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皮膚科 膠原病 皮疹から全身を診る <皮膚科ベストセレクション> 

  • ISBN : 9784521748627
  • ページ数 : 520頁
  • 書籍発行日 : 2021年5月
  • 電子版発売日 : 2021年7月7日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥15,400 (税込)
ポイント : 280 pt (2%)

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商品情報

チーム医療が求められる膠原病診療において,よりよい診療のために皮膚科医として知っておきたい知識を網羅した書.特異的な皮疹が学べる臨床写真を多く盛り込んでアトラス的な要素を充実させるとともに,近年臨床的意義が高まっている自己抗体を大きく取り上げた.他科における診療のポイント,病態解明研究の最新情報についても解説しており,膠原病の実態をより深く理解できる.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

膠原病の診療はチャレンジングである.編者も膠原病の診療に携わって30 年近くになるが,同じ症例は一つとしてなく,いまだに一例一例が新しい挑戦である.うまくいったと思えることもあれば,何らかの後悔が残ることも少なくない.いつかもっとよく分かるようになりたい,もっとうまく治療できるようになりたいと思って続けてきたが,このたび「自分ならこんな教科書が欲しい」と思っていたような書籍を編集する機会をいただいた.

本書の特徴として意識したことの一つは,アトラス的な要素の充実である.「見ただけでさまざまなことが読み取れる」ことは皮膚科の醍醐味であるが,そのためには実例を見て慣れることがもっとも近道だからである.そして,もう一つは,自己抗体を大きく取り上げたことである.古くから膠原病において自己抗体は重要な位置を占めてきたが,近年その臨床的意義はさらに高まってきており,その情報が十分に得られるように配慮した.

膠原病の診療は,一つの診療科で完結することは困難であり,複数科が連携したチーム医療が必要である.とはいえ,膠原病の患者さんは皮膚科で診断されることも多く,皮膚科はしばしば膠原病診療のゲートオープナーの役割をもつことから,皮膚科領域のみならず広い範囲について理解しておく必要がある.

本書は,皮膚科の先生方のほか,膠原病内科,呼吸器内科,循環器内科,小児科,神経内科,産婦人科,眼科,形成外科,リハビリテーション科などさまざまな診療科の第一人者の先生方にご執筆いただくことができ,皮膚科医として膠原病について知っておくべき実際的な知識を一冊に凝縮することができた.一方,皮膚病変についても一般的な教科書よりもはるかに深い内容を扱っており,研修医や他科の先生方にも膠原病の皮膚病変を百科事典的にお役立ていただけるものと考える.さらに,膠原病の病態解明の研究でブレイクスルーを迎えている分野の最新情報について,基礎・臨床のエキスパートの先生方からご執筆を賜った.

ご多忙のなか,ご執筆をご快諾くださった執筆者の先生方に心から感謝を申し上げるとともに,本書が諸先生方の膠原病の実地診療と,何よりも患者さんの予後の改善に役立てば幸甚である.


2021年4月

大阪大学教授 藤本学

■ 目次

1章 臨床の総論

 1.膠原病を疑う皮膚症状 (長谷川 稔)

 2.膠原病にみられる口腔粘膜病変 (衛藤 光)

 3.抗核抗体の知識 (三森経世)

 4.膠原病と間質性肺疾患 (坂東政司)

 5.関節炎,関節痛のみかた (金子祐子)

 6.膠原病と悪性腫瘍 (脇谷理沙,土橋浩章)

 Column:Paraneoplastic acral vascular syndrome (藤本 学)

 7.膠原病治療に用いられる薬剤 (川畑仁人)

 Column:アザチオプリンのNUDT15遺伝子多型の検査 (角田洋一)

 8.感染症のモニタリング (神田浩子)

 9.妊娠時の注意 (金子佳代子)

 10.限局性強皮症や深在性エリテマトーデスに対する形成外科的治療 (小室明人)

2章 エリテマトーデス

総論

 1.全身性エリテマトーデス (SLE) のアウトライン (河野通仁,渥美達也)

 2.エリテマトーデスにおける皮膚エリテマトーデスの位置づけと分類 (土田哲也)

皮疹の理解

 3.皮膚エリテマトーデスのアウトライン (石黒直子)

 4.急性型皮疹 (小寺雅也)

 Column:?部皮疹とその鑑別 (小寺雅也)

 5.慢性型皮疹と円板状エリテマトーデス (新井 達)

 Column:円板状エリテマトーデスと悪性腫瘍 (石塚洋典)

 Column:線状皮膚エリテマトーデス (竹中祐子)

