Dr.レイの病理学講義 第3版

  • ページ数 : 284頁
  • 書籍発行日 : 2017年12月
  • 電子版発売日 : 2018年3月30日
¥4,620(税込)
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商品情報

内容

医療系学生向けの病理学のテキスト。豊富な図版とポイントをおさえた丁寧な解説で、難解な病理学がすらすらわかる!

今回の改訂では各種疾患分類・診断基準など最新の情報にアップデート。好評であるPointをさらに充実さえ、マクロ・ミクロの写真には矢印やネームを加え理解しやすいようにしました。医療系学生が病理学をマスターするのに最適の一冊です。

序文

改訂にあたって

本書は,将来の医療現場において活躍が期待される学生諸君を対象にした病理学pathologyの教科書として2008年に初版が出版され,今回で第3版を迎えました。第2版以来,愛媛大学の北澤荘平教授に著者として加わっていただき,内容を充実させてきました。その間Dr.レイによる講義形式や解説のスタイルは基本的に変わっていませんが,新しくなった疾患や分類などを取り入れています。医学部学生対象の講義のみならず,その他の医療関係学部や専門学校における講義を想定して作成した病理学の教科書です。


本書の特徴

初版から引き継がれている本書の特徴は次の通りです。

❶第1回から第20回までの講義形式とし,各講義の冒頭には,その回の興味深いトピックスや重点項目に注意が向くように,学生との対話形式を含めた序文を置いています。

❷取り扱っている項目は,医学部および医療関係学部の国家試験出題基準やコアカリキュラムを軸に,筆者の判断で重要と思われる疾患や症候を厳選して盛り込んでいます。

❸説明文の冒頭に提示されたポイントでは,ひと言で疾患の特徴を表現しており,その項目の解説が理解しやすい効果があります。

❹マクロ・ミクロ写真においては,図中に矢印や表示を豊富に加えることによって,剖検や組織実習などの形態観察の経験のない学生にもわかりやすいようにしています。

❺見出し語や重要語を努めて日・英・略・別名で併記することで,医療現場での多様な情報交換のスタイルに対応できる学力がつくことを期待しています。特に医療チームとしての活動には,医師以外のスタッフの医療英語レベルの向上も重要な課題のひとつとされています。


改訂のポイント

今回の第3版では,特に以下の点に重点を置いて変更・追加しています。

❶最近改訂された疾患の分類や診断基準,および新しい疾患概念を盛り込みました。特にWHO分類や癌取扱い規約についての記述を新しくしています。

❷ポイントを提示する項目を増やして,疾患概念を理解しやすくしました。各章内の項目の順番に部分的な変更を加え,講義内容がスムーズに流れるように工夫しました。また,本文中にあった疾患や用語についての補足的な説明を右欄のmemoに移動してmemoを充実させるとともに,本文の簡略化を行いました。カラーの配色を変えることで,内容がより読み取りやすくなるようにしました。

❸マクロ・ミクロの写真説明を,なるべく図の中に直接書き込むようにして,図の見方が理解しやすいようにしました。

❹日・英両方の索引を引き続き充実させています。文中の語句のみならず,表中や図解説文に示されている重要語句についても索引に掲載しました。

❺最終章の復習問題と正解の配置を変更して,学習しやすくしました。


チーム医療の各メンバーは異なる教育カリキュラムに基づいた教育を受けて現場に臨むわけですが,共有できる医療知識や疾患概念を築くことがますます重要になってきています。すなわち,立場は異なっても,疾患についての基本的な知識を共有することが医療活動の基本となることは間違いありません。

本書は,幅広い分野の学生の勉学に対応するわかりやすさを第一にしていますが,随所に専門性の高い内容も盛り込まれていて,医師その他の医療従事者の生涯教育の指標としても充実していると考えています。その点からも多くの読者からの忌憚のないご批判を期待しています。

最後に,今まで企画・改訂出版に終始ご尽力いただいた金芳堂の黒澤健,澤田智子,宇山閑文各氏に深甚の謝意を表します。また,初版から貴重なご意見を賜った愛媛大学大学院医学研究科ゲノム病理学・増本純也教授,同分子病理学および医学部付属病院病理診断科・北澤理子特任教授,病理学教育に理解と惜しみない協力をいただいた京都大学医学研究科・医学部および同志社女子大学薬学研究科・薬学部の関係各位にも本書上梓にあたり心より御礼申し上げます。そして何よりも実際の講義や実習において病理学に興味と熱意を示し,学習の楽しさとおもしろさを共有できた学生諸君の貢献を讃えたい。


2017年晩秋

髙橋 玲

目次

Ⅰ 病理学総論

第1回 細胞損傷・適応

第2回 炎症

第3回 感染症

第4回 免疫異常

第5回 循環障害・血液異常

第6回 腫瘍(新生物)

第7回 先天異常・遺伝性疾患

第8回 代謝異常

Ⅱ 病理学各論

第9回 循環器

第10回 造血系・リンパ系

第11回 呼吸器

第12回 口腔・消化管

第13回 肝・胆・膵

第14回 泌尿器

第15回 生殖器

第16回 内分泌

第17回 筋・骨格系

第18回 脳・神経系

第19回 皮膚

第20回 感覚器

第21回 復習問題

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書籍情報

  • ISBN:9784765317382
  • ページ数:284頁
  • 書籍発行日:2017年12月
  • 電子版発売日:2018年3月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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