活動に大きく影響する.それだけに,論文査読というのは重要な仕事である.しかし,重要であるにもかかわらず,論文査読には複雑な

事情が絡んでいる.例えば,

◆査読には莫大な時間と労力がかかるという負担

◆自分を含めた数名の判断で著者らの人生が変わりうるという責任

◆査読の方法をきちんと教わっていないという不安

◆英語がうまく書けないという苦手意識

◆匿名といえども素性がバレてしまうのではないかという懸念

◆ボランティアで行っているのだから多少のわがままは許されるだろうという甘え

◆査読をすれば何か見返りがあるのではないかという助平心

などがあろう.査読の方法や査読に対する考え方は研究者によってかなり差があるのが実情であるが,これまで公に議論されることはあまりなかった.そこで,雑誌「実験医学」に論文査読について 7 回の連載記事を執筆した.筆者の査読者やエディターとしてのこれまでの経験,実験医学読者を対象としたアンケート結果,各雑誌から得られた情報などを読者と共有した.本書の第 1 部はこれらの原稿に若干のアップデートを加えたものである.前半は,ピアレビューは必要だという前提で,できるだけプラクティカルな内容にフォーカスした.後半では,現在のピアレビューのしくみが抱える問題点などを中心に議論した.

第 2 部では,査読に関する考えをより広く知るために,九州大学の中山敬一先生,ワシントン大学の今井眞一郎先生,東京工業大学の田口英樹先生に座談会の形でご意見を伺った.国内外,さまざまな分野でご活躍の先生方の多様な考えをうかがうことができ,たいへん興味深いものとなった.第 3 部は,査読コメントの例文集とした.とりあげた文章は,筆者がエディターとして審査してきた論文に対する査読コメントを参考にさせていただいたものである.筆者がエディターの仕事をはじめたのは 2007 年のことである.FEBS Letters のエディターとして週に 1 本程度の論文のハンドリングをするようになった.義務的に仕事をこなすだけではおもしろくないので,その頃から少しずつ役立つ表現を集めることにした.その後 ,他のジャーナルのエディターも務めるようになり,例文もかなりの量になった.不足していると思われる表現をさらに追加してできたのが第 3 部の例文集である.

本書は

◆日々,査読をこなして疲れている PI(reviewer fatigue とよばれている)

◆PI から査読の手伝いを依頼されて迷惑している(と誤解している)ポスドクや大学院生

◆今後査読をたくさんするようになることを楽しみにしている怖いもの知らずの PI 候補

◆査読者の気持ちを知って自分の論文執筆に役立てようとするしたたかな筆者

など,幅広い読者に有用となるように心がけた.査読に付随する負担や不安が少しでも減れば幸いである.

最後になりますが,巻頭言をご執筆いただきました大隅良典先生,座談会で貴重なご意見を頂戴いたしました中山敬一先生,今井眞一郎先生,田口英樹先生,原稿を読んで助言してくれた研究室のメンバー,企画から編集までお世話になりました羊土社編集部の本多正徳様,早河輝幸様に心から感謝申し上げます.


2021 年 5 月

水島 昇

■ 目次

第1部 査読のリアル

1 査読依頼がきたら

ピアレビューシステムの原則

査読依頼を引き受けるべきか

断るべき時

世界の動向

2 査読の心得

何を評価すべきか

①正当性

②論理性(主要な結論が論理的にサポートされているか)

③新規性

④重要性

⑤普遍性

⑥倫理性

⑦論文の体裁

コメントすべきではないこと

universal principled review templateの提案

総説の査読の場合

改訂論文の評価

英語について

査読者も評価されている

3 査読の実際

プリントアウトすべきか

PC画面で効率よく査読する方法

研究室メンバー内外のヘルプ

コメントの書き方

書き方の例

エディターへの秘密のコメント欄

補足

4 査読システムの試行錯誤

査読と論文出版に関連する問題点

査読の仕組みはジャーナルによって異なる

レフェリーコメントの相互閲覧(cross-review)

査読コメントのリサイクル:他のジャーナルへのトランスファー

査読コメントの公開

査読者名の公開

ダブルブラインド

eLifeのユニークな査読プロセス

eLifeが試みた過激な実験

新しい査読の共通プラットフォーム「Review Commons」

プレプリントサーバー:「査読後に公開」から「公開後に査読」へ

5 査読者へのインセンティブ

査読者枯渇の危機:完全にボランティアでよいのか?

お金で解決できるか?

査読者名の公表による感謝の意の表明

査読証明書の発行

ジャーナルやデータベースの無料購読サービス

オープンアクセスジャーナルへの掲載料無料サービス

アクセプト率が高くなるのではないかという期待は無駄

第1部の最後に

第2部 特別座談会

【水島 昇(司会),今井眞一郎,田口英樹,中山敬一】

私たちの査読のリアル

はじめに

自己紹介と現在の査読への取り組み

査読を引き受ける・引き受けないの線引きは?

査読者コメントの長さはどのくらいが理想か?

査読者は「建設的」であるべきか?

査読の実際,三者三様

査読者コメントから査読者はばれるのか?

プレプリントサーバーに出す理由・出さない理由

理想の論文評価システムはどのような形か

査読者やコメントの透明性は何をもたらすのか

査読者へのインセンティブ

査読を通じてサイエンスを育み,楽しもう

第3部 査読例文集

はじめに

人称について

時制について

1 論文全体に関わるコメントに使える英語表現

論文の要約

研究分野に関するコメント

肯定的な意見

否定的な意見

論文全体に関わるコメントのまとめ

2 具体的なコメント に使える英語表現

ページや図を指定する

データを言及しつつ指摘する

主な欠点は

データの良くない点を具体的に指摘する

方法が適切ではない

既報告との関連

文献引用

議論,解釈

追加実験の要求

コントロール

説明不足

定量

統計・定量・有意差

遺伝子導入実験

電気泳動データ

顕微鏡データ

RNAiデータ

論文の体裁

図の体裁

つなぎの言葉

3 改訂版(リバイス)原稿へのコメント に使える英語表現

対応は十分

あと少し

まだ問題あり

コメントに応じていない

説明せずにデータを削除するのは良くない

4 エディターへのコメント に使える英語表現

掲載を勧める

改訂後のPublicationを勧める

雑誌のレベルに足りない

リジェクトとしたけれど見直しても良い

少し躊躇するけれどリジェクト

5 総説へのコメント に使える英語表現

良くまとまっている

良く書けている

タイムリーである

バランスがとれている,客観性がある

自分たちの仕事を強調しすぎ

他の総説と重複している

6 やむを得ず辞退する場合 に使える英語表現

お礼

本来は引き受けたいところ

専門外

この分野の研究はもうやっていない

他にたくさん査読中

他の査読さえ間に合わない

出張や休暇で読めない

忙しくて無理(こうならないように査読時間は確保しておくべき)

共同研究なので不適切

利益相反がある

すでにみた

少し長目に時間が欲しい

お詫び

他を推薦

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