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- 関節外科 2023年1月号 Vol.42 No.1 成人期足部変形矯正の極意
商品情報
内容
成人期凹足変形の診断
成人期凹足変形に対する手術治療
成人期凹足変形に対する中足部V字骨切り術によるアライメント矯正 ほか
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序文
introduction
成人期足部変形というと，どのような疾患を思い浮かべるでしょうか。まず凹足変形が挙がると思いますが，これは小児期からの先天性内反足や麻痺足が成人になっても残っている場合も含まれます。その対となる変形としては，扁平足が代表的な疾患であると考えられます。こちらも小児期からの扁平足が成人になっても残っている例もありますが，成人発症の扁平足も最近増えてきております。極端な変形がある例は別として，どちらの疾患も正常足との境界領域が存在し，また診断基準も明確でない部分があり，一般の整形外科医のみならず，足を専門とする医師にとっても診断・治療に難渋することが多い疾患群であります。しかし，裏を返せば，やりがいのある分野であるといえるのではないでしょうか。診断と治療に関して，どこまでがわかっていて何がわかっていないのかということを，一度整理したいという思いから本特集を企画いたしました。
前半は凹足変形に関して，診断体系と典型的な疾患に対する手術法について，その適応も含めて記載していただきました。また，後半には扁平足の分類について述べていただくとともに，最近新しく出てきた概念であるprogress collapsing foot deformity（PCFD）について解説していただきました。典型的な成人期扁平足をきたす後脛骨筋腱機能不全症も当然PCFD に包括されていますが，手術適応や手術法に関しては，まだ十分確立されている状況ではありません。しかし，現状では一般的にどのように治療されているのかを，わかりやすく解説していただいております。さらに，凹足と扁平足以外の変形としては，関節リウマチや神経障害性関節症による足部変形についても言及していただいております。
成人期足部変形矯正は足の外科の醍醐味の1 つでありますので，是非熟読いただき，より積極的に診療に取り組んでいただければ幸甚に存じます。
奈良県立医科大学整形外科学
田中康仁
目次
特集：成人期足部変形矯正の極意 企画・編集：田中康仁
introduction 田中康仁
成人期凹足変形の診断 城戸優充ほか
成人期凹足変形に対する手術治療 生駒和也ほか
成人期凹足変形に対する中足部V字骨切り術によるアライメント矯正 吉本憲生ほか
創外固定法を用いた重度足部変形の治療 高田宗知ほか
成人期麻痺性内反足に対する手術治療 渡邉英明
先天性内反足の成人期遺残変形に対する手術的治療 町田治郎ほか
関節リウマチによる足部・足関節変形の手術 矢野紘一郎
神経病性関節症（Charcot関節症）による足部変形の治療 菊池恭太ほか
成人期扁平足変形の診断 秋山 唯ほか
成人期扁平足に対する変形矯正の考え方 小久保哲郎
成人期扁平足に対する踵骨延長骨切り術 窪田 誠
成人期扁平足に対する踵立方関節での外側支柱延長術−踵立方関節延長固定術− 谷口 晃
成人期扁平足に対する三関節固定術 金澤和貴
原著論文
3Dプリンターを使用した先端パーツ交換式開創器・鉗子の開発とデザイン例−軽量コンパクト設計・X線透視可能− 高田秀夫
連載
話したくなる 整形外科 人物・用語ものがたり（第6回）
「彼はいったい，何処の惑星からやってきたのだろう：不自由を超えたサッカー選手Garrincha」 小橋由紋子
伝わらないコトバたち（第8回）
「舟状骨（手・足）」 助川浩士
「急性腰痛症と急性腰椎症」 白澤栄樹
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書籍情報
- ISBN：9784008204201
- ページ数：128頁
- 書籍発行日：2022年12月
- 電子版発売日：2022年12月13日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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