リハに役立つ検査値の読み方・とらえ方

  • ページ数 : 272頁
  • 書籍発行日 : 2018年3月
  • 電子版発売日 : 2018年11月2日
¥3,740(税込)
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商品情報

内容

検査値のキホンから学べる!case studyで臨床ですぐ活かせる!

各検査値の基準値をグラフ化し,異常値の原因・症状が一目でわかるよう工夫しました。リハスタッフが確認すべきこと,リハの中止基準,疾患ごとの検査値を丁寧に解説しています。

序文

学生時代,検査値自体を学ぶ授業はなく,ましてや検査値からリハへどう活かすかについて学ぶ機会は少なかった.卒業後,実際に臨床現場にでて内部障害とかかわるようになってからは,検査値のとらえ方について上司に繰り返し鍛えられたことを記憶している.

リスク管理と称して行われる評価はいわゆるバイタルサイン(血圧,脈拍)だけではない.血液検査などの客観的データから病態のアセスメントを日々行い,実際に目の前の患者さんを診て,触ってフィジカルアセスメントを駆使することがリハスタッフには問われている.

検査値は内部障害分野においてのみ活用されるという認識が強いと思われているが,実際にはあらゆる分野で必要となることが多い.本書は内部障害以外の疾患まで手広く網羅しているため,執筆者の先生方には急性期~在宅現場のあらゆる場面で利用できるよう,リハスタッフが検査値の何を確認し,どう対処するかについて執筆していただいた.

第1章でリハに必要な各検査値,第2章で疾患別に注意すべき検査値からリハプログラムの構築,第3章のCase Study では実際の検査結果からQ & A 方式で読者に考えてもらうよう構成した.

本書の目的は日々の臨床において検査結果から異常値に気づけることである.そして,異常値に気づいたときにリハを介入してよいのか,リハのプログラムを変更すべきかなどを判断し,時には医師や看護師と検査結果を共通言語にして相談できるようになることが重要である.

疾患によっては血液(尿)検査のなかの1つの項目だけで病態の異常を判断できることもあれば,複数の結果を統合して判断しなければならないこともある.そのため,担当している目の前の患者の検査結果と本書を照らし合わせてみてほしい.実際に今起きている病態や現象(症状)とつじつまが合うのかを日々繰り返し確認することで驚くように臨床能力がついてくると思っている.

本書がスペシャリスト+ジェネラリストをめざすあらゆるリハスタッフの一助となることを願っている.

最後に,本書を作成するにあたり共同編集者を快く引き受けてくださった松田雅弘先生,日々の忙しい臨床・研究業務のなかでわかりやすく執筆してくださった先生方,編集部の鈴木美奈子様,大家有紀子様ならびに本書にたずさわったすべての方のご家族にもこの場を借りて感謝申し上げます.


2018年3月

編者を代表して
田屋 雅信

目次

はじめに

なぜリハで検査値の知識が必要なのか?

第1章 検査値のキホン~リハで必要なとこだけ~

1)血液検査(有形成分)

① WBC(白血球)

② Hb(ヘモグロビン)

③ PLT(血小板)

④ APTT, PT-INR, FDP, D-ダイマー

2)血液検査(血清)

① Alb(アルブミン), TP(血清総蛋白)

② BUN(尿素窒素)

③ Cr(クレアチニン)

④ eGFR(推定糸球体濾過量)

⑤ ALT・AST(トランスアミナーゼ)

⑥ γGTP(γグルタミントランスペプチダーゼ)

⑦ Bil(ビリルビン)

⑧ CK(クレアチンキナーゼ)

⑨ 血糖, HbA1c

⑩ TC, LDL-C, HDL-C, TG

⑪ UA

⑫ Na, K

⑬ CRP(C反応性蛋白)

⑭ TSH, FT3,FT4

3)尿検査

① 尿糖,尿ケトン体,尿蛋白

② 推定食塩摂取量

4)血液ガス(動脈血)

5)腫瘍マーカー

第2章 疾患別!注意すべき検査値

1)運動器疾患

①関節リウマチ(RA)

②骨折の術前後

③変形性関節症(OA)の術前後

④サルコペニア

2)神経系疾患

①脳梗塞・脳出血(急性期を中心に)

②くも膜下出血

③脊髄損傷

④パーキンソン病(PD)

⑤筋萎縮性側索硬化症(ALS)

⑥多発性硬化症(MS)

3)小児疾患

①脳性麻痺(CP)

②筋ジストロフィー

③極低出生体重児

4)呼吸・循環疾患

①間質性肺炎(IP)

②心筋梗塞

③心不全

④冠動脈バイパス術,弁置換術後

⑤急性呼吸窮迫症候群(ARDS)

5)代謝疾患

①糖尿病

②慢性腎臓病(CKD)

6)がん

第3章 Case Study

Case 1 冠動脈バイパスの術後(急性期)

Case 2 慢性心不全

Case 3 心筋梗塞

Case 4 生活習慣病

Case 5 脳梗塞(急性期)

Case 6 くも膜下出血

Case 7 特発性間質性肺炎

Case 8 関節リウマチ

Case 9 脳梗塞の在宅リハ

Case 10 栄養状態が悪い

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書籍情報

  • ISBN:9784758102278
  • ページ数:272頁
  • 書籍発行日:2018年3月
  • 電子版発売日:2018年11月2日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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