Surviving ICUシリーズ ARDSの治療戦略

  • ページ数 : 238頁
  • 書籍発行日 : 2013年10月
  • 電子版発売日 : 2014年8月15日
¥5,060(税込)
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商品情報

内容

「知りたい」に答える、現場の知恵とエビデンス

ARDSにどう対応すべきか? 新しい診断基準や、鑑別のしかた、人工呼吸管理や薬物治療まで、エキスパートの経験とエビデンスをふまえて、とことん丁寧に解説。意見のわかれる問題は、pro-conをあげた解説ですっきり理解できます

序文

本書は,新シリーズ「Surviving ICUシリーズ」の記念すべき第一弾です.

Survivingといえば,多くの読者は,Surviving Sepsis Campaign Guidelinesを想像されると思います.これからもわかるように,Surviving シリーズの目的は,重症患者を“救済する”ための手助けをすることにあります.加えて,“Surviving”には,本書をひもとくことにより医療従事者が“救われる”との思いが込められています.

急性呼吸促拍症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)は,依然として致死率の高い,そして稀ではない病態です.救急/集中治療の現場では,本病態の患者を救うための弛まぬ努力が日々続けられています.

1967年のAshbaughらによるはじめての症例報告,1992年の診断定義の確立,そして2000年の低容量換気による生命予後改善を示したエポックメイキング的試験を通じて,本病態への理解と対処が進歩してきたと思われます.しかし残念なことには,本病態に対する明確な根本的治療は未だ確立されていません.

このような状況で,それぞれのベッドサイドでARDSに相対し格闘する医療従事者に対して,現在までにわかっていることとわからないこと,正しいこと,正しそうなこと,良くないこと,良くなさそうなことを明確に呈示することは重要だろうと考えました.そこで本書では,現場目線で本病態に取り組んでおられる先生方を筆者として選定させていただき,ベッドサイドでの疑問にするどく迫っていただきました.

とはいえ,明確な臨床的エビデンスに乏しい領域であります.本書をひもといても,結局は“わからないことがわかった”,との読後感を抱かれるかもしれません.でも,それでよいのだと思います.本病態に関連する医療科学の限界を知ったうえで,個々の患者さんを少しでもわかろう,良くしようと悩むことそのものが,患者救済の,さらには医療従事者自身の救済の道だからです.

束の間の休息をとるためふと寝ころんだ控え室のソファで,本書をぜひひもといてみてください.

1人でも多くの患者と医療従事者が救われますように.


2013年 盛夏,祇園囃子のながれる町にて

志馬 伸朗

目次

第1章病態・定義

1. 基本的概念と歴史的経緯

2. ARDS の古い定義,新しい定義

3. 疫学

4. 病理学的所見

第2章診断

1. 診断の原則

2. 画像診断

3. 生理学的モニター

4. バイオマーカー 血清あるいは気管支肺胞洗浄液中バイオマーカーはどのように利用するか?

第3章治療

1. 治療の原則

2. 人工呼吸と体外式肺補助

3. 薬物療法

4. 輸液療法

5. 慢性化したARDS への対応

第4章まとめ

1. ARDS ガイドラインの使い方

2. Technology meets the future

付録 ベッドサイドで役立つ診断・治療の基準・設定の一覧

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書籍情報

  • ISBN:9784758112000
  • ページ数:238頁
  • 書籍発行日:2013年10月
  • 電子版発売日:2014年8月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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