ガイドライン+αの高血圧診療Q&A

  • ページ数 : 264頁
  • 書籍発行日 : 2015年9月
  • 電子版発売日 : 2015年10月9日
¥5,060(税込)
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内容

70のQ&Aからプラスアルファが見えてくる―

実臨床の場で持ち上がると思われる問題点をQ&A形式で解説!
ガイドラインを読み込んでも現場の「困った」がなくならないあなたへ エキスパートたちがあなたの疑問に答えます。

序文

日本高血圧学会による高血圧治療ガイドラインは2000年に初めて作成され,2014年に最新のものが刊行された.その間に多くの臨床的エビデンスが報告され,2014年版は大変明確な形でエビデンスレベルと推奨グレードが明記され,一層具体的なガイドラインとなった.しかし,実際の臨床現場では,患者の多様化や情報の多様化などにより,疑問点が全て解明されたわけではなく,依然として臨床現場ならではの疑問が残る.これらはあくまでも個別に対応すべき事柄であるが,それでも専門家の意見を参考にしたいとする現場の声が少なくない.本書では実臨床の場で持ち上がると思われる問題点をQ&Aの形で,専門家に執筆いただいた.執筆くださった専門家は私の盟友であり,数十年にわたり高血圧の診断や治療で供に悩んできた方々である.このQ&Aは必ずや第一線の臨床で活躍している先生方の高血圧診療の一助になると信じている.


2015年8月

札幌西円山病院
浦 信行

目次

Chapter1 高血圧の疫学

Question1 高血圧は若い人でも多いの?

Question2 高血圧は糖尿病,脂質異常症より悪いの?

Question3 収縮期や拡張期,平均血圧のなかでどの血圧が一番大事なの?

Question4 高血圧の治療効果は大きいの?

Chapter2 血圧測定と臨床評価

Question1 診察室血圧も家庭血圧も2回測定して平均値で判断するのが正しいの?

Question2 家庭血圧測定は,朝以外は夕方がよいの?それとも寝る前がよいの?

Question3 ABPMは血圧の日内変動を評価できるからABPMが一番よいの?

Question4 各種血圧の変動性が問題となっているけれど,どの変動が大事なの?

Question5 高血圧患者の病歴聴取はどのようなことが大事なの?

Question6 高血圧患者の診察ではどのようなことが大事なの?

Question7 初診時の検査はどの範囲で必要なの?

Chapter3 治療の基本方針

Question1 若年者・中年者の降圧目標は130/85mmHg未満でなくてもよいの?

Question2 正常高値血圧で4項目を満たすメタボは降圧薬で正常血圧にしなくてもよいの?

Question3 心筋梗塞後の患者は130/80mmHg未満にしなくてよいの?

Question4 ワルファリン使用中の患者の血圧は130/80mmHg未満にしなければいけないの?

Chapter4 生活習慣の修正

Question1 食塩はどれだけ悪いの?食塩6g/日未満にするには,何かコツがあるの?...

Question2 食塩摂取量の評価は大変だけれど,何か簡単な方法はないの?

Question3 肥満はどれだけ悪いの?BMI25未満にするのは大変だけれど,何かコツがあるの?

Question4 運動はどれだけ効果があるの?運動を続けることは大変だけれど,コツがあるの?

Question5 有酸素運動がよいとは聞くけれど,レジスタンス運動やストレッチ運動を組み合わせたほうがよいのはどうしてなの?

Question6 アルコールはどれだけ悪いの?なかなか減らせないけれど,何かコツがあるの?

Question7 喫煙はどれだけ悪いの?禁煙は大変だけれど,何かコツがあるの?

Chapter5 降圧薬治療

Question1 β遮断薬は主要降圧薬なのに,どうして第一次薬でなくなったの?

Question2 ACE阻害薬とARBの積極的適応が誤嚥性肺炎以外は同じ扱いだけれど,本当に同じなの?

Question3 利尿薬は痛風合併例には禁忌でなくなったの?

Question4 ARB/ACE阻害薬との併用で,Ca拮抗薬と利尿薬はどのように使い分けるの?

Question5 DRIはどのような患者によい適応なの?

Question6 アルドステロン拮抗薬はどのような患者によい適応なの?

Question7 配合薬は最初から使用してはいけないの?

