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J. of Clinical Rehabilitation30巻6号 脳卒中運動麻痺へのアプローチ

  • ページ数 : 100頁
  • 書籍発行日 : 2021年6月
  • 電子版発売日 : 2021年12月22日
¥2,640(税込)
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商品情報

内容

特集:脳卒中運動麻痺へのアプローチ
脳卒中超急性期リハビリテーション治療における運動麻痺へのアプローチ
骨髄間葉系幹細胞による運動麻痺へのアプローチ
リハビリテーション治療効果を促進する低分子化合物edonerpic maleateによる運動麻痺へのアプローチ ほか

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序文

特集にあたって


脳卒中による中枢神経の損傷は,さまざまな身体機能の障害を起こし後遺症として残存する場合も多い.特に,運動麻痺の残存はADLやQOLに及ぼす影響も大きい.損傷された中枢神経は改善しないため,残存した運動麻痺の改善は難しいとされてきた.しかし,20世紀末頃より脳の可塑性や神経再生等による中枢神経機能改善の可能性が示され,近年,運動麻痺改善に対するさまざまな臨床的なアプローチが実践されており,その有効性も示されている.そこで今回,脳卒中の運動麻痺改善に効果が期待できる臨床的アプローチについて,最新の知見に基づき,それぞれの分野の第一線で活躍されている先生方にご解説いただくこととした.

超急性期リハビリテーション治療の運動麻痺への効果については,和歌山県立医科大学リハビリテーション医学の幸田剣先生にご執筆いただいた.脳卒中における超急性期離床・運動負荷による運動機能の改善効果については近年多くのエビデンスが示されてきているがさまざまな議論も続いており,脳卒中の超急性期リハビリテーション治療の臨床経験が豊富な幸田先生にこの点も含めご解説いただいた.

骨髄間葉系幹細胞による運動麻痺への効果については,札幌医科大学医学部神経再生医療科の本望修先生にご執筆いただいた.本望先生は,まさに骨髄間葉系幹細胞を使用した中枢神経再生医療を開発した先生であり,既に脊髄損傷者に対しては世界初の再生医療等製品として厚生労働省から認可を受け臨床治療が開始されている.脳卒中患者に対する医師主導治験も始まっており大変期待されている治療であり,最新の知見を含めご解説いただいた.

リハビリテーション治療効果を促進する低分子化合物edonerpic maleateによる運動麻痺への効果については,横浜市立大学大学院医学研究科生理学教室の阿部弘基先生にご執筆いただいた.edonerpic maleateは,横浜市立大学生理学教室の高橋琢哉教授と富士フイルム富山化学によって開発が進められた新薬であり,脳卒中運動麻痺のリハビリテーション治療による改善効果を促進する新薬として期待されている.既に治験も始まっており,新薬開発の中心的な存在の一人としてかかわっている阿部先生に新薬について最新の現状も含めてご解説いただいた.

経頭蓋磁気刺激療法による運動麻痺への効果については,聖マリアンナ医科大学リハビリテーション医学講座の佐々木信幸先生にご執筆いただいた.佐々木先生は,経頭蓋磁気刺激療法による豊富な治療経験を持っており,その有効性についても報告している.その効果機序やエビデンスも含め最新の知見についてご解説いただいていた.

ロボット治療による運動麻痺への効果については,藤田医科大学リハビリテーション医学I講座の平野哲先生にご執筆いただいた.近年,リハビリテーション治療にはロボット治療が取り入れられるようになっており,その有効性が示されている.平野先生は脳卒中片麻痺患者に対する歩行練習支援ロボット開発の中心的な存在の一人としてかかわり,ロボット治療に対する多くの知識と経験を持っており,ロボット治療の最新の知見を含めご解説いただいた.

以上のように,今回は5名の先生方に,脳卒中の運動麻痺に焦点を当てたさまざまな最新の治療と知見についてご解説いただいた.本誌読者の皆様にとって大変興味深い内容となっており,是非ご一読いただきたい.


(編集委員会)

目次

特集:脳卒中運動麻痺へのアプローチ

脳卒中超急性期リハビリテーション治療における運動麻痺へのアプローチ  幸田剣,寺村健三・他

骨髄間葉系幹細胞による運動麻痺へのアプローチ  本望修

リハビリテーション治療効果を促進する低分子化合物edonerpic maleateによる運動麻痺へのアプローチ  阿部弘基,高橋琢哉

経頭蓋磁気刺激療法による運動麻痺へのアプローチ  佐々木信幸

ロボット治療による運動麻痺へのアプローチ  平野哲

新連載

ヘルステックとリハビリテーション医療

1.リハビリテーション医学・医療のデジタルトランスフォ-メーション(DX):オーバービュー  佐浦隆一,土井博文・他

リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ

1.プレゼンテーションとはなにか?:目的と考え方  吉村芳弘

連載

巻頭カラー 見て学ぶ 脳卒中診察手技

5.下肢機能障害・歩行  川上途行,春山幸志郎・他

ニューカマー リハ科専門医

藤田彩香

重度障害、重複障害に対する私のリハビリテーション治療経験

11.脳出血を合併した脊髄損傷の2症例  立花佳枝,横山修

リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線

4.金沢大学附属病院-リハビリテーション科医師による外来診療チーム体制の紹介  八幡徹太郎,山口朋子・他

リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで

9. 相関分析(ピアソン,スピアマン,MIC)  岩倉正浩,菅原慶勇

更生・康复・復健・リハビリテーション

最終回 明日の医学・医療とリハビリテーション  江藤文夫

心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から

患者が教えてくれること  菅原英和

学会報告

日本リハビリテーション連携科学学会第22回大会  島田智織

臨床研究

脳卒中後,回復期リハビリテーション病棟に入院した高齢者のビタミンD値の変化  小松典子,青野宏治・他

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書籍情報

  • ISBN:9784006203006
  • ページ数:100頁
  • 書籍発行日:2021年6月
  • 電子版発売日:2021年12月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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