よくわかる輸血学 第3版

  • ページ数 : 207頁
  • 書籍発行日 : 2018年4月
  • 電子版発売日 : 2018年9月21日
¥4,620(税込)
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商品情報

内容

輸血の実際に必要なエッセンスを凝縮した、医師・看護師のための血液学入門の決定版!

輸血を正しく事故なく安全に行いたい、血液型判定試験を確実にマスターしたい、輸血で起こる副反応について知りたい、血液製剤の特徴について理解したい…等、必ず知っておきたい輸血の基礎知識と検査・治療のポイントが凝縮!学生さんから医師・看護師まで幅広くご活用いただけます。

序文

第3版の序

輸血の安全性が高まるにつれて,輸血過誤や生物学的な副反応がクローズアップされています.これらの問題に対処するためには,医療関係者は分野を問わず,輸血に関する知識を深めておく必要があります.そのための早道は,輸血学の本を一冊読むことでしょう.

「本を読まないことは,海図を持たずに航海することに等しい」とは,医学教育で有名なオスラー博士の言葉です.「現代では,インターネット検索という電子的な羅針盤があるから大丈夫」という人もいるでしょうが,画面で眺めた知識よりも,本を読んで憶えたことは,記憶に残り実際に役に立つものです.

この本は,初版時から「よくわかる」ことを念頭において,一読するだけで理解できるように執筆されています.さらに,重要な順に章が構成され,数時間で読み通せるように薄くなっています.今回もこれらの主旨を変えず改訂しました.

皆様のお役に立つ本になることを願っています.


2018年2月

順天堂大学大学院医学研究科 輸血・幹細胞制御学 准教授
順天堂大学医学部附属浦安病院 輸血室長
大久保光夫

目次

第3版の序

改訂版の序

初版の序

チャート・インデックス

本書の特徴と使い方

序章 輸血療法の概要

1 輸血療法とは

2 輸血の実際

1 輸血の実際

2 輸血手技の実際

第1章 輸血事故・副反応の知識とその防止

1 輸血事故とその防止

1 ABO血液型不適合輸血

2 事例

3 異型輸血防止

4 異型輸血が起きてしまった場合

2 輸血の副反応(異型輸血以外)とその防止

1 輸血が原因の副作用の頻度

2 輸血後GVHDとその対策

3 アレルギー反応の頻度と対策

4 未知の感染症など

5 血漿型不適合(非溶血性副反応)

6 血管外溶血(遅延型)

7 TRALIとTACO

8 安全な血液の供給に関する法律

第2章 輸血検査の実際

1 ABO血液型の判定方法

1 オモテ検査

2 オモテ検査手順

3 失敗の原因と対処法

4 ウラ検査(試験管法)

5 ウラ検査(試験管法)手順

2 Rh血液型の判定方法

1 Rh血液型

2 RhD因子判定の手順

3 交差適合試験

1 "交差適合試験"に必要な器具など

2 交差適合試験手順(生理食塩液法の主試験と副試験)

3 代表的な失敗の原因と対処法

4 不規則抗体

1 規則抗体,不規則抗体

2 不規則抗体スクリーニング

3 臨床的に意義のある抗赤血球抗体とはどれか?

第3章 輸血における問題点の認識

1 輸血とインフォームドコンセント

1 血液事業と需給

2 "輸血の説明と同意"の必要性

3 輸血に関する説明と同意の実際

2 血液製剤の安全性の確保

3 安全対策の実際

1 献血時検査による安全対策

2 遡及調査

4 ウインドウピリオド

5 輸血感染症

1 A型肝炎(HAV)

2 B型肝炎(HBV)

3 C型肝炎(HCV)

4 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症

5 HTLV-Ⅰ(ヒトTリンパ球向性ウイルスⅠ型)感染症

6 HEV(E型肝炎)

7 梅毒

8 マラリア

9 その他

第4章 血液製剤の使用基準

1 赤血球製剤の使用指針

1 赤血球製剤の使用指針

2 新鮮凍結血漿(FFP)の使用指針

1 適応

2 投与量,評価

3 不適切な使用

4 投与時の注意点

3 アルブミン製剤等の使用指針

1 適応

2 投与量

3 投与の評価

4 不適切な使用

5 注意点

6 性状・代謝

4 血小板製剤の使用指針

1 血小板製剤

2 適応

3 使用上の注意

5 血漿分画製剤の適応(アルブミン以外)

1 血漿分画製剤の製法

2 人免疫グロブリン製剤の適応

3 血液凝固因子

4 その他の製剤

5 注意事項

第5章 輸血療法の実際

1 内科での輸血

1 内科領域の赤血球輸血の適応

2 トリガー値

3 留意点

4 造血幹細胞移植時の輸血

Case Study

① 消化器内科症例

② 一般内科症例

③ 血液内科症例

④ 輸血一般(外来)症例

2 外科(周術期)での輸血

1 外科領域(周術期)の赤血球輸血

2 参考

3 手術時の血液準備法

Case Study

① 消化器外科症例

② 外科症例

3 救急医療での輸血

1 輸血前検査

2 血液製剤の発注

3 輸血開始

4 緊急輸血

4 小児科での輸血

1 使用指針

2 投与方法

3 小児輸血特有の注意点

5 産婦人科(周産期)での輸血

1 周産期の病態

2 周産期自己血輸血の実際

Case Study

① 産婦人科症例

② 産婦人科症例

第6章 自己血輸血とその実際

1 自己血輸血

1 貯血式自己血輸血

2 (1)希釈法,(2)回収法自己血輸血と(3)自己フィブリン糊

2 貯血式自己血輸血の実際

1 貯血式自己血輸血法の準備(器具など)

2 貯血前(問診,体調確認,ラベル記入など)

3 貯血開始(血算,補液,採血,観察など)

4 貯血後(観察,補液,鉄剤投与など)

5 終了退室時(諸注意)

6 輸血(検査)部門の対応

Case Study

① 整形外科症例

② 胸部外科症例

③ 心臓血管外科症例

第7章 移植医療,細胞療法

1 造血幹細胞移植

1 造血幹細胞移植の概要

2 造血器腫瘍における移植

3 固形癌における自己末梢血幹細胞移植併用大量化学療法

2 細胞免疫療法

1 養子免疫療法

2 ドナーリンパ球輸注療法(donor lymphocyte infusion:DLI療法)

3 樹状細胞療法

4 固形癌に対する同種造血幹細胞移植

5 再生医療への応用

3 HLA

1 HLA(human leukocyte antigen)

2 HLA検査

3 HLA抗原(特異性),対立遺伝子(アリル)の表記法

4 HLAと疾患

5 抗HLA抗体

4 臓器移植

第8章 献血とアフェレーシス

献血の実際

1 献血の実際

2 献血者の選択基準

3 全血採血の実際

4 アフェレーシス(成分採血)

5 アフェレーシス(成分採血)の実際

6 採血副作用

付録

1 Self Assessment Test 問題/解答&解説

2 実習の手引き


文献

索引

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  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
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  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758118323
  • ページ数:207頁
  • 書籍発行日:2018年4月
  • 電子版発売日:2018年9月21日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


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※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


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