Chapter6 臓器障害を合併する高血圧

Question1 ラクナ梗塞は130/80mmHg未満にしたほうがよいの?

Question2 両側頸動脈高度狭窄,脳主幹動脈閉塞は血圧をどこまで下げたらよいの?

Question3 未破裂の脳動脈瘤があったら,血圧はどこまで下げたらよいの?

Question4 冠動脈疾患例では,血圧の下げすぎに注意しなくてよいの?

Question5 拡張機能不全による心不全例では,どのような薬剤がお勧めなの?

Question6 心房細動の予防によい薬はあるの?

Question7 非糖尿病で尿蛋白陰性のCKDは140/90mmHg未満で大丈夫なの?

Question8 非糖尿病で尿蛋白陰性のCKDはRA系阻害薬でなくても大丈夫なの?

Question9 CKDでは運動療法は効果がないの?

Question10 CKD合併例では高血圧の治療をしてもCKDはよくならないの?

Question11 大動脈疾患の降圧目標はどのくらい?

Question12 大動脈疾患ではどのような降圧薬がお勧めなの?

Chapter7 他疾患を合併する高血圧

Question1 他のガイドラインでは糖尿病合併例の降圧目標は緩くなったのに,130/80mmHg未満でなければならないの?

Question2 糖尿病合併例に利尿薬はあまり使わないほうがよいの?

Question3 脂質異常症合併例には利尿薬はあまり使わないほうがよいの?

Question4 脂質異常症合併例に主要降圧薬でないα遮断薬が好ましい適応となっているけれど,使用するタイミングは?

Question5 睡眠時無呼吸症候群合併はどのようなときに疑わしいの?

Question6 痛風・高尿酸血症合併例ではα遮断薬も推奨されているけれど,β遮断薬はよくないの?

Question7 気管支喘息合併症例での推奨降圧薬は?

Question8 肝疾患合併例での推奨降圧薬は?

Chapter8 高齢者高血圧

Question1 フレイルってどのような状態?寝たきりも含むの?個別判断となっているけれど,判断の参考となることはないの?

Question2 後期高齢者は150/90mmHg未満でよいの?

Question3 高齢者はCKD合併が多いけれど,130/80mmHg未満でなくてよいの?

Question4 高齢者高血圧は血圧の動揺性が大きいけれど,これを少なくする降圧薬はあるの?

Chapter9 認知症

Question1 中年期の高血圧は認知症の危険因子だけれど,高齢期高血圧は関係ないの?

Question2 高血圧を治療すると,認知症の悪化は防げるの?改善するの?

Question3 認知症合併例での推奨降圧薬はないの?

Chapter10 女性の高血圧

Question1 β遮断薬はラベタロール,Ca拮抗薬はニフェジピンしか使えないの?

Question2 血圧は140/90mmHg未満にしなくてよいの?

Question3 授乳時にACE阻害薬を使っても問題ないの?

Chapter11 小児の高血圧

Question1 小児高血圧に利尿薬を使ってはいけないの?

Question2 乳児でも降圧薬は使ってよいの?

Chapter12 特殊条件化高血圧

Question1 高血圧切迫症は臓器障害の進行の可能性が低いものも含まれるけれど,それはどのように判断するの?

Question2 できるだけ早く140/90mmHg未満に下げてはダメなの?ニフェジピンカプセル内容物の舌下はダメなの?

Question3 一過性の血圧上昇でも,持続したら降圧薬を使うけれど,どのくらいみて判断するの?

Chapter13 二次性高血圧

Question1 腎血管性高血圧はどのようにスクリーニングするの?

Question2 腎血管性高血圧は線維筋性異形性と粥状動脈硬化性でPTRAの適応は違うけれど,この両者の鑑別の目安は?

Question3 高血圧全症例に原発性アルドステロン症のスクリーニングをするべきなの?

Question4 アルドステロン拮抗薬で血圧管理がよければ,手術を考えなくてもよいの?

Question5 サブクリニカルクッシングはどのようなときに疑うの?

Question6 褐色細胞腫のスクリーニングで尿中のカテコラミンやメタネフリン,ノルメタネフリンがスクリーニングで使えるようだけれど,蓄尿でなければ判断できないの?


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書籍情報

  • ISBN:9784498035287
  • ページ数:264頁
  • 書籍発行日:2015年9月
  • 電子版発売日:2015年10月9日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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