 6.深在性エリテマトーデス (新井 達)

 7.肥厚性エリテマトーデス(疣贅状) (中野敏明)

 8.凍瘡状エリテマトーデス (中野敏明)

 9.亜急性型皮疹 (藤本徳毅)

 Column:家族性凍瘡状狼瘡 (杉浦一充)

 Column:亜急性皮膚エリテマトーデスとSjogren症候群の環状紅斑 (藤本徳毅)

 10.新生児エリテマトーデス (玉城善史郎)

 11.結節性皮膚ループスムチン沈着症 (林 美沙)

 12.エリテマトーデスにおける光線過敏症の機序と診断 (森脇真一)

 13.Lupus erythematosus tumidus (尾山徳孝)

 14.水疱性エリテマトーデス (古賀浩嗣)

 15.薬剤誘発性エリテマトーデス (松尾佳美)

 Column:Lupus erythematosus/Lichen planus overlap syndrome (LE/LP overlap syndrome) (加来 洋)

 16.エリテマトーデスと脱毛 (伊藤泰介)

 17.エリテマトーデスにおける血管炎―蕁麻疹様血管炎も含めて (川上民裕)

 18.エリテマトーデスの病理組織学的所見 (池田高治)

自己抗体

 19.抗DNA抗体と抗Sm抗体 (天野浩文)

 20.抗リボソームP抗体 (川澄日出長)

治療・リハビリテーション

 21.SLEの全身病変のマネジメント①腎臓 (中川詩織,和田隆志)

 22.SLEの全身病変のマネジメント②腎臓以外 (森信暁雄)

 23.皮膚エリテマトーデスの治療 (谷川瑛子)

3章 全身性強皮症

総論

 1.全身性強皮症のアウトライン (山崎宜興,桑名正隆)

皮疹の理解

 2.皮膚硬化 (茂木精一郎)

 Column:皮膚硬化を呈する鑑別疾患 (茂木精一郎)

 3.皮膚硬化以外の皮膚症状  (藤本 学)

 4.全身性強皮症の病理組織学的所見 (深澤毅倫)

自己抗体

 5.全身性強皮症の自己抗体 (藤本 学)

 6.抗Topo I抗体(抗トポイソメラーゼ抗体) (松下貴史)

 Column:抗セントリオール抗体 (藤本 学)

 7.抗セントロメア抗体 (松下貴史)

 8.抗RNAポリメラーゼ抗体 (濱口儒人)

 9.抗核小体抗体 (濱口儒人)

治療・リハビリテーション

 10.皮膚硬化に対する治療 (吉崎 歩)

 11.難治性潰瘍・壊疽とその治療 (関口明子)

 Column:下肢壊疽と抗セントロメア抗体 (白記達也)

 12.間質性肺疾患の診断と治療 (川口鎮司)

 13.肺高血圧症の診断と治療 (波多野 将)

 14.腎クリーゼの診断と治療 (白井悠一郎)

 15.消化管病変の診断と治療 (嶋 良仁)

 Column:B細胞異常とB細胞標的療法 (佐藤伸一)

 Column:造血幹細胞移植による強皮症治療 (三苫弘喜,新納宏昭)

 16.強皮症のリハビリテーション (麦井直樹)

 Column:全身性強皮症と原発性胆汁性胆管炎の合併 (藤本 学)

特殊な全身性強皮症

 17.Generalized morphea-like scleroderma (GM-like SSc) (関口明子)

 Column:全身性強皮症に伴うmorphea様皮疹 (玉城善史郎)

 18.Systemic sclerosis sine scleroderma (梶原一亨,青井 淳)

 19.薬剤性,職業性や環境因子による強皮症 (簗場広一)

4章 限局性強皮症

総論

 1.限局性強皮症の病型分類と臨床症状 (浅野善英)

 2.限局性強皮症の免疫学的異常 (牧野貴充)

 3.限局性強皮症の病理組織学的所見 (深澤毅倫)

 4.限局性強皮症における皮膚症状以外の症状 (牧野貴充)

 5.限局性強皮症に対する治療 (吉崎 歩)

 Column:Congenital morphea (三浦俊介)

類縁疾患

 6.Atrophoderma of Pasini and Pierini(Pasini-Pierini型進行性特発性皮膚萎縮症) (内田沙織,尾山徳孝)

 7.Linear atrophoderma of Moulin(Moulin型線状皮膚萎縮症) (牧野輝彦)

 8.進行性顔面片側萎縮症 (白石 研)

 9.好酸球性筋膜炎 (神人正寿)

