関節外科 2023年3月号 Vol.42 No.3 肉ばなれの臨床

  • ページ数 : 120頁
  • 書籍発行日 : 2023年2月
  • 電子版発売日 : 2023年2月10日
¥2,750(税込)
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商品情報

内容

特集:肉ばなれの臨床
1.代表的な肉ばなれの診療
 陸上競技選手におけるハムストリング肉ばなれ
 格闘技におけるハムストリング肉ばなれ
ほか

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序文

introduction

肉ばなれは,スポーツ現場で最も起こりやすいスポーツ外傷の1 つです。私はこれまで,国立スポーツ科学センター(Japan Institute of Sports Sciences;JISS)において,わが国のトップアスリートのスポーツ診療に携わりながら,肉ばなれを研究テーマとしてきました。その1 つとして肉ばなれのMRI によるJISS 分類を提言し,多くの先生方に活用していただいています。それでもまだ,肉ばなれを理解し,早期復帰や再発予防・予防ができるまでには至っていません。本号でこの特集を組ませていただいたのは,改めて肉ばなれの現状を整理したいと思ったからです。

まず,特徴的なスポーツや筋をターゲットとして,その診療の際のポイントを挙げていただきました。JISS の診療統計でみると,肉ばなれは,陸上競技,サッカー,フェンシング,レスリング,ラグビーの順に多くみられています。また部位別では,ハムストリングスが最も多く,以下,下腿三頭筋,大腿四頭筋,内転筋,骨盤筋群と続いています。今回取り上げたのは,最も症例の多かったスプリンターにおけるハムストリング肉ばなれと,重症例が多かった格闘技におけるハムストリング肉ばなれです。それに長距離走や球技系で多くみられた下腿三頭筋の肉ばなれを挙げました。またサッカー,バレーボールおよびウエイトリフティングなどで多く生じていた大腿四頭筋の肉ばなれや,フェンシング選手で多かった内転筋群の肉ばなれを加えました。さらに骨盤筋群,腹筋群のそれに大胸筋の肉ばなれについてもピックアップしました。これらの代表的な肉ばなれに関して,精通している先生方に,それぞれの肉ばなれの臨床像について解説していただき,また予防に向けての展望や課題についても提示していただいています。

次に,肉ばなれの治療について,特に手術適応にスポットを当てました。ほとんどの肉ばなれは保存療法で治癒していきますが,まれに大きな機能障害を残してしまうケースがあります。JISS 分類Ⅲ型3 度のような重症例について,具体的な手術症例を挙げていただきました。また保存療法では,経過観察時の診療上のポイントや,競技復帰を許可するポイントについて紹介していただいています。さらに,肉ばなれの受傷後の早期復帰に有用であろうと期待されてきた高気圧酸素療法(hyperbaric oxygen therapy;HBO)と多血小板血漿(platelet-rich plasma;PRP)療法に関しても,現状や今後の展望について示していただきました。

まだまだ課題の多い肉ばなれですが,本特集を通じて,早期復帰や再発予防・予防に,少しでも貢献できることを期待します。


国立スポーツ科学センター 奥脇 透

目次

特集:肉ばなれの臨床

1.代表的な肉ばなれの診療

陸上競技選手におけるハムストリング肉ばなれ  鎌田浩史

格闘技におけるハムストリング肉ばなれ  中嶋耕平

アスリートにおける下腿三頭筋の肉ばなれ  髙澤祐治ほか

大腿四頭筋の肉ばなれ  西田雄亮

内転筋群の肉ばなれ  水谷有里

骨盤筋群の肉ばなれ  仁賀定雄

腹筋群の肉ばなれ  福田直子

大胸筋の肉ばなれ  宮嵜誠司

2.肉ばなれの治療

ハムストリング付着部損傷の手術  吉村英哉ほか

フォローアップ時のポイント  鳥居 俊

肉ばなれに対する高気圧酸素療法の現状と課題  笹原 潤ほか

肉ばなれに対する多血小板血漿(PRP)療法の現状と課題  小林洋平ほか

連載

話したくなる 整形外科 人物・用語ものがたり(第8回)

「百の頂に百の喜びあり:深田久弥と結核と百名山」  小橋由紋子

伝わらないコトバたち(第9回)

「拘縮・癒着・滑走不全」  助川浩士

「Lauenstein像(ラウエンシュタイン像)」  山本豪明

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書籍情報

  • ISBN:9784008204203
  • ページ数:120頁
  • 書籍発行日:2023年2月
  • 電子版発売日:2023年2月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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