第Ⅰ章 麻酔の3 要素+αを検証する
第1節 鎮痛 飯嶋 哲也
ポイント
A 覚醒・抜管時の鎮痛が,なぜ大切なのか?
B 鎮痛について
C バランス麻酔からマルチモーダル麻酔へ
D オピオイド
E オピオイド以外の鎮痛薬 (antinociceptive agents)
F 侵害受容モニター
G まとめ
第2節 鎮静 廣田 弘毅
ポイント
A はじめに:ニューロンの美しい目覚め
B 恐怖体験は一生忘れない
C 扁桃体が麻酔薬の作用をコントロールしている
D グリアから目醒めよと呼ぶ声がする
E 脳はどのように覚醒するのか
F 世紀の難問を解く
G NCC を探せ
H 近未来の麻酔と覚醒
I まとめ:美しい覚醒への道
第3節 筋弛緩 新山 幸俊
ポイント
A 覚醒・抜管時の咳嗽や体動が,それほど大きな問題なのか?
B 術中の筋弛緩の必要性
C 筋弛緩モニタリング
D 筋弛緩作用を増強する因子
E スガマデクス
F 覚醒・抜管に向けたそのほかの事項
G 声門上気道デバイスと筋弛緩
H まとめ
第4節 気道管理デバイス 金 史信
ポイント
A 患者さんは苦しんでいないか?
B 気道管理デバイスと上気道の解剖
C 気道管理デバイスと美しい覚醒・抜管
第Ⅱ章 呼吸・循環動態を保つ
第1節 呼吸 黒木 雅大/川前 金幸
ポイント
A 全身麻酔中の呼吸管理における問題点
B 美しい覚醒と抜管のための対策
C “美しい覚醒と抜管” を目指して
第2節 循環 前田 琢磨
ポイント
A 呼吸器離脱失敗の原因が心不全である割合は?
B カギとなる論文の存在
C SvO2 ってなんだろう?
D 与える酸素の量を考えてみる
E たとえ話でSvO2 を理解する
F 最初の論文に戻ってみる
G カテコラミンは呼吸器離脱に有用か
H 前負荷・後負荷が心拍出量に与える影響
I 人工呼吸 (陽圧換気) が心臓に与える影響
J 拡張障害とは
K 陽圧換気から自発呼吸へ:拡張障害があるときの弊害
L 美しい抜管のために
M 呼吸器離脱のさいの評価方法
N 心不全による呼吸器離脱失敗を防ぐために
O 最後に
第Ⅲ章 覚醒・抜管が問題となる場面における
ストラテジー
1 頸椎後方固定術 新山 幸俊
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中の麻酔管理
B MEP モニタリングを行わない場合における覚醒と抜管のストラテジー
C MEP モニタリングを行った場合における覚醒と抜管のストラテジー
D まとめ
2 胸腔鏡補助下気管支形成術 川越 いづみ
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中の麻酔管理
B 硬膜外麻酔併用全身麻酔のストラテジー:1
C 硬膜外麻酔併用全身麻酔のストラテジー:2
D 硬膜外麻酔適用外患者のストラテジー
E まとめ
3 小児の覚醒時興奮 (agitation) 茶木 友浩
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中の麻酔管理
B 覚醒時興奮を起こさないためのストラテジー
C まとめ
4 小児の扁桃摘出・アデノイド切除術 中山 里穂/香川 哲郎
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中・術後管理
B 麻酔下抜管を行う場合の覚醒と抜管のストラテジー
C 覚醒抜管を行う場合の覚醒と抜管のストラテジー
D まとめ
5 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 古谷 健太
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中の麻酔管理
B 循環管理
C 深麻酔下抜管し,SGA に入れ替える場合における覚醒と抜管のストラテジー
D SGA に入れ替えない場合における覚醒と抜管のストラテジー
E まとめ
6 長時間の頭頸部拡大術 今野 俊宏
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中の麻酔管理
B プロポフォールTCI を用いない場合の覚醒と抜管のストラテジー
C プロポフォールTCI を用いる場合の覚醒と抜管のストラテジー
D まとめ
7 臓器障害を合併した患者 数馬 聡
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中の麻酔管理
B 覚醒と抜管のストラテジー
C まとめ
8 甲状腺全摘術 吉田 卓矢
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 甲状腺手術後のリスク
B 覚醒時の工夫
C 覚醒と抜管のストラテジー
D まとめ
9 長時間手術の頭低位によるロボット支援下手術 小坂 康晴
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中の麻酔管理
B 注意すべき合併症
C 覚醒・抜管へのストラテジー
D まとめ
10 コントロール不良の気管支喘息を合併した患者 河合 直史/柴﨑 雅志
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 術前管理
B 麻酔法と術中管理
C 抜 管
D 喘息発作時の対応
E まとめ
11 虚血性心疾患を合併した患者 黒澤 温
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 虚血性心疾患患者の周術期管理
B 覚醒・抜管に向けての麻酔計画
C 虚血性心疾患患者の覚醒と抜管
D まとめ
12 アルツハイマー型認知症の高齢患者 荻原 幸彦
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画
B キーワードの点検
C 術中の麻酔管理
D 美しい覚醒と抜管に向けて
E まとめ
13 知的障害を伴った成人患者 樋口 仁
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 麻酔計画と術中の麻酔管理
B 麻酔薬の選択
C 覚醒と抜管のストラテジー
D まとめ
14 呼吸状態の悪い患者の上部消化管手術 大杉 浩一/小谷 透
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) について
B 麻酔管理計画
C まとめ
15 BMI 52 の高度肥満患者 白石 としえ
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 肥満患者の術中麻酔管理
B 覚醒・抜管の実際
C 美しい覚醒・抜管へ向けた新しい手法
D まとめ
16 強い動揺歯のある患者 吉川 文広
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 術前の口腔内診査と動揺歯の対策
B 麻酔計画と動揺歯への配慮
C 動揺歯が存在する症例の覚醒と抜管のストラテジー
D 抜けてしまった歯の対処方法
E まとめ
17 解剖学的困難気道のある患者 山本 博俊
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A はじめに
B Basic algorithm
C Low risk algorithm
D ‘At risk’ algorithm
E まとめ
18 覚醒遅延の患者 北山 眞任
Case Scenario / 覚醒・抜管のポイント
A 覚醒遅延の原因
B 覚醒遅延の評価と鑑別診断
C 覚醒遅延の鑑別と対応
D まとめ