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- 関節外科 2018年9月号 Vol.37 No.9 大腿骨頚部・転子部骨折の手術 -整復と内固定材の選択-
商品情報
内容
大腿骨頚部骨折の疫学,解剖,分類
大腿骨頚部骨折の整復のコツ
ほか
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序文
introduction
全人口に対する65歳以上の高齢者の割合である高齢化率は,わが国では1970年には7%であったが,その37年後の2007年に21%に突入し,2010年には他の先進諸国に類のない速度で世界一の高齢社会となった。今後,2030年には高齢化率が33%に達し,そのうちの20%,つまり高齢者の3分の2が75歳以上となると予測されている。
大腿骨近位部骨折は高齢者外傷で最も頻度が高く,高齢化率の増大に伴い今後ますます発生頻度は増加の一途を辿るとされている。この現象は,わが国ばかりでなく,他の先進諸国でも同様の傾向を示す。加齢に伴う大腿骨近位部骨折の全世界での発生率が同一であれば,高齢者数の増加により,1990年には170万件であった大腿骨頚部骨折件数が,2050年には630万件まで増加すると予測されている。発生率が年間1%ずつ増加すると仮定すると,その数は2050年に820万件に達するとされる。骨折の原因は転倒などの軽微な外傷が大部分で,日常生活指導などによる予防法の確立が求められる。全世界的に医療経済面での負担の軽減の観点から,骨粗鬆症の罹患者数の多い北欧,ヨーロッパ諸国やアメリカでは骨粗鬆薬による積極的な治療介入が開始された。一部の国々ではその予防効果が認められ,大腿骨近位部骨折の発生率が減少に転じたとされるが,残念なことにわが国ではいまだその傾向を認めていない。
大腿骨近位部骨折は,関節包内の大腿骨頚部骨折と関節外の大腿骨転子部骨折に分けられる。海外ではほぼ同等の発生率であるが,わが国では転子部骨折の割合が多い。しかし,骨粗鬆症患者の増加により,大腿骨頚部骨折の発生率が増加している。大腿骨近位部骨折の治療は緊急手術に位置付けられ,ほとんどの症例で手術適応となる。大腿骨頚部骨折はその解剖学的特徴から人工骨頭置換術が適応とされてきたが,医療費の削減も考慮され,今日では積極的に骨接合術が選択されるようになり,さまざまな骨接合材料が登場した。さらに画像技術の進歩により,複雑な転子部骨折でも骨折型がより正確に把握できるようになった。
このような現状を踏まえ,経験豊富な先生方に,最近の疫学調査による発生傾向,解剖学的留意点,進入法や内固定材の適切な選択,骨折の整復の要領,骨接合術を成功に導く要点,術後合併症,さらに人工骨頭の適応と意義について論述していただき,今後さらに増加する大腿骨近位部骨折の術前計画や手術療法の一助となることを祈念し,本特集を企画・編集した。
横浜市立脳卒中・神経脊椎センター病院長
齋藤知行
目次
特集:大腿骨頚部・転子部骨折の手術 −整復と内固定材の選択− 企画・編集:齋藤知行
Evidence based health careと大腿骨頚部・転子部骨折の診療ガイドライン 渡部欣忍
大腿骨頚部骨折の疫学,解剖,分類 櫻井敦志
大腿骨頚部骨折の整復のコツ 岡崎 敦ほか
大腿骨頚部骨折に対する骨接合術 野々宮廣章
大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術 中澤明尋
大腿骨頚基部骨折の定義・頻度・特徴・特殊型 徳永真巳
大腿骨頚基部骨折に対する骨接合術 最上敦彦
大腿骨頚部・転子部骨折の疫学,解剖,分類 前原 孝
大腿骨転子部骨折の整復のコツ 福田文雄
大腿骨転子部骨折に対する骨接合術① Gamma nail法 井上尚美
大腿骨転子部骨折に対する骨接合術② Sliding hip screw法 正田悦朗
大腿骨転子部骨折に対する骨接合術③ Ender法 高畑智嗣
連載
・これだけは知っておきたい,整形外科的徒手検査法
第33回 脊椎 Scapulohumeral reflex 黒木修司ほか
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書籍情報
- ISBN:9784008203709
- ページ数:124頁
- 書籍発行日:2018年8月
- 電子版発売日:2021年10月27日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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