 Column:好酸球性筋膜炎と悪性腫瘍 (寺木祐一)

 10.硬化性苔癬 (長谷川 稔)

 Column:硬化性苔癬と悪性腫瘍 (石塚洋典)

5章 皮膚筋炎

総論  

 1.筋炎の概念とその分類 (上阪 等)

 2.皮膚筋炎のアウトライン (室 慶直)

 皮疹の理解  

 3.皮膚症状 (山口由衣)

 Column:ヘリオトロープ疹とその鑑別 (山口由衣)

 Column:皮膚筋炎に伴う脂肪織炎 (白石 研)

 Column:Wong-type dermatomyositis (山本俊幸)

 4.皮膚筋炎の病理組織学的所見 (沖山奈緒子)

筋病変・合併症・特殊型

 5.筋病変の評価 (冨滿弘之)

 6.筋炎の筋病理 (井上道雄,西野一三)

 7.嚥下障害 (山本敏之)

 8.悪性腫瘍 (山口由衣)

 9.間質性肺疾患 (五野貴久)

 10.若年性皮膚筋炎 (小林一郎)

 11.薬剤による筋炎 (鈴木重明)

自己抗体

 12.皮膚筋炎の自己抗体 (藤本 学)

 13.抗ARS抗体と抗ARS抗体症候群 (中嶋 蘭)

 14.抗MDA5抗体 (細野祐司)

 15.抗TIF1抗体 (壽 順久)

 Column:抗TIF1β抗体 (外村香子,植田郁子)

 16.抗Mi-2抗体 (植田郁子)

 17.抗NXP2抗体 (市村裕輝)

 18.抗SAE抗体 (井上紗惠)

治療・リハビリテーション

 19.皮膚筋炎の治療:全身のマネジメント (五野貴久)

 20.皮膚筋炎の治療:皮膚のマネジメント (沖山奈緒子)

 21.筋炎のリハビリテーション (麦井直樹)

6章 混合性結合組織病(MCTD)/オーバーラップ症候群

 1.混合性結合組織病/オーバーラップ症候群のアウトライン (安岡秀剛)

 2.抗U1 RNP抗体 (天野浩文)

 3.混合性結合組織病の治療 (安岡秀剛)

 Column:強皮症と筋炎のオーバーラップとその抗体 (加治賢三)

7章 Sjogren症候群

 1.Sjogren症候群のアウトライン (室田浩之)

 2.皮膚症状 (濱﨑洋一郎)

 Column:環状紅斑の鑑別 (濱﨑洋一郎)

 3.皮膚以外の症状 (坪井洋人,松本 功)

 4.抗Ro/SS-A抗体と抗La/SS-B抗体 (坪井洋人,松本 功)

 5.皮膚病理組織学的所見 (福島英彦,岩田洋平)

 6.Sjogren症候群の治療 (福島英彦,岩田洋平)

8章 関節リウマチ

 1.関節リウマチに伴う皮膚症状 (小川陽一,中込大樹)

 2.関節リウマチの皮膚潰瘍 (壽 順久)

9章 その他

 1.抗リン脂質抗体症候群(全身) (奥 健志)

 2.抗リン脂質抗体症候群の皮膚症状 (宇都宮 慧)

 3.成人Still病 (調 裕次)

 4.Behcet病(全身) (岳野光洋)

 Column:自己免疫疾患とぶどう膜炎 (蕪城俊克)

 5.Behcet病,Sweet病,好中球性皮膚症の皮膚症状 (樋口哲也)

 6.再発性多発軟骨炎 (宮城拓也)

 7.サルコイドーシス (植田郁子)

 8.IgG4関連疾患(全身) (川野充弘)

 9.IgG4関連疾患(皮膚) (藤山俊晴)

 10.菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎) (岸部麻里)

 11.自己炎症性疾患 (金澤伸雄)

10章 病態メカニズムの最前線

 1.HLAと自己免疫疾患 (荒瀬規子,荒瀬 尚)

 Column:HLAについて (荒瀬規子,荒瀬 尚)

 2.HLA以外の遺伝因子 (高地雄太)

 3.樹状細胞とI型インターフェロンの自己免疫疾患における役割 (高松漂太)

 4.核酸とその受容体を介した自己免疫機序 (福井竜太郎)

 5.制御性T細胞と膠原病 (山崎小百合,森田明理)

 6.B細胞・抗体と膠原病 (新納宏昭)

 7.線維化にかかわるマクロファージと非免疫系のクロストーク (佐藤 荘)

 8.腸内細菌叢 (松井 聖)

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