DIRECT REBOAセミナー公式テキスト REBOAハンドブック

  • ページ数 : 104頁
  • 書籍発行日 : 2021年3月
  • 電子版発売日 : 2021年3月12日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

大動脈遮断バルーン REBOA
いつ使う?―なぜ使う?―どう使う?


救急画像診断・IVRのトップランナーが組織するDIRECT研究会が監修したREBOAプロバイダーのためのハンドブックにして「DIRECT REBOAセミナー」受講時の公式テキスト

・外傷例・非外傷例におけるREBOAの適応判断
・動脈アクセス確保の手技
・REBOAカテーテルの挿入~抜去までの手技
・REBOA施行中の管理法と注意点
・合併症対策
など、REBOAの実践に求められる内容を、最新の学術的知見とともに解説

より適切で安全にREBOAを活用するために
Why When Howをしっかり学ぼう

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

はじめに


外傷診療に限らず救急診療では,適切な「診断」をして,必要な「治療」をすることが求められる。「防ぎ得る死(preventable death)」を少しでも減らすべく,すべての救急診療に携わる,医師を含めたチームスタッフが,同じように考え,方向性を共にする必要がある。「診断」のためにどのような検査を行い,どのような「治療」方針にするのか,チーム医療が求められるなか,救急診療はまさにその最終形である。

「診断」としては,画像検査が非常に多くの有益な情報をもたらす。外傷領域では,CT検査により,救命率の向上や治療開始までの時間が短縮する,予期せぬ部位の損傷を発見できる,などその有用性に関する報告が多数みられ,頻繁に利用されるようになってきた。とはいえ,むやみにCT検査を施行することはpreventable deathをまねく可能性があり,危険である。CT検査自体は治療ではなく,あくまでも検査であり,治療開始が遅延することを認識しておかなければならない。もしCT検査を施行するならば,とくに外傷診療では時間の短縮に努め,そして単に検査するだけでなく,時間を意識した的確な読影を行い,治療に結びつける必要がある。

また「治療」としては,画像下治療(interventional radiology;IVR)の有用性が認知されるようになり,外傷領域ではIVR が外科的治療と両輪をなすようになってきている。IVRは,外科的にアプローチが困難な部位に対して止血できる,もしくは侵襲性を低く止血できる,という2点において,外科的治療に勝っている。ただし,治療開始までの時間を要するようであっては有効とはいえないため,そのハード面ならびにソフト面の整備が必要である。ハード面では施設によって制約があるが,ソフト面では外傷診療を行うチームのなかにIVRを習熟している者が加わっている,もしくは,必要なときにその場に集まれる体制を整えるなどの工夫は可能である。そしてその治療のなかで,REBOA(resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta)は,適切な状況で,適切な用い方をすれば,非常に有用な治療補助となり得るものである。

われわれDIRECT研究会(Society for Diagnostic and Interventional Radiology in Emergency,Critical care, and Trauma)は,救急診療(集中治療領域や外傷領域を含む)における画像診断の質の向上,およびIVRの普及と質の向上により救命率の改善に寄与することを目的とし,2011年7月に有志で設立された団体である(http://direct.kenkyuukai.jp/about/)。2020年12月までに93回のセミナー開催実績があり,「ハンズオン」という自身で手を動かしながら習得する形式に主眼を置き,少人数でのセミナーを中心としてきた。REBOAに関してもこれまでのセミナーで取り扱ってきたが,その需要の高さ,および外傷を含めた救急診療での重要性からREBOAに特化したセミナーが求められ,2019年12月に第1回の「DIRECT REBOA セミナー」を開催し,今後も継続して開催予定である。本書はこれまでのREBOA に関する文献をまとめ,上記セミナーのインストラクターが議論を重ねて作成したハンドブックである。セミナーを受講するうえで必要不可欠なエッセンスが盛り込まれたテキストとして,本書を熟読しセミナーを受講して,さらにハンズオンでの経験を重ね,実践での救命率向上に役立ててほしい。


2021年1月

DIRECT研究会 代表幹事/済生会横浜市東部病院 救急科
船曵 知弘

目次

イントロダクション

REBOAとは何か?

Ⅰ章 適応

1 外傷における適応

2 非外傷病態における適応

3 REBOAとRTACC

Ⅱ章 手技

1 動脈アクセス確保

2 挿入・拡張

3 縮小・抜去

Ⅲ章 管理

1 REBOAの管理

2 partial REBOA とintermittent REBOA

3 合併症対策

Ⅳ章 発展・応用・補足

1 REBOA留置中の外傷全身CT

2 骨盤骨折におけるREBOA

3 産科領域におけるendovascular strategyの魅力

4 “REBOA”か“IABO”か?

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書籍情報

  • ISBN:9784867190159
  • ページ数:104頁
  • 書籍発行日:2021年3月
  • 電子版発売日:2021年3月12日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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