神経因性膀胱ベッドサイドマニュアル

  • ページ数 : 298頁
  • 書籍発行日 : 2014年4月
  • 電子版発売日 : 2015年7月3日
¥5,280(税込)
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商品情報

内容

総論的知識から、診断・治療のノウハウまで、実践的にまとめられた一冊。

泌尿器科医、神経因性膀胱を専門としない神経内科医や一般内科・脳外科・整形外科・リハビリテーション医、さらに患者さんに接する看護師、コメディカルの方々を広く対象に、過活動膀胱も含めた神経因性膀胱に関する知識・診療のノウハウを、エキスパートがわかりやすく解説。
必ず役に立つベッドサイドで必携書。

序文

今回,中外医学社から「神経因性膀胱ベッドサイドマニュアル」が発刊されることになりました.本書は,泌尿器科医,神経因性膀胱を専門としない神経内科医や一般内科・脳外科・整形外科・リハビリテーション医,さらに患者さんに接する看護師,コメディカルの方々を広く対象に,過活動膀胱も含めた神経因性膀胱に関する知識を,エキスパートの立場からわかりやすく解説する書です.総論的知識はもちろん,診断・治療のノウハウを実践的にまとめる,神経因性膀胱診療ガイドブックの決定版と言っては言い過ぎですが,それに近いものができたように思います.

総論は,下部尿路症状へのアプローチと神経診察入門,臨床オリエンテド─下部尿路の解剖と生理および受容体と薬理,ウロダイナミクス検査波形のとり方と読み方,括約筋筋電図のとり方と読み方,神経因性膀胱を診療するのに必要な前立腺肥大症・腹圧性尿失禁・間質性膀胱炎・夜間多尿・薬剤性・心因性排尿障害の鑑別と治療,神経因性膀胱の治療方針,間欠導尿の指導の仕方について,第一線の先生方に御執筆を頂きました.

各論は,非常にバラエティに富みますが,脳の疾患については,重要で頻度も高いParkinson 病・脳血管障害を,脊髄では脊髄損傷・二分脊椎を,末梢神経では糖尿病の項目をまず御覧頂きますと,脳・脊髄・末梢神経の障害で,どのような排尿障害をきたすのか,その場合どのように対処したらよいかがわかりやすいように思います.一方,Ochoa 症候群・Fowler 症候群といった,稀ながら遭遇する可能性のある疾患についても,簡略に触れています.

本書は,全体がコンパクト,コンサイスで,携帯にも便利であり,患者さんに実際に接する先生方,看護師さん,コメディカル,ケアに携わる方々に,必ず役に立つ一冊であると思います.本書をベッドサイドで手に取って頂き,知識の整理,治療・ケア方針の決定に役立つならば,望外の喜びです.

最後に,編集発刊に向け終始御助言を賜りました,中外医学社五月女謙一さんに心より深謝申し上げます.

2014 年3 月

東邦大学医療センター佐倉病院神経内科准教授

榊原隆次

目次

1章総論

1.下部尿路症状へのアプローチと神経診察入門

1.排尿障害と神経症候の関連─神経診察のポイント

2.排尿障害の病態

3.排尿障害のパターン

2.臨床オリエンテド─下部尿路の解剖と生理

1.下部尿路の組織構造

2.下部尿路の神経支配

3.下部尿路平滑筋の収縮・弛緩機構

4.尿路上皮の生理機能

5.Cajal間質細胞の機能

3.臨床オリエンテド─下部尿路の受容体と薬理

1.蓄尿および排尿における神経支配と下部尿路機能障害の薬理

2.α1アドレナリン受容体とα1遮断薬

3.ムスカリン性アセチルコリン受容体と抗コリン薬

4.βアドレナリン受容体とβ3作動薬

5.その他の薬理学的受容体

4.ウロダイナミクス検査波形のとり方と読み方

1.膀胱内圧測定(cystometry)

2.圧尿流測定(pressure-flow study)

5.括約筋筋電図のとり方と読み方

1.目的

2.対象

3.方法

4.判定

6.前立腺肥大症の鑑別と治療

1.概念

2.病因

3.病態

4.自覚症状

5.検査法

6.治療法

7.腹圧性尿失禁の鑑別と治療

1.腹圧性尿失禁(SUI)とは

2.病因と病態

3.症候と評価方法

4.治療

8.間質性膀胱炎の鑑別と治療

1.間質性膀胱炎とは

2.間質性膀胱炎の鑑別

3.間質性膀胱炎の治療

9.夜間多尿の鑑別と治療

1.夜間多尿と夜間頻尿

2.定義・検査・評価

3.鑑別疾患と治療

10.薬剤性排尿障害の鑑別と治療

1.下部尿路機能と機能障害

2.薬剤性下部尿路機能障害

3.鑑別診断のポイント

4.副作用の治療法

5.症例提示:抗うつ薬,抗精神病薬による排尿困難・尿閉

11.心因性排尿障害の鑑別と治療

1.概念

2.症状

3.診断

4.治療

12.神経因性膀胱の治療方針

1.治療の目的と原則

2.治療方針の決定

3.神経障害部位別の主な治療指針

4.保存的治療

5.外科的治療

13.間歇導尿指導の仕方

1.定義と操作方法について

2.間歇導尿の対象者と適応のアセスメント

3.患者と家族への指導

4.トラブルへの対処

2章各論

【A.脳疾患】

1.Parkinson病

・Parkinson病

・Lewy小体型認知症

・純粋自律神経不全症

2.多系統萎縮症

3.脳血管障害

4.高齢者の白質病変(かくれ脳梗塞)

5.Alzheimer病

6.正常圧水頭症

7.進行性核上性麻痺

8.脊髄小脳変性症

9.Wernicke脳症

10.脳腫瘍

11.その他の脳疾患

・脳膿瘍

・頭部外傷

【B.脊髄疾患】

1.脊髄損傷

2.脊髄梗塞・脊髄動脈症候群

3.多発性硬化症・視神経脊髄炎

4.急性散在性脳脊髄炎(ADEM)・急性横断性脊髄炎(ATM)

5.髄膜炎-尿閉症候群

6.HTLV-1関連脊髄症(HAM)

7.放射線脊髄症

8.筋萎縮性側索硬化症

9.脊髄動静脈奇形

10.二分脊椎

11.脊髄空洞症

12.その他の脊椎・脊髄疾患

・頸椎症

・頸椎後縦靭帯骨化症

・脊椎椎間板ヘルニア

・腰部脊柱管狭窄症

【C.末梢神経疾患・筋疾患】

1.糖尿病性ニューロパチー

2.腰椎部の脊椎変性疾患

3.末梢神経障害

4.疱疹性ウイルス群感染症(帯状疱疹・単純性疱疹)

5.筋疾患・神経筋接合部疾患

6.Ochoa症候群・Fowler症候群・その他の疾患

・Ochoa症候群

・Fowler症候群

・術後尿閉

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書籍情報

  • ISBN:9784498064201
  • ページ数:298頁
  • 書籍発行日:2014年4月
  • 電子版発売日:2015年7月3